C++で合計が等しいペアを未ソート配列からすべて出力する方法
問題の概要
本記事では、ソートされていない配列の中から、合計値が等しくなるすべてのペアを見つけ出して出力する方法を、C++のコード例とともに解説します。
具体例で理解する
まず、簡単な例で問題を確認しましょう。
入力: array = [12, 13, 20, 5] 出力: [12, 13] と [20, 5] ―― どちらも合計は 25
このように、異なる要素同士の組み合わせであっても、合計値が一致するペアをすべて見つけるのが目的です。
解決のアプローチ
この問題を解くための基本的な流れは以下の通りです。
- 配列内のすべてのペア (i, j) を二重ループで列挙し、それぞれの合計値を求めます。
- 重複したペアの出力を避けるため、map(連想配列)を利用して「合計値 → ペアのリスト」という形でグループ化します。
- 最後にマップを走査し、同じ合計値を持つペアが複数登録されているグループだけを順に出力します。
ポイントは、mapのキーに合計値、値に pair 型の vector を格納することです。これにより、同じ合計値を持つペアが自動的にまとめられ、重複チェックも容易になります。
C++による実装例
上記のロジックを実装したプログラムがこちらです。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
// 合計が等しいペアを検索して出力する関数
void findEqualSumPairs(int A[], int n){
// キー: 合計値 / 値: ペア(int, int)のvector
map<int, vector<pair<int, int> > > map1;
for (int i = 0; i < n - 1; i++) {
for (int j = i + 1; j < n; j++) {
pair<int, int> p = make_pair(A[i], A[j]);
map1[A[i] + A[j]].push_back(p);
}
}
// 同じ合計値を持つペアが複数あるグループのみ出力
for (auto value = map1.begin(); value != map1.end(); value++) {
if (value->second.size() > 1) {
for (int i = 0; i < value->second.size(); i++) {
cout << "[ " << value->second[i].first << ", " << value->second[i].second << "] ";
}
cout << "have sum : " << value->first << endl;
}
}
}
int main() {
int A[] = { 6, 4, 12, 10, 22, 11, 8, 2 };
int n = sizeof(A) / sizeof(A[0]);
cout << "Pairs with same sum are : \n";
findEqualSumPairs(A, n);
return 0;
}実行結果
Pairs with same sum are : [ 6, 4] [ 8, 2] have sum : 10 [ 4, 8] [ 10, 2] have sum : 12 [ 6, 8] [ 4, 10] [ 12, 2] have sum : 14 [ 6, 10] [ 4, 12] have sum : 16 [ 6, 12] [ 10, 8] have sum : 18
たとえば最初の行では、「6 + 4 = 10」「8 + 2 = 10」となり、合計が10になる2組のペアが出力されています。このように、合計値ごとにペアがグループ化されて表示されるのがわかります。
計算量について
すべてのペアを列挙するため、時間計算量は O(n²) です。また、ペアをマップに保存するため、空間計算量も最大で O(n²) となります。小〜中規模の配列であれば十分実用的ですが、大規模なデータを扱う場合はパフォーマンスに注意が必要です。
まとめ
未ソート配列から合計が等しいペアをすべて見つけるには、mapを使って合計値ごとにペアをグループ化するのが効果的です。二重ループで全ペアを走査し、mapへの登録と出力時のフィルタリングだけで、シンプルかつ正確に実装できます。
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