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SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

ソリッドステートドライブ(SSD)は、今やごく一般的なストレージデバイスとなりました。しかし、普及が進む一方で、その仕組みを正しく理解している人は意外と少ないのが実情です。「SSDがどう動いているのかよくわからない」と感じている方は、決してあなただけではありません。この記事では、フラッシュメモリ(NANDメモリ)が実際にどのように動作するのか、「SLC」「MLC」「TLC」といったNANDの種類が何を意味するのか、そして今日お得なSSDを手に入れるためのポイントまで、わかりやすく解説します。

NANDメモリとは?

SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

コンピュータのプロセッサやメモリは、ロジックゲート(論理ゲート)から構築されています。ロジックゲートとは、コンピュータが1と0を処理する能力を物理的に実現したもので、入力に応じて特定の出力を返します。ゲートの種類によって入力の処理方法は異なり、これらを巧みに組み合わせることで、コンピュータは2つの数値の足し算から画像認識まで、あらゆる処理をこなせるようになります。

SSDのメモリは、ロジックゲートの一種である「NANDゲート」で構成されています。NANDは「NOT AND」の略で、一般的な「AND」論理ゲートの逆の働きをするゲートです。

ロジックゲートはどうやって情報を記憶するのか?

SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

NANDゲートには、他の多くのロジックゲートにはない特別な性質があります。それは、「フリップフロップ回路」と呼ばれる回路を構成できることです。これは、2つのNANDゲートを特殊な方法で配線した回路で、図のように各NANDゲートの出力が相手側の入力に接続されています。

この配線により、時間が経過しても、さらには電源が切れた状態でも、1と0の状態を保持し続けることができます。つまり、適切な配線を行えば、NANDゲートだけで1ビット分のコンピュータメモリを作れるのです。NANDゲートを大量に集めれば大量のビットを保存でき、これこそがフラッシュメモリであり、最終的にはSSDへとつながっていくのです。

SLC、MLC、TLC、QLCとは?

SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

フラッシュストレージは、ビットを格納する「セル」を単位として構成されています。最も基本的な記録方式が「シングルレベルセル(SLC)」です。SLCのセルは0か1の状態を取り、オンとオフを表します。このセルは高速で耐久性にも優れていますが、記録できる容量はごくわずかです。容量を増やすには、1つのセルにより多くのビットを記録する必要があります。

そこで登場したのが「マルチレベルセル(MLC)」です。MLCは4段階の電荷レベルを利用することで、1つのトランジスタに2ビットの情報を記録します。例えば、0V、1V、2V、3Vを使って、それぞれ2進数の00、01、10、11を表すといった具合です。より多くのデータを詰め込める反面、データの書き込み・読み出しにはより精密な技術が求められます。

SSDの仕組みを徹底解説!NANDメモリの基本から3D NAND、賢い選び方まで

最新のSSDに採用されているのは「トリプルレベルセル(TLC)」で、1つのセルに3ビットを記録できます。製造にはさらに高度な精密技術が必要となりますが、大容量化と低コスト化を実現できる一方で、速度と耐久性は若干低下します。

さらに次の段階として「クアッドレベルセル(QLC)」があります。IntelとMicronが製造プロセスを開発済みですが、本格的な量産・普及にはまだ数年を要すると見られています。

3D NANDとは?

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初期のSSDは、コンピュータのプロセッサと同じように製造されていました。つまり、二次元平面上に回路を作り、ダイを構成するトランジスタを微細化することで容量と速度を向上させていたのです。ダイに搭載できるトランジスタが多ければ多いほど、多くのデータを保存できます。ところが、CPUのトランジスタと異なり、SSDのトランジスタは15nmより小さくできません。そこまで微細化すると、電子が近隣のトランジスタに漏れ出し、データが破損してしまうからです。

この限界を克服するために生まれたのが「3D NAND」です。3D NANDでは、トランジスタを垂直方向にも積み重ねます。この三次元構造のプロセスは「V-NAND」と呼ばれることもあり、最大64層のトランジスタを1つのダイに搭載できます。これにより、記録可能な容量は桁違いに拡大しました。

トレードオフとして、3D NANDには極めて精密な柱状のトランジスタ列を作り上げる高度な製造技術が必要です。これは、もともと高い製造精度が求められるMLC、TLC、QLCタイプのSSDにとって特に重要なポイントです。それでもなお、3D NANDは現代の市場を席巻するに至っています。

知識を実践に活かす

現在、多くの半導体工場(ファブ)が3D TLC NANDドライブを生産していますが、高速で適度な大容量を備え、突如として非常に安価になったMLCドライブの在庫も依然として豊富に残っています。お買い得品を狙うなら今が絶好のタイミングです。やや前世代の技術ではありますが、主な違いは性能ではなく容量サイズに現れます。十分な容量を持つ3D MLC NANDドライブがお得な価格で見つかったら、迷わず飛びつきましょう。

エレクトロニクス製品全般に言えることですが、メーカーの信頼性の実績は極めて重要です。無名ブランドの安価なドライブは、古いプロセスノードや緩い公差で製造されている可能性があります。また、厳しい品質基準を持つ大手メーカーが出荷を見送った規格外品を転売しているケースもあります。どちらも長期的な安定性は期待できないでしょう。

SSD技術における次の大きな革命は、同等の消費電力での大幅な大容量化です。ファウンドリが新プロセス設計に必要な技術に習熟するにつれ、今後数年かけて順次登場していくと期待されます。

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