Macで破損したSDカードから失われたファイルを復元する方法|ステップバイステップ復旧ガイド
MacがSDカードを認識しない、あるいはメモリーカード内のファイルを開こうとするとエラーが表示される――そんな経験はありませんか?もしかすると、その原因はSDカードの破損にあるかもしれません。カードに保存されたデータへアクセスできずにお困りなら、本記事が解決策となります。
この記事では、Macで破損したSDカードを復旧するために必要な知識をすべて網羅的に解説します。
SDカードが破損する主な原因
そもそも「SDカードが破損している」とはどういう状態を指すのでしょうか?
SDカードの破損とは、一般的にデバイスに論理的な損傷(ファイル構造のエラーなど)が発生している状態を意味します。このような非物理的な損傷は、利用者自身の操作や人為的なミスによって引き起こされることがほとんどです。
主な破損の原因は以下の通りです。
- 🦠 マルウェア感染:他のリムーバブルメディアと同様に、SDカードもウイルスやマルウェアに感染する可能性があります。ほぼすべての種類の悪意あるコードが、破損・ファイル構造の損壊・データ消失などを引き起こします。
- ✍️ 読み書き処理の中断:ファイル書き込み中にカードを取り外すなど、重要な処理を中断すると、データ消失やカード破損といった深刻な結果につながることがあります。
- 🔥 物理的な影響:高温・水濡れ・多湿などの環境にさらされると、SDカードが損傷する恐れがあります。
- 🔌 停電:停電によって読み書き処理が中断されると、SDカードに論理的な損傷が発生し、データ損失の原因となることがあります。
- ⏏️ 不適切な取り外し:コンピューターからSDカードを取り外す際は、必ず「取り出し」操作を行いましょう。いきなり抜くと、ファイルシステムが破損する可能性があります。
- 💾 経年劣化:SDカードには寿命があります。使用状況にもよりますが、10年程度持つこともあります。カードが古くなるほど破損のリスクは高まります。
- ❌ バッドセクター:長期間の酷使や不適切な使用により、メモリーブロックが損傷することがあります。最悪の場合、カード全体にアクセスできなくなります。
注意:SDカードの破損が疑われる場合は、直ちに使用を中止してください。問題のあるカードを使い続けると状況が悪化し、データが上書きされて復元できなくなるリスクが高まります。
破損したSDカードが読み取れないときの対処法
SDカードが認識されない場合、本格的なデータ復旧に移る前に、簡単なトラブルシューティングでアクセスできるかどうかを確認しましょう。
以下の方法を試してみてください。
- 別のデバイスに接続する:問題がカード自体にあるとは限りません。別のパソコンやカメラ、スマートフォンに挿して動作を確認しましょう。
- 別のUSBポートやカードスロットを使う:外部カードリーダーを使用している場合、ポート自体が故障している可能性があります。別のポートを試してみてください。
- パソコンを再起動する:バックグラウンドで動作しているアプリがSDカードと干渉しているケースもあります。再起動すれば問題が解消され、接続が再確立されることがあります。
- ソフトウェアとファームウェアを最新に更新する:OSやソフトが古いと、SDカードとの互換性の問題が生じることがあります。
- PRAM/NVRAMおよびSMCをリセットする:(M1搭載Mac以降では再起動時に自動的にリセットされます)これが原因でカードが読めなくなっている場合、リセットによってアクセスが回復することがあります。
破損したSDカードの対応は非常にストレスフルですが、カードを修理して使い続ける場合でも、まずデータ復旧を最優先に行ってください。修理を一度試みただけでもデータが上書きされ、二度と取り戻せなくなるリスクがあるためです。
以下では、Macで破損したSDカードからデータを復元する2つの方法を紹介します。ひとつは専用のデータ復旧ソフトを使うDIY方式、もうひとつはプロのデータ復旧サービスに依頼する方式です。どちらも高い成果が期待できます。
方法1:データ復旧ソフトを使う
注意:Disk Drill for Macは完全無料のソフトではありません。無料版ではSDカードのスキャンと、検出されたファイルのプレビューが可能です。プレビューできるファイルは復元できる可能性が高いことを意味するため、有料版(Pro版)を購入するかどうかの判断材料にできます。
専用のデータ復旧ソフトを使えば、Macで破損したSDカードからファイルを復元できます。ただし、この方法が有効なのはカードがマウント可能でMacからアクセスできる場合のみです。カードを接続できない場合は、後述の方法2をご覧ください。
SDカード対応のデータ復旧ツールは多くありません。すべてのアプリがこの種のデバイスをサポートしているわけではなく、macOSに対応しているものも限られるからです。
おすすめはDisk Drillです。操作性が良く信頼性が高く、無料体験版が用意されています。さらに400種類以上のファイル形式に対応しており、破損したSDカードからの写真復元はもちろん、画像・動画・音声ファイルなどほぼあらゆるファイルを扱えます。
データの上書きリスクを最小限に抑え、破損の悪化を防ぐためには、カード内のデータのDMGイメージを作成してSDカードをクローン化し、そのバックアップからファイルを復元するのが理想的です(バックアップまたはカード本体をスキャンすれば、現存するファイルだけでなく、削除済みのファイルも検出できます)。
方法2:データ復旧サービスに依頼する
