C言語の静的変数(static変数)とは?特徴・構文・サンプルコードを解説
静的変数とは
C言語における静的変数は、初期化が一度だけ行われる特殊な変数です。通常の自動変数と異なり、コンパイラはプログラムの終了までこの変数を保持し続けます。そのため、関数を抜けても値が失われることはありません。
静的変数は関数の内部でも外部でも定義できます。関数内で宣言された場合、その変数はそのブロックに対してローカルとなり、他の関数から直接アクセスすることはできません。
また、静的変数には以下のような重要な特徴があります。
- デフォルト値はゼロ(明示的に初期化しなくても0で初期化される)
- プログラムの実行が終了するまで生存し続ける
- 初期化は最初の一度だけ行われる
静的変数の構文
C言語で静的変数を宣言する構文は以下の通りです。
static datatype variable_name = value;
各要素の意味は次の通りです。
- datatype − 変数のデータ型。int、char、float などを指定します。
- variable_name − プログラマーが自由に決めることができる変数名です。
- value − 変数を初期化するための任意の値。省略した場合はデフォルトでゼロになります。
サンプルコード
以下は、C言語における静的変数の使用例です。自動変数と静的変数を宣言し、それぞれの値と合計を出力しています。
#include <stdio.h>
int main() {
auto int a = -28;
static int b = 8;
printf("The value of auto variable : %d\n", a);
printf("The value of static variable b : %d\n", b);
if(a != 0)
printf("The sum of static variable and auto variable : %d\n", (b + a));
return 0;
}実行結果
上記プログラムを実行すると、以下の出力が得られます。
The value of auto variable : -28 The value of static variable b : 8 The sum of static variable and auto variable : -20
静的変数と自動変数の違い
サンプルコードにも登場した auto 変数と static 変数の主な違いを整理しておきましょう。
| 項目 | 自動変数 | 静的変数 |
|---|---|---|
| 寿命 | 関数の実行中のみ | プログラム終了まで |
| 初期化 | 呼び出しごとに行われる | 一度だけ行われる |
| デフォルト値 | 不定(ガベージ値) | ゼロ |
| メモリ領域 | スタック領域 | 静的領域(データ領域) |
このように、静的変数は関数呼び出し間で値を保持したい場合や、カウンタ・フラグなどを管理したい場面で特に役立ちます。
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