2021年版:SDカードから削除した写真を復元する完全ガイド【Windows・Mac・Linux・Android対応】

写真は時を凍結させた大切な記録です。だからこそ、うっかり削除してしまうと本当にがっかりしますよね。しかし希望はあります。実は、SDカードから削除された写真は復元できるのです。
この記事では、Windows・Mac・LinuxのPCはもちろん、Androidスマートフォンを使ったSDカードからの写真復元方法を詳しく解説します。
削除に気づいたら、すぐにSDカードへのすべての操作を中止してください。HDDやSSD、パーティションなど、何かしらのデータ削除に遭遇した場合、まず最初にすべきことは対象デバイスの使用を停止することです。その理由は、削除されたファイルは実際には完全には消えておらず、SDカード上にまだ残っているからです。しかし、SDカードを使い続けると、これらの「復元可能な」ファイルが上書きされ、写真の復元が不可能になってしまいます。
まずは基本の確認から
ここで紹介するのは、本格的な「データ復元テクニック」とまでは言えないシンプルな方法ですが、試してみる価値は十分にあります。
🗑️ ゴミ箱を確認する
当たり前だと思いますか?それでも、多くの人はゴミ箱を確認する前に慌ててしまいがちです。
Macには「ゴミ箱」、Windowsには「ごみ箱」が標準搭載されています。さらに、一部のAndroidスマートフォンにもネイティブの「ゴミ箱」機能が備わっています。

💽 バックアップを探す
意外な発見があるかもしれません。GoogleフォトやiCloudアカウントで自動バックアップが有効になっている可能性があります。
クラウド上のアカウントをくまなく検索して、バックアップがないか確認しましょう。見つかればラッキーです!見つからなくても、この記事が助けになります。
ゴミ箱とバックアップの両方が空だった場合、データ復元ツールが唯一の頼みの綱です。幸い、信頼性の高いツールがいくつも存在します。各OSで人気のあるツールの詳細を、続きで詳しく見ていきましょう。
SDカードから削除した写真を復元する:PC編(Windows)
PC向けのデータ復元ツールは数多く存在しますが、私たちの技術チームが特に「Recuva」をおすすめする理由は以下の通りです。
- UIが非常に使いやすい
- 機能が充実している
- 無料版でも写真の復元が可能
カードリーダーを使えば、PCからSDカードにアクセスできます。また、メモリーカードを直接読み取れるSDカードスロットを搭載したパソコンもあります。
Recuvaを使ってSDカードから削除した写真を復元する手順:
ステップ1. アプリケーションをダウンロードし、インストールして起動します。

ステップ2. 復元ウィザードに表示される質問に答えます。
- ファイルタイプ:「画像」をクリック

- ファイルの場所:最も適切なオプションを選択
よくわからない場合は、「キャンセル」をクリックしてRecuvaのスキャン画面に直接進むこともできます。
- これでRecuvaが削除された写真を見つける準備が整いました。「開始」をクリックすると、スキャン画面に入ります。

ステップ3. ドロップダウンから、Recuvaにスキャンさせるドライブ(今回はSDカード)を選択します。

ステップ4. 「オプション」をクリックし、「操作」タブを開くと、さまざまな設定項目が表示されます。

ヒント1: 通常のスキャンで「復元可能」な写真が見つからない場合は、「ディープスキャン」にチェックを入れて再スキャンしてみましょう。
ヒント2: 大量のファイルを復元する予定がある場合は、「フォルダ構造を復元」にチェックを入れましょう。例えば、Cドライブのフォルダ全体を復元したい場合に便利です。
ステップ5. 「スキャン」をクリックしてスキャンを開始すると、ツールが「復元可能」な画像のリストを表示します。
ステップ6. 復元したいファイルにチェックを入れ、「復元」ボタンをクリックします。

ファイル名の横にある色付きの丸印は、復元可能性の状態を示しています。緑色は完全に復元可能なファイル、赤色は復元不可能なファイルを意味します。黄色の場合は部分的に復元可能で、写真の場合は線が乱れたり、一部の色が欠けたりすることがあります。
ステップ7. ファイル保存先のダイアログボックスで、復元ファイルの保存場所を指定します。

