C++の静的メンバー変数とは?初期化方法をサンプルコード付きで解説
C++の静的メンバー変数(staticメンバー変数)は、staticキーワードを使って定義される特殊なクラスメンバーです。最大の特徴は、メモリ上にただ1つのコピーしか存在しないという点にあります。そのため、クラスからいくつオブジェクトを生成しても、静的メンバー変数はすべてのオブジェクト間で共有されます。
また、静的メンバー変数が何らかの方法で明示的に初期化されていない場合、クラスの最初のオブジェクトが生成された時点で自動的に0に初期化されるというルールもあります。
静的メンバー変数の主な特徴
- クラス全体で共有される単一のコピーを持つ
- オブジェクトごとではなく、クラスに属する変数として扱われる
- クラス内では宣言のみを行い、クラス外部で「クラス名::変数名」の形式により定義・初期化が必要
- 未初期化の場合、最初のオブジェクト生成時に0で初期化される
サンプルプログラム
以下は、C++における静的メンバー変数の宣言と初期化の動作を示すサンプルプログラムです。
#include <iostream>
using namespace std;
class Demo {
public :
static int num;
int display() {
cout << "The value of the static member variable num is: " << num;
}
};
int Demo::num = 100;
int main() {
Demo obj;
obj.display();
return 0;
}実行結果
このプログラムを実行すると、次のような出力が得られます。
The value of the static member variable num is: 100
プログラムの解説
クラス定義と静的メンバー変数の初期化
クラスDemoの中では、numが静的メンバー変数として宣言されています。メンバー関数display()は、このnumの値を出力します。注目すべきは、クラス定義の外にある次の行です。
int Demo::num = 100;
静的メンバー変数はクラス内では宣言だけを行い、実際のメモリ確保と初期化はクラスの外部でスコープ解決演算子::を使って行う必要があります。ここではnumを100という値で初期化しています。
main関数での処理
main()関数では、クラスDemoのオブジェクトobjを生成し、display()関数を呼び出してnumの値を表示しています。
int main() {
Demo obj;
obj.display();
return 0;
}このように、静的メンバー変数はオブジェクトを介さずとも「Demo::num」のようにアクセスできる点も重要なポイントです。設定した値100が出力されていることから、クラス外部での初期化が正しく機能していることが確認できます。
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