C++で配列から要素を削除する方法:2回の走査と1回の走査による実装を解説
本チュートリアルでは、C++を使って配列から特定の要素を削除する2つのアプローチ、「2回の走査(Two Traversals)」と「1回の走査(One Traversal)」について解説します。ここでいう「削除」とは、メモリ上からデータを消去することではなく、削除したい要素以降の要素をすべて1つ前へずらし、実質的に配列からその要素を取り除くことを指します。
2回の走査で要素を削除する方法
まず、2つのループ(走査)を使って配列から要素を削除する手順を見ていきましょう。
- 配列と削除対象の要素を初期化します。
- 要素を削除する関数を作成します。
- 配列を走査し、削除したい要素を検索します。
- 要素が見つかった時点でループを抜けます。
- 要素が見つかった場合は、配列のサイズを1減らします。
- 見つかった位置以降のすべての要素を、それぞれ1つ前のインデックスへ移動します。
- 更新後の配列サイズを返します。
コード例
実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int searchAndDeleteElement(int arr[], int n, int k) {
int i;
// 削除したい要素を検索
for (i = 0; i < n; i++) {
if (arr[i] == k) {
break;
}
}
// 要素が存在する場合
if (i < n) {
// k以降の要素をすべて1つ前のインデックスへ移動
n = n - 1;
for (int j = i; j < n; j++) {
arr[j] = arr[j+1];
}
}
// 更新後のサイズを返す
return n;
}
int main() {
int n = 6, k = 4;
int arr[] = {1, 2, 3, 4, 5, 6};
int updatedLength = searchAndDeleteElement(arr, n, k);
// 配列を出力
for (int i = 0; i < updatedLength; i++) {
cout << arr[i] << " ";
}
cout << endl;
return 0;
}
実行結果
上記のプログラムを実行すると、次の出力が得られます。
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1回の走査で要素を削除する方法
続いて、1つのループだけで要素を削除できる、より効率的な方法を紹介します。
- 配列と削除対象の要素を初期化します。
- 要素を削除する関数を作成します。
- 配列を走査しながら、削除したい要素を検索します。
- 要素が見つかった場合、その要素の代入処理をスキップします。
- 要素が見つかった後は、残りの要素をすべて1つ前のインデックスへ移動します。
- 最後に、要素が見つかっていれば n - 1 を、見つからなければ n を返します。
コード例
実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int searchAndDeleteElement(int arr[], int n, int k) {
// 削除対象が最後の要素の場合
if (arr[n-1] == k) {
return n - 1;
}
bool isElementFound = false;
for (int i = 0; i < n; i++) {
// kとの一致を確認
if (arr[i] == k && !isElementFound) {
isElementFound = true;
continue;
}
// 要素が見つかった後は、各要素を1つ前のインデックスへ移動
if (isElementFound) {
arr[i-1] = arr[i];
}
}
// 更新後のサイズを返す
if (isElementFound) {
return n - 1;
}
return n;
}
int main() {
int n = 6, k = 4;
int arr[] = {1, 2, 3, 4, 5, 6};
int updatedLength = searchAndDeleteElement(arr, n, k);
// 配列を出力
for (int i = 0; i < updatedLength; i++) {
cout << arr[i] << " ";
}
cout << endl;
return 0;
}
実行結果
上記のコードを実行すると、次の出力が得られます。
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まとめ
同じ「配列からの要素削除」でも、実装方法によって走査の回数が異なります。2回の走査では「検索」と「シフト処理」を分けて行うためコードは直感的に理解しやすい一方、1回の走査では両方の処理を同時に進められるため、無駄な繰り返しがなく効率的です。どちらの方法も計算量はO(n)ですが、実際の処理速度という点では1回の走査の方が有利といえます。用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
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