ステップ8. Recuvaが復元したすべてのファイルを指定先に転送します。
ステップ9. スキャン結果のサマリーが表示されるので、「OK」をクリックします。

ステップ10. 保存先フォルダを開き、復元した写真が正常に開けるか確認します。
メリットとデメリットの比較
メリット
- ポータブル版とインストール版の両方がある
- インストール・スキャン・復元の速度が速い
- 無料版でも写真の復元が可能
ポータブルアプリは通常のインストール作業が不要です。USBメモリから直接起動できるため、(被害を受けたハードディスクにアプリをインストールする際に起こりやすい)データの上書きリスクを減らせます。
デメリット
- ダウンロードページが少し分かりにくい
- インストール時に他のソフトウェアの追加を促されることがある
総合的に見ると、Recuvaのメリットはデメリットを大きく上回ります。Windows PCでのSDカード写真復元において、私たちのおすすめツールです。
SDカードから削除した写真を復元する:Mac編
Mac向けのデータ復元市場も競争が激しく、経験豊富なツールが多数存在します。その中でも「Disk Drill」は以下の特徴により一歩抜きん出ています。
- 誰でも簡単に使えるDIY型データ復元アプリで、スキャンと復元の手順がシンプル
- 複数のスキャンアルゴリズムにより、さまざまなデータ消失シナリオに対応
- JPEG、JP2、GIF、TIFF、PSPからRAW形式のDSLRファイルまで、幅広いデジタル写真形式に対応
Disk Drillの使い方(無料版でもSDカードから削除した写真を復元できます):
ステップ1. Mac版Disk Drillをダウンロードしてインストールします。インストールは、セットアップファイルをアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップするだけです。

Macから削除された写真を復元する場合は、対象デバイスに写真復元ソフトをインストールしないでください。内蔵ハードドライブからファイルを復元する場合は、外部ハードドライブにDisk Drillをインストールしましょう。
ステップ2. アクセス権限の付与
- 写真復元を開始する前に、Disk Drillにフルディスクアクセス権限を与える必要があります。Appleが一定の制限を設けているため、この手順は非常に重要です。
- 「システム環境設定」を開き、「セキュリティとプライバシー」を選択します。
- 「プライバシー」タブで、鍵アイコン(スクリーンショット参照)をクリックします。
- 左側のペインで「フルディスクアクセス」をクリックします。
- Disk Drillアプリケーションをこのリストにドラッグ&ドロップします。

ステップ3. Disk Drillを実行
- Disk Drillを起動し、スキャンしたいストレージデバイス(例:SDカード)を選択します。
- 「失われたデータを検索」をクリックします。

「すべての復元方法」のドロップダウンをクリックすると、スキャンの種類(クイックスキャンまたはディープスキャン)を指定できます。最近削除したファイルならクイックスキャンが適しています。一方、ディープスキャンは時間のかかる徹底的な処理で、以前に削除されたファイルも掘り起こせます。
ステップ4. ファイルのプレビューと復元対象の選択
Disk Drillのスキャンが完了すると、復元可能なファイルが画面に表示されます。復元したいファイルを選択し、「復元」ボタンをクリックしましょう。

ツールバーのフィルター機能を使えば、検索結果を絞り込めます。写真だけを復元したい場合は、左側のペインから「ピクチャー」をクリックしてください。

Disk Drillはユーザー別のファイル検索にも対応しています。複数アカウントを持つパソコンでも、復元した写真がどのユーザーのものだったかを特定できます。
ステップ5. 復元先の選択
- 復元ファイルの保存先を指定し、「OK」をクリックします。
- SDカードの場合は、メモリーカード自体を保存先に選ばないでください。せっかく復元したファイルを上書きしてしまう恐れがあります。代わりに、USBフラッシュドライブやMac本体に保存しましょう。

メリットとデメリットの比較
メリット
- UIが使いやすい
- ファイル名で検索可能
- スキャンしたファイルのプレビュー機能あり
デメリット
- 無料版では500MBまでしかデータ復元できない
まとめると、Disk DrillはSDカード写真復元において、Macで手軽かつ強力な性能を発揮するアプリです。
SDカードから削除した写真を復元する:Linux編
WindowsとMacは解説しましたが、Linuxユーザーも忘れていません。「PhotoRec」は、以下の理由からLinuxで際立つデータ復元ツールです。
- ファイルシステムに依存しないため、深刻な損傷を受けたファイルでも復元できる
- あらゆるメモリーカード(メモリースティック、CompactFlash、MMC、SDなど)に対応
- 完全無料のツール
PhotoRecの使い方:
ステップ1. インストール
- 以下のコマンドを実行してインストールします:
sudo apt -y install testdisk
上記のコマンドはUbuntuディストリビューション専用です。その他のディストリビューション用のコマンドは公式サイトで確認してください。
- セットアップが完了したら、次のコマンドでPhotoRecを起動します:
sudo photorec
ステップ2. PhotoRecを実行して削除された写真を復元
- スキャン処理を簡素化するため、コマンド実行前に復元対象のディレクトリへ移動しておきます。
sudo photorec - 復元処理を行うハードドライブを選択してEnterキーを押します。SDカードの場合は、「Disk dev/sda2 – 32 GB Samsung」のような項目を選択することになります。
メモリーカードを探す前に、必ずSDカードまたはカードリーダーをパソコンに接続しておいてください。

- 次に、復元したいファイルの種類を選択します。矢印キーとEnterキーを使って、写真の形式を選びましょう:

