C++で双方向連結リストから素数ノードをすべて削除する方法
このチュートリアルでは、C++を使って双方向連結リスト(ダブルリンクリスト)から、値が素数であるノードをすべて削除する方法を解説します。ノードの挿入、素数判定、そして安全なノード削除といった、連結リスト操作の基本が詰まった内容です。
アルゴリズムの手順
問題は以下の手順で解決できます。
data・prev・nextを持つNode構造体を定義する双方向連結リストの先頭にノードを挿入する関数を作成する
ダミーデータで双方向連結リストを初期化する
リストを先頭から順に走査し、各ノードの値が素数かどうかを判定する
素数であれば、そのノードを削除する
ノード削除時の3つのケース
ノードを削除する関数では、削除対象の位置に応じて次の3つのケースを考慮する必要があります。
先頭ノードの場合:head ポインタを次のノードへ移動させる
中間ノードの場合:前のノードと次のノードを直接つなぎ替える
末尾ノードの場合:直前のノードの next リンクを解除する
サンプルコード
それでは、実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
struct Node {
int data;
Node *prev, *next;
};
void insertNode(Node** head_ref, int new_data) {
Node* new_node = (Node*)malloc(sizeof(struct Node));
new_node->data = new_data;
new_node->prev = NULL;
new_node->next = (*head_ref);
if ((*head_ref) != NULL) {
(*head_ref)->prev = new_node;
}
(*head_ref) = new_node;
}
bool isPrime(int n) {
if (n <= 1) {
return false;
}
if (n <= 3) {
return true;
}
if (n % 2 == 0 || n % 3 == 0) {
return false;
}
for (int i = 5; i * i <= n; i = i + 6) {
if (n % i == 0 || n % (i + 2) == 0) {
return false;
}
}
return true;
}
void deleteNode(Node** head_ref, Node* del) {
if (*head_ref == NULL || del == NULL) {
return;
}
if (*head_ref == del) {
*head_ref = del->next;
}
if (del->next != NULL) {
del->next->prev = del->prev;
}
if (del->prev != NULL) {
del->prev->next = del->next;
}
free(del);
return;
}
void deletePrimeNodes(Node** head_ref) {
Node* temp = *head_ref;
Node* next;
while (temp != NULL) {
next = temp->next;
if (isPrime(temp->data)) {
deleteNode(head_ref, temp);
}
temp = next;
}
}
void printLinkedList(Node* head) {
while (head != NULL) {
cout << head->data << " -> ";
head = head->next;
}
}
int main() {
Node* head = NULL;
insertNode(&head, 1);
insertNode(&head, 2);
insertNode(&head, 3);
insertNode(&head, 4);
insertNode(&head, 5);
insertNode(&head, 6);
cout << "削除前の連結リスト:" << endl;
printLinkedList(head);
deletePrimeNodes(&head);
cout << "\n削除後の連結リスト:" << endl;
printLinkedList(head);
}
コードのポイント
各関数の役割を簡単に整理しておきましょう。
insertNode:リストの先頭に新しいノードを挿入します。先頭への挿入を繰り返すため、最終的なリストは入力順と逆になります。
isPrime:素数判定を行う関数です。「6k±1」の性質を利用して √n までの範囲だけを調べることで、効率的に判定できます。
deleteNode:指定したノードをリストから切り離して解放します。先頭・中間・末尾のどの位置でも正しく動作します。
deletePrimeNodes:リスト全体を走査し、素数ノードを見つけたら削除します。削除前に次ノードへのポインタを保存しておくのが重要なポイントです。これを怠ると、ノード解放後に不正なメモリへアクセスしてしまいます。
なお、本コードでは malloc/free を使用していますが、C++ では new/delete を使うのが一般的です。
実行結果
上記のコードを実行すると、次のような出力が得られます。
削除前の連結リスト: 6 -> 5 -> 4 -> 3 -> 2 -> 1 -> 削除後の連結リスト: 6 -> 4 -> 1 ->
初期データは 1〜6 ですが、insertNode が先頭への挿入を行うため「6 → 5 → 4 → 3 → 2 → 1」の順で表示されます。このうち素数は 2・3・5 なので、削除後には「6 → 4 → 1」だけが残ります。
計算量
ノード数を n、ノードの最大値を m とすると、全体の時間計算量は O(n·√m) となります。これは、各ノードに対して O(√m) の素数判定を行いながら、リスト全体を O(n) で走査するためです。空間計算量は O(1) です。
まとめ
本記事では、双方向連結リストから素数ノードをすべて削除する C++ の実装方法を学びました。ポイントは、削除前に次ノードへのポインタを退避することと、先頭・中間・末尾の3ケースに応じてリンクを正しく張り替えることの2つです。チュートリアルの内容についてご不明な点があれば、コメント欄でお気軽にお尋ねください。
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