オープンソース「Sandstorm」でWebアプリをワンクリックでセルフホストする方法

人気のWebアプリをセルフホストしたい理由は人それぞれです。Googleサービスへの依存を減らしたい、データをもっと自分の手元で管理したい、あるいは会社で使うアプリを厳選して導入したい——そんなニーズに応えてくれるのがセルフホスト環境です。
かつてセルフホストアプリの導入は、アプリごとに複雑で長いセットアップ作業が必要なため、ハードルが高いものでした。しかし「Sandstorm」を使えば、サーバー上に多数のセルフホストアプリをまとめて簡単にインストールできます。必要なのはSandstorm自体のインストールと初期設定だけで、その手順も非常にシンプルです。
Sandstormのインストール
インストールを始める前に、まず公式サイトのデモを試したり、システム要件を確認しておくと安心です。Sandstormの動作には、インターネットに接続された64bit版Linuxサーバーが必要で、カーネルバージョン3.10以降が求められます。メモリは最低1GB、2GB以上が推奨されています。

Sandstormでは、インストール作業を自動で行ってくれるスクリプトが提供されています。事前に準備するのはcurlコマンドだけです。Ubuntuをお使いでcurlがインストール済みか不明な場合は、次のコマンドを実行してください。
sudo apt install curl
続いて、以下のコマンドでSandstormのインストールスクリプトを実行します。
curl https://install.sandstorm.io | bash
あとはインストーラーが自動的にダウンロードとセットアップを進めてくれます。インストールが完了すると、期限付きの設定用URLが発行されるので、それを使ってサーバー上のSandstormを設定していきましょう。
Sandstormの初期設定
表示されたリンクをクリックすると、Sandstormのウェルカムページが開きます。まずはログインプロバイダーの設定です。どれを選ぶかは、Sandstormやサーバー全体の運用方針によって異なります。パスワードレスのメール認証のほか、Google、GitHub、LDAP、SAMLなどから選択できます。

次に組織情報を入力します。組織内の全ユーザーを互いの連絡先リストに自動追加するかどうか、組織外のユーザーとの共同作業を許可するかどうかなども、この段階で設定できます。
その後はメール送信の設定です。メール認証を使用しない場合は必須ではありませんが、この設定を行わないとメール通知機能が使えなくなる点に注意しましょう。
最後に、使い始めに便利なアプリがいくつか自動的にインストールされます。管理者アカウントを作成すれば、初期設定は完了です。
SandstormでWebアプリをインストールする
Sandstormのインストールと設定が済めば、豊富なラインナップの中から好きなアプリをインストールできるようになります。手順はとても簡単で、インストール済みアプリ一覧から「Install…(インストール)」を選択するだけ。アプリマーケットが開くので、そこからワンクリックで目的のアプリを追加できます。

利用できるアプリには、Trello代替のWekanやSlack代替のRocket.Chatなどがあります。これらは最初からインストールされていることも多いですが、その他にもノートアプリのPermanoteや、リアルタイムWebトラッカーのHummingbirdなどが揃っています。対応アプリの完全な一覧は、Sandstormのアプリマーケットで確認できます。
なお、すべてのアプリが完全にサポートされているわけではないため、不具合や未実装の機能に遭遇することもあります。各アプリのサポート状況は、アプリマーケットでアプリ名の下に表示されるパーセンテージで判断できます。
最後に
ここまで完了すれば、Sandstormはすでに稼働状態になっています。以降の操作はほぼすべてWebインターフェースから行えます。この記事で扱っていない問題に直面した場合は、公式ドキュメントを参照してみてください。
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