- 復元した写真の保存先を指定します。ホームフォルダへの保存で問題なければ「Y」を押してください。

- PhotoRecを終了するには、「Quit」コマンドを入力します。
💡 プロのヒント: PhotoRecはディレクトリ構造を復元しません。そのため、復元された写真には新しい名前が割り当てられます。「recup_dir.1」「recup_dir.2」のようなファイル名を見ても驚かないでください。これはPhotoRecの仕様によるものです。
メリットとデメリットの比較
メリット
- 完全無料かつオープンソース
- SDカードの迅速な写真復元に最適
- 幅広い写真形式に対応
デメリット
- UI全体がターミナル(コンソール)ベースのため、初心者には扱いにくい
確実な写真復元という結果を考えれば、無料ツールとしてPhotoRecの評価は非常に高いと言えます。
SDカードから削除した写真を復元する:Android編
実は、SDカードから削除された写真の復元に、パソコンは一切不要なのです!
まず、自分の状況を判断しましょう。パソコンにアクセスできるなら、OSに応じて本記事の他のガイドを参考にしてください。Androidデバイスにアプリをインストールして写真を復元したい場合は、このまま読み進めてください。
私たちがおすすめするのは「DiskDigger」です。シンプルでありながら、約束どおり写真を復元してくれるアプリだからです。
ファイル復元のようなファイルシステムを操作するAndroidアプリの多くは、Root化(Androidにおける脱獄に相当)されたデバイスを必要とします。しかし、DiskDiggerはRoot化されていないデバイスでも写真の復元をサポートしています。
DiskDigger Androidアプリのクイックガイド:
ステップ1. インストール
Google Playストアを開き、「DiskDigger」と検索して「インストール」をタップします。
ステップ2. スキャン
- アプリを起動したら、「基本スキャン」を選択します。
「フルスキャン」機能はRoot化されたデバイスのみで利用可能です。
Root化されたデバイスでは、写真復元を行うメモリパーティションを選択できます。「/data」はデバイスの内部メモリを表し、SDカードは通常「/mnt/sdcard」として表示されます。 - 「基本写真スキャンを開始」をタップします。

- 復元したい写真にチェックを入れます。
- 必要に応じて、右上の歯車ボタンからサイズやファイルタイプのフィルターを適用します。
- 「復元」ボタンをタップします。
ステップ3. 復元ファイルの保存
- DiskDiggerは、復元した写真を保存する3つの方法を提供しています:
- アプリに保存
- デバイスのローカルに保存
- FTPアップロード

💡 プロのヒント: 「空き領域をワイプ」機能はスマートフォンの空き容量をスキャンし、削除済み写真の復元を防ぎます。プライバシーを徹底したい方に最適です。
メリットとデメリットの比較
メリット
- 使いやすいUI
- 複数の保存オプション
- ファイルタイプ・サイズのフィルター機能
デメリット
- 一部の高度な機能にはRoot化されたデバイスが必要
まとめると、DiskDiggerはSDカードから削除された写真を復元するための、信頼性の高いAndroidアプリです。
📷 デジタルカメラやGoProの場合は、2つの選択肢があります:
- SDカードを取り出し、カードリーダー経由または直接パソコンに挿入する、または
- DSLRやGoProをパソコンに接続し、データ復元ツールがデバイスを「スキャン可能な」ディスクとして認識することを確認する
よくある質問(FAQ)
パソコンを使わずにSDカードから削除された写真を復元するには?
幸い、スマートフォンだけで写真を復元できるAndroidアプリが存在します。DiskDiggerはその一つで、削除された写真を復元し、Googleドライブに直接保存することも可能です。
SamsungスマートフォンでSDカードから削除された写真を復元するには?
Samsungなど一部のAndroidデバイスには、ネイティブのゴミ箱機能が搭載されています。また、定期的な自動バックアップがすでに有効になっている場合もあります。その場合は、バックアップにアクセスしてダウンロードしましょう。

CMD(コマンドプロンプト)でSDカードから削除された写真を復元できますか?
CMDで削除された写真を復元することはできません。ただし、個々のファイルがSDカード上で非表示になっていることがあり、CMDを使ってこれらのファイルを「表示」させることができます。手順は以下の通りです:
- SDカードをパソコンに接続します。
- Windowsロゴを右クリックし、「検索」をクリックします。
- 「コマンドプロンプト」と入力し、管理者として実行します。

- コマンドプロンプトにchkdsk X: /fと入力してEnterキーを押します。(X:はSDカードに割り当てられたドライブ文字に置き換えてください)
- Yと入力してEnterキーを押します。

- ATTRIB -H -R -S /S /D X:*.*と入力してEnterキーを押します。(XはSDカードのドライブ文字に置き換えてください)

- パソコンを再起動し、SDカードのディレクトリを再度開きます。隠されていたファイルが表示されるようになります。
まとめ
データ復元ツールは長年の進化を遂げ、SDカードのようなリムーバブルメディアから削除された写真の復元を支援できるようになりました。さらに、各OSに特化したデータ復元ツールが存在し、効率的な写真復元を可能にしています。
ほとんどのデータ復元ツールはナビゲーションとUIを洗練させており、誰でも簡単にファイルを復元できます。加えて、並べ替え、フィルター、ディープスキャンなどの追加機能が、優れたツールとそうでないツールを分けるポイントとなっています。
さらに、Androidスマートフォン単体でも削除された写真の復元が可能です。削除されたメディアを復元する際の大原則は、影響を受けたデバイスの使用をできるだけ早く止めることです。
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