AndroidアプリでWi-Fiを有効にする方法|サンプルコード付きでわかりやすく解説
この記事では、Androidアプリからプログラムを使ってWi-Fiを有効(ON)にする方法を、実際のサンプルコードとともに段階的に解説します。Android Studioでのプロジェクト作成から、レイアウトの定義、Javaコードの実装、パーミッションの設定まで、初心者の方でも理解しやすいように丁寧に説明していきます。
ステップ1:Android Studioで新規プロジェクトを作成する
まずはAndroid Studioを起動し、メニューから「File」→「New Project」を選択して新しいプロジェクトを作成します。必要な項目(プロジェクト名、パッケージ名、保存先など)をすべて入力して、プロジェクトの雛形を生成しましょう。
ステップ2:レイアウトファイル(activity_main.xml)を編集する
次に、「res/layout/activity_main.xml」に以下のコードを追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<LinearLayout xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android"
xmlns:app="https://schemas.android.com/apk/res-auto"
xmlns:tools="https://schemas.android.com/tools"
android:layout_width="match_parent"
android:gravity="center"
android:layout_height="match_parent"
tools:context=".MainActivity">
<TextView
android:id="@+id/text"
android:textSize="30sp"
android:layout_width="match_parent"
android:layout_height="match_parent" />
</LinearLayout>
上記のコードでは、画面いっぱいに表示されるTextViewを配置しています。このTextViewをタップするとWi-Fiが有効になる仕組みを作ります。
ステップ3:MainActivity.javaに処理を実装する
続いて、「src/MainActivity.java」に以下のコードを記述します。
package com.example.myapplication;
import android.net.wifi.WifiManager;
import android.os.Build;
import android.os.Bundle;
import android.support.annotation.RequiresApi;
import android.support.v7.app.AppCompatActivity;
import android.view.View;
import android.widget.TextView;
public class MainActivity extends AppCompatActivity {
TextView textView;
@RequiresApi(api = Build.VERSION_CODES.N)
@Override
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
setContentView(R.layout.activity_main);
textView = findViewById(R.id.text);
textView.setText("enable wifi");
textView.setOnClickListener(new View.OnClickListener() {
@Override
public void onClick(View v) {
WifiManager wifiManager = (WifiManager) getApplicationContext().getSystemService(WIFI_SERVICE);
wifiManager.setWifiEnabled(true);
}
});
}
}
ポイントとなるのは以下の部分です。
- WifiManagerの取得:
getSystemService(WIFI_SERVICE)を使って、システムのWi-Fi機能を操作するためのWifiManagerインスタンスを取得します。 - Wi-Fiの有効化:
setWifiEnabled(true)を呼び出すことで、Wi-FiをONに切り替えます。
ステップ4:AndroidManifest.xmlにパーミッションを追加する
Wi-Fiの状態を取得・変更するためには、マニフェストファイルへの権限宣言が必須です。「AndroidManifest.xml」に以下のコードを追加してください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<manifest xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android"
package="com.example.myapplication">
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE" />
<uses-permission android:name="android.permission.CHANGE_WIFI_STATE" />
<application
android:allowBackup="true"
android:icon="@mipmap/ic_launcher"
android:label="@string/app_name"
android:roundIcon="@mipmap/ic_launcher_round"
android:supportsRtl="true"
android:theme="@style/AppTheme">
<activity android:name=".MainActivity">
<intent-filter>
<action android:name = "android.intent.action.MAIN" />
<action android:name = "android.net.conn.CONNECTIVITY_CHANGE" />
<category android:name = "android.intent.category.LAUNCHER" />
</intent-filter>
</activity>
</application>
</manifest>
ここでは以下の2つの権限を宣言しています。
- ACCESS_WIFI_STATE: Wi-Fiの接続状態を参照するために必要な権限
- CHANGE_WIFI_STATE: Wi-Fiの有効・無効を変更するために必要な権限
アプリを実行して動作を確認する
それでは、実際にアプリを起動して動作を確認してみましょう。実機のAndroidスマートフォンをPCにUSB接続していることを前提としています。Android Studioからアプリを実行するには、プロジェクト内のアクティビティファイルを開き、ツールバーの「Run」アイコンをクリックします。デバイス選択画面で自分のスマートフォンを選択すると、端末にアプリがインストールされ、以下のような初期画面が表示されます。

画面上の「enable wifi」というテキストをタップすると、setWifiEnabled(true) が実行され、端末のWi-Fiが自動的に有効になります。通知バーやクイック設定パネルを開いて、Wi-FiアイコンがONになっていることを確認してみてください。
注意点:Android 10(API 29)以降での挙動について
setWifiEnabled() メソッドは、Android 10(APIレベル29)以降では非推奨(deprecated)となっており、通常のアプリから直接Wi-FiをON/OFFすることはできなくなりました。Android 10以降の端末に対応させる場合は、Settings.Panel.ACTION_WIFI を使ってWi-Fi設定パネルを表示し、ユーザー自身に切り替えてもらう方式が推奨されています。古いOSバージョン向けの学習用サンプルとして本記事のコードを活用しつつ、最新環境では適切な代替手段を採用するようにしましょう。
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