【C++】リンクリスト内の偶数ノード・奇数ノードの合計を求める方法
この問題では、連結リスト(リンクリスト)が与えられ、偶数の値を持つノードの合計と奇数の値を持つノードの合計をそれぞれ求めることが課題となります。
問題の例
具体的な入力と出力を見て、問題のイメージをつかみましょう。
入力:連結リスト:3 → 2 → 5 → 7 → 1 → 9 出力:evenSum = 2 ; oddSum = 25
説明:
evenSum = 2(偶数は 2 のみ) oddSum = 3 + 5 + 7 + 1 + 9 = 25
解決アプローチ
最もシンプルな解法は、リンクリストを先頭から順に走査し、各ノードの値が偶数か奇数かを判定しながら、対応する合計値に加算していく方法です。リスト全体を一度だけ走査すればよいため、非常に効率的です。
アルゴリズム
ステップ1 − リンクリストを先頭から順に走査します。
ステップ1.1 − 現在のノードの値が偶数であれば、evenSum に加算します。
ステップ1.2 − 現在のノードの値が奇数であれば、oddSum に加算します。
ステップ2 − 最後に evenSum と oddSum を出力(または返却)します。
実装例
以下は、この解法の動作を示すC++プログラムです。
#include <iostream>
using namespace std;
struct Node {
int data;
Node* next;
};
void insertNode(Node** root, int item) {
Node* ptr = *root;
Node* temp = new Node;
temp->data = item;
temp->next = NULL;
if (*root == NULL) {
*root = temp;
} else {
while (ptr->next != NULL)
ptr = ptr->next;
ptr->next = temp;
}
}
// 偶数かどうかを判定する関数
bool isEven(int a) {
return (a % 2 == 0);
}
void findEvenAndOddSum(Node* root) {
int evenSum = 0, oddSum = 0;
Node* node = root;
while (node != NULL) {
if (isEven(node->data))
evenSum += node->data;
else
oddSum += node->data;
node = node->next;
}
cout << "偶数値を持つノードの合計: " << evenSum << endl;
cout << "奇数値を持つノードの合計: " << oddSum << endl;
}
int main() {
Node* root = NULL;
insertNode(&root, 3);
insertNode(&root, 2);
insertNode(&root, 5);
insertNode(&root, 7);
insertNode(&root, 1);
insertNode(&root, 9);
insertNode(&root, 6);
findEvenAndOddSum(root);
return 0;
}実行結果
偶数値を持つノードの合計: 8 奇数値を持つノードの合計: 25
このプログラムでは、リスト 3 → 2 → 5 → 7 → 1 → 9 → 6 を扱っています。偶数は 2 と 6 なので evenSum = 2 + 6 = 8 となり、奇数は 3 + 5 + 7 + 1 + 9 で oddSum = 25 となります。
注意点
偶数判定には必ず a % 2 == 0 を使うようにしましょう。return (a % 2); のように書いてしまうと、剰余が 0 以外のとき(=奇数のとき)に真を返すため、偶数と奇数の判定が逆になり、誤った結果が出力されてしまいます。
計算量
時間計算量: O(n) ― リストを一度だけ走査するため、要素数 n に比例します。
空間計算量: O(1) ― 合計値を保持する変数のみを使用し、追加のメモリは不要です。
-
C++で循環リンクリストのノード数をカウントする方法
ノードから構成される循環リンクリスト(Circular Linked List)が与えられ、そのリスト内に存在するノードの総数を求めるのが課題です。 循環リンクリストとは、連結リストの一種であり、最初の要素が最後の要素を指し、最後の要素が最初の要素を指すという特徴を持つデータ構造です。片方向リンクリスト(Singly Linked List