ネットワークセキュリティにおけるブルートフォース攻撃とは?仕組みと対策を徹底解説
ブルートフォース攻撃とは?
ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)とは、ログイン情報、暗号化キー、隠されたWebページの場所などを、ひたすら試行錯誤を繰り返して推測しようとするサイバー攻撃手法です。攻撃者は正しい組み合わせが見つかるまで、ありとあらゆるパターンを機械的に入力し続けます。
これは非常に古くからある攻撃手法ですが、今なお多くの攻撃者に利用されているのは、その単純さゆえに効果的だからです。
ブルートフォース攻撃の仕組み
ブルートフォース攻撃では、文字や数字のすべての組み合わせを使ってパスワードを生成し、それが正しいかどうかを一つずつ検証していきます。スクリプトや自動化ツールを利用すれば、毎秒数百回もの推測が可能です。
ただし、パスワードが長くなるほど、正しい組み合わせを見つけるまでの時間は指数関数的に増加します。また、パスワードに大文字・小文字・数字・記号が混在していない場合や、「123456」や「password」のような一般的な文字列が使われている場合は、わずか数分で破られることもあります。
攻撃の主な種類と例
代表的な手法の一つが「辞書攻撃」です。これは辞書に登録されている単語のリストを使ってパスワードを解読する方法で、ブルートフォース攻撃の中でも最も一般的な形態とされています。パスワードリストを用いた攻撃も可能で、例えばパスワードが「password」のままだと、攻撃ボットは瞬時に解読してしまいます。
マルウェアとの関係
ブルートフォース攻撃によるセキュリティ侵害は、ウイルスやマルウェアをシステム全体に拡散するきっかけにもなります。攻撃者が仕込んだマルウェアによって、連絡先リストや位置情報などの機密データが盗まれる可能性がある点に注意が必要です。
攻撃が成功する頻度
Verizonの年次報告書によると、大企業における情報漏えいインシデントのうち、ブルートフォース攻撃が原因のものは20%未満とされています。一方で、リモートワークの普及に伴い、中小企業がブルートフォース攻撃の標的になりやすくなっている点は見過ごせません。
ブルートフォース攻撃への対策
ブルートフォース攻撃は脆弱なパスワードを突く手法です。以下の対策が有効とされています。
- パスワードの使い回しを避ける:あるサイトから漏えいした認証情報が別のサイトでの攻撃に悪用されるリスクを防ぎます。
- 長く複雑なパスワードを設定する:大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ、できるだけ長いパスワードを設定しましょう。
- 強力な暗号化を採用する:256ビット暗号化は現時点で最も安全な選択肢とされ、128ビット鍵と比較して2の128乗倍の計算能力が必要になるとされています。
- 多要素認証(MFA)やアカウントロックの導入:ログイン試行回数の制限や、一定回数失敗した際のロック機能も効果的です。
攻撃に使われる代表的なツール
セキュリティテストなどで知られる代表的なツールには、以下のようなものがあります。
- Aircrack-NG:Windows、Linux、iOS、Androidで動作するワイヤレスセキュリティツール
- John the Ripper:Unix、Windows、OpenVMSなど15のプラットフォームに対応したパスワード解析ツール
- L0phtCrack:Windowsパスワードの解析に特化したツール
- Hashcat:Windows、Linux、macOSに対応したパスワード解析ツール
ブルートフォース攻撃の検知方法
ブルートフォース攻撃は、基本的な監視でも発見できます。例えば、同一のIPアドレスから何度もログイン失敗が繰り返されている場合、攻撃を受けている可能性が高いと判断できます。継続的にログインを試みる不審なアクセスは、ブルートフォース攻撃の典型的な兆候です。ログ監視や異常検知の仕組みを導入することで、早期に攻撃を察知し、被害を最小限に抑えることができます。
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