GCCコンパイラとG++コンパイラの違いを徹底解説
GCCとG++の基本的な違い
C/C++の開発環境では、gccとg++という2つのコンパイラを使い分ける場面があります。どちらもGNUプロジェクトが提供するコンパイラですが、動作には重要な違いがあります。
まず基本として、gccは「GNU Cコンパイラ」、g++は「GNU C++コンパイラ」と呼ばれています。それぞれの主な違いは以下の通りです。
- gccは、*.cファイルをC言語として、*.cppファイルをC++言語として、それぞれ適切にコンパイルできる
- g++も*.cファイルと*.cppファイルの両方をコンパイルできるが、どちらもC++ファイルとして扱う
- g++でオブジェクトファイルをリンクすると、標準C++ライブラリ(STLなど)が自動的にリンクされる。一方、gccでは自動的にリンクされない
- gccがCファイルをコンパイルする際に定義される事前定義マクロは比較的少ない
- C++ファイルをコンパイルする場合、gccでもより多くの事前定義マクロが定義され、g++でも同様に多数のマクロが定義される
C++ファイル用の追加マクロ
C++ファイルをコンパイルする際に追加で定義される代表的なマクロは以下の通りです。
#define __GXX_WEAK__ 1 #define __cplusplus 1 #define __DEPRECATED 1 #define __GNUG__ 4 #define __EXCEPTIONS 1 #define __private_extern__ extern
使い分けのポイント
この違いを実務上どう活かすかというと、次のように考えると分かりやすいでしょう。
- 純粋なC言語のプロジェクトなら、gccを使用するのが適切です。余計なC++ライブラリがリンクされず、バイナリも軽量になります。
- C++のプロジェクトでは、g++を使用するのが推奨されます。標準C++ライブラリへのリンクが自動で行われるため、std::vectorやiostreamなどの機能を問題なく利用できます。
特に注意したいのは、C++のコードをgccでコンパイル・リンクした場合、「undefined reference to ...」といった未定義参照エラーが発生しやすい点です。これはgccが標準C++ライブラリを自動的にリンクしないためです。エラーが出た場合はg++でのビルドを試すと解決することが多いでしょう。
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