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C++で分割統治法を使って最大部分配列和を求める方法


正と負の値が混在するデータのリストがあるとします。ここで求めるのは、要素が連続している部分配列(サブアレイ)の中で、合計が最大となるものです。例えば、リストが {-2, -5, 6, -2, -3, 1, 5, -6} の場合、最大部分配列和は 7 となり、これは {6, -2, -3, 1, 5} の合計に相当します。

この問題は、分割統治法(Divide and Conquer)を用いることで効率的に解くことができます。基本的な考え方は以下の通りです。

アルゴリズムの手順

  • 配列を左右の2つの部分に分割する
  • 次の3つの値のうち最大のものを答えとする
    • 左側の部分配列における最大部分配列和
    • 右側の部分配列における最大部分配列和
    • 配列の中央(中間点)をまたいで広がる部分配列の最大和

この処理を再帰的に繰り返すことで、配列全体の最大部分配列和を求められます。計算量は O(n log n) となり、全ての部分配列を単純に調べる O(n²) の方法よりも高速です。

C++での実装例

#include <iostream>
using namespace std;

int max(int a, int b) {
    return (a > b)? a : b;
}

int max(int a, int b, int c) {
    return max(max(a, b), c);
}

// 中央をまたぐ部分配列の最大和を求める関数
int getMaxCrossingSum(int arr[], int l, int m, int h) {
    int sum = 0;
    int left = INT_MIN;
    // 中央から左方向へ走査し、左側の最大和を求める
    for (int i = m; i >= l; i--) {
        sum = sum + arr[i];
        if (sum > left)
            left = sum;
    }
    sum = 0;
    int right = INT_MIN;
    // 中央+1から右方向へ走査し、右側の最大和を求める
    for (int i = m+1; i <= h; i++) {
        sum = sum + arr[i];
        if (sum > right)
            right = sum;
    }
    return left + right;
}

// 分割統治法により最大部分配列和を求める関数
int maxSubArraySum(int arr[], int low, int high) {
    // 要素が1つだけの場合はその値自身が答え
    if (low == high)
        return arr[low];
    int mid = (low + high)/2;
    return max(maxSubArraySum(arr, low, mid),
               maxSubArraySum(arr, mid+1, high),
               getMaxCrossingSum(arr, low, mid, high));
}

int main() {
    int arr[] = {-2, -5, 6, -2, -3, 1, 5, -6};
    int n = sizeof(arr)/sizeof(arr[0]);
    int max_sum = maxSubArraySum(arr, 0, n-1);
    printf("Maximum contiguous sum is %d", max_sum);
}

実行結果

Maximum contiguous sum is 7

このプログラムでは、配列 {-2, -5, 6, -2, -3, 1, 5, -6} を入力とした場合、最大部分配列和として 7 が出力されます。これは {6, -2, -3, 1, 5} の合計と一致しており、アルゴリズムが正しく動作していることが確認できます。

なお、同様の問題はカダネのアルゴリズム(Kadane's Algorithm)を使えば O(n) で解くことも可能ですが、分割統治法は「問題を小さく分割して解く」という考え方を学ぶうえで非常に良い題材となります。


  1. 【C++】分割統治法で最大部分配列和を求める方法を解説

    正の値と負の値が混在する数列が与えられたとき、その中から「要素が連続する部分配列(サブアレイ)」のうち合計が最大になるものを求める問題を考えます。例えば、数列 {-2, -5, 6, -2, -3, 1, 5, -6} の場合、最大部分配列和は 7 となり、これは {6, -2, -3, 1, 5} の合計に相当します。この問題は、分割統治法(Divide and Conquer)を用いることで効率的に解くことができます。アルゴリズムの手順配列を中央で2つに分割する以下の3つの値のうち最大のものを求める左側の部分配列における最大部分配列和右側の部分配列における最大部分配列和中央をまたいで(左右

  2. 二分探索(分割統治)アプローチで最大部分配列の合計を求めるC++プログラム

    二分探索は、計算量 O(log n) と非常に高速な探索アルゴリズムで、「分割統治法(divide and conquer)」という原理に基づいて動作します。このアルゴリズムが正しく機能するためには、対象となるデータ集合があらかじめソート済みである必要があります。 二分探索では、データ集合の中央にある要素と目的の要素を比較しながら特定の項目を探します。一致すればそのインデックスを返し、中央の要素の方が大きければ中央より左側の部分配列を、そうでなければ右側の部分配列を探索します。この処理を部分配列に対して繰り返し、探索範囲がゼロになるまで続けます。 本記事で紹介するのは、この分割統治の考え方を応