SDカードを読み取り可能な状態にできずMacに表示されない場合や、自分で作業して失敗することが心配な場合は、プロフェッショナルに任せるのが賢明です。データ復旧の専門家は、カードを再びマウント可能にする手法を熟知しており、高度な技術でデータにアクセスできます。
Cleverfiles Data Recovery Centerは、豊富な実績を持つ信頼できる業者のひとつです。破損したデバイスの無料診断を提供しており、データの復旧に失敗した場合は料金が発生しません。
データ復旧サービスを利用する際の流れは以下の通りです。
- データ復旧センターに連絡し、症状について相談する。
- SDカードを梱包し、業者のラボへ送付する。
- 見積もりを受け取る。
- 金額に納得できれば、復旧作業の開始を指示する。
- 復旧されたデータを新しい媒体で返送してもらう。
Macで破損したSDカードを修復する方法
破損したSDカードからデータを取り出せたら、次はカードの修復に挑戦できます。修復作業の前に必ずファイルを救出しておくことが極めて重要です。修復を進める途中でデータがすべて失われる可能性があるためです。
ここからは、論理的な破損に対して有効な修復方法を紹介します。
方法1:First Aidを実行する
macOS標準の「ディスクユーティリティ」にあるFirst Aid機能は、Macに接続されたデバイス(SDカード含む)の破損やエラーを検出して修復できます。
- SDカードをMacに接続します。
- ディスクユーティリティを開きます(Launchpadで「ディスクユーティリティ」と検索)。
- 左側のサイドバーからSDカードを選択します。
- ウィンドウ上部の「First Aid」をクリックします。
- 「実行」をクリックして処理を開始します。

- 完了したら「完了」をクリックし、SDカードを取り出します。
方法2:ターミナルでエラーを確認する
First Aidを実行しても破損の兆候が残る場合は、ターミナルを使ってエラーを調査できます。コマンドラインツールを扱うためやや上級者向けですが、以下の手順で実行できます。
- SDカードをMacに接続します。
- ターミナルを起動します(Launchpadで「ターミナル」と検索してクリック)。
diskutil listと入力してReturnキーを押し、各ドライブの識別子を確認します。
diskutil verifyVolume [ドライブの識別子]というコマンドを入力し、Returnキーで実行します。- 結果を確認し、SDカードにまだ破損が残っているかどうかを判断します。
方法3:SDカードをフォーマットする
フォーマットは破損したSDカードを修復する効果的な手段です。ただし、必ずデータを救出してから実行してください。フォーマットするとカード内の全ファイルが消去されます。
MacでSDカードをフォーマットする手順は以下の通りです。
- SDカードをMacに接続します。
- ディスクユーティリティを開き、左側のサイドバーからSDカードを選択します。
- ウィンドウ上部の「消去」ボタンをクリックします。
- 必要に応じてカード名を変更し、フォーマット形式を選択します。
- 「消去」をクリックしてフォーマットを実行します。

- 完了したら「完了」をクリックします。
まとめ
破損したSDカードへの対処は大きな負担に感じられるかもしれません。しかし、本記事で紹介した方法を活用すれば、失われたデータを取り戻せる可能性は十分にあります。
なお、仮にデータの復旧とカードの修復に成功したとしても、そのSDカードの交換をおすすめします。同じ問題が再発するリスクがあり、新しいメモリーカードに買い替えることで、余計な心配から解放されるでしょう。
よくある質問(FAQ)
破損したSDカードはフォーマットで直せますか?
フォーマットによって破損したSDカードを修復することは可能です。ただし、フォーマットを行うとカード内の全データが消去される点に注意が必要です。重要なデータが保存されている場合は、まずデータ復旧ソフトで救出してからフォーマットしましょう。
ターミナルを使ってSDカードにアクセスする方法は?
- SDカードをカードリーダーに挿入します。
- Launchpadからターミナルを開くか、Cmd+Spaceで「ターミナル」と入力して起動します。
diskutil listと入力してSDカードを特定します。- 「external」と表示されている項目から、容量が一致するものを探します。
- 32GB以下のカードの場合:
sudo diskutil eraseDisk FAT32 SDCARD MBRFormat /dev/disk4 - 32GB超のカードの場合:
sudo diskutil eraseDisk ExFAT SDCARD MBRFormat /dev/disk4 - 要求された場合は管理者パスワードを入力します。
- コマンドの完了を待ちます。
MacでSDカードのエラーをチェックするには?
- SDカードをカードリーダーに挿入します。
- ディスクユーティリティを開きます。
- SDカードを選択します。
- 「First Aid」ボタンをクリックします。
- 「実行」をクリックして完了を待ちます。
- SDカードを安全に取り出します。
エラーが解消しない場合は、フォーマットを試みてください。
SDカード内の写真の一部がMacに表示されないのはなぜ?
主な原因はファイルの破損です。カードが正しく取り出されなかった場合や、何らかの損傷を受けた場合に発生します。そのほか、ファイル形式の非対応、ファイルシステムの互換性の問題、カードリーダーとの相性、ファイル転送時のエラーなども考えられます。
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