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最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

進化し続けるAIアシスタント市場で優劣を完全に決めるにはまだ早い段階ですが、主要な候補同士を比較してみることはできます。現在、Googleアシスタント、Siri、Alexaの3つが市場をリードしており、MicrosoftのCortanaやSamsungのBixbyも着実に存在感を増しています。中国では、Baiduの「Duer(デューアー)」も成長を続けています。

各アシスタントの質問の理解力・回答力は着実に向上しており、現時点ではできることや対応環境が限られているものの、今後はIoT機器の普及とともに音声操作がますます重要になり、できることの範囲が大きく広がっていくと考えられます。

AIアシスタントの「最高」の判断基準とは?

最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

AIアシスタントの基本的な目的は共通して「あなたの声を聞き、代わりに作業を行うこと」ですが、その実現方法については各メーカーごとに考え方が異なります。どのアシスタントが自分に合っているかは、以下のどのポイントを重視するかによって変わってくるでしょう。

  • 言語処理能力・情報検索力(知りたいことを正しく理解し、答えを見つけられるか)
  • サービス・連携機能(メモを取れるか?ピザを注文できるか?)
  • スマートホーム・IoT対応(サーモスタットの調整や洗濯機の操作ができるか?)
  • 対応言語(英語?中国語?日本語は?)

Comscoreの調査によると、デジタルアシスタントの最も一般的な使い道は「質問をすること」で、以下、音楽のストリーミング再生、アラーム設定、メモ取り、スマートホーム操作、商品注文と続きます。少なくとも当面は、音声検索こそが最大の魅力であると言えるでしょう。

言語処理能力:一番賢いのはどれ?

最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

技術の進歩に伴い、多くのデジタルアシスタントはいずれ同等レベルの言語能力に収束していくと考えられます。しかし現時点では、すでに差をつけている製品もあります。マーケットリサーチ企業のStone Templeは、複数のアシスタントにそれぞれ約5,000件の質問を行い、「①質問を理解できたか」「②適切な答えを見つけられたか」という基準で評価する調査を実施しました。結果は以下の通りです。

  1. スマートフォン版Googleアシスタントが首位。約80%の質問に回答を試み、理解できた質問に対してはほぼ100%という驚異的な正答率を記録しました。
  2. CortanaとGoogle Homeは約60%強の質問を理解し、そのうち85〜90%に正しく回答しました。
  3. Alexaは約50%の質問を理解し、理解できた場合の回答成功率は80%でした。
  4. Siriは調査対象中最下位。質問の理解率は40%にとどまり、適切な回答ができたのもそのうち80%でした。

この調査はBixbyとDuerを対象としていませんが、他のテストによれば、Bixbyは決して悪くないもののGoogleアシスタントには及ばず、Duerは中国語専用のため比較が難しいのが実情です。総合的に見て、この部門での首位は間違いなくGoogleアシスタントです。「Continued Conversation(連続会話)」機能——直前の発言内容を記憶しているため、何度も同じことを繰り返し伝える必要がない——により、特定の言い回しを求められがちなAlexaなどの競合よりも、自然な会話での認識精度に優れています。

判定:Googleアシスタント

サービス・連携機能:一番便利なのはどれ?

最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

この分野では、しばらくの間Alexaがリードしてきました。拡充を続けるダウンロード型の「スキル(Skills)」という仕組みにより、開発者がタイマー設定からピザの注文まで、数千種類にも及ぶ便利な機能を追加できる開放的なプラットフォームを構築しています。

ただし2018年初頭、Googleアシスタントが「アクション(Actions)」(およびアクションをまとめて実行できる「ルーティン(Routines)」)を導入し、事実上Alexaのスキルと同等のことができるようになりました。また、Bixbyもアプリを音声コマンドで操作できる連携機能を拡充しており、スマートフォンの相棒として存在感を示しています。

Siriもピザの注文やレストランの予約など、他社と遜色ない機能を備えていますが、エコシステムが比較的クローズドなため、新機能の追加スピードでは不利かもしれません。Cortanaもスキルやアプリ連携を拡大していますが、Windows環境への依存度が高く、利便性の面では一歩譲る印象です。

現時点では、最も多彩な機能やサービスにアクセスできるという点でAlexaが依然として最有力ですが、追い上げる勢力も確実に現れています。

判定:Alexa

スマートホーム・IoT:生活をより快適にできるのは?

最高のAI音声アシスタントはどれ?主要5サービスを徹底比較

スマートホームのコントロールに関しては、AIそのものの性能はそこまで重要ではありません。AIに求められるのは比較的限られたコマンドを理解することだけで、むしろ豊富な連携先を持つ優れたスマートホームハブの存在こそがカギとなります。この部門にはっきりした勝者はいません。Google Home、Apple HomeKit、Amazon Alexaはそれぞれ異なる体験と接続性を提供しており、どれを選ぶかは好みのエコシステムとデザイン次第と言えるでしょう。

判定:引き分け

対応言語:世界中で使えるのはどれ?

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対応言語数で現在一番手なのは20以上の言語に対応するSiriです。ただし、Googleは2018年末までに30以上の言語への対応を計画しており、実現すれば首位の座を奪うことになります。Cortanaは8言語、Alexaは英語・ドイツ語・日本語の3言語のみ(主力市場を考えれば妥当なラインナップです)。Bixbyは英語・韓国語・中国語に対応し、「Bixby 2.0」でさらに4言語を追加する予定です。BaiduのDuerはまだ中国語専用ですが、将来的に英語対応を検討していることを示唆しています。

判定:Siri、まもなくGoogleアシスタントへ

今後の展望

Siriが登場した2011年の初期から比べると、音声アシスタントは飛躍的な進化を遂げており、開発各社による改良も今もなお続いています。現在、言語認識技術ではGoogleアシスタントが一歩リードしていますが、技術が頭打ちになれば、他社が追いつくのは時間の問題でしょう。マーケットリサーチ企業Ovumは、2021年までにGoogleアシスタントが市場シェアで首位に立つと予測すると同時に、Duerをはじめとする中国の音声アシスタントも爆発的に成長すると見ています。

※本記事の比較データおよび予測は執筆時点のものです。最新の状況については各社の公式情報をご確認ください。

とはいえ、これまでの傾向として、AIアシスタントは互いに差別化を図るよりも似通った方向へ進化してきました。最終的にどれを選ぶかの決め手となるのは、技術的な違いよりもむしろユーザー一人ひとりの好みになっていくのかもしれません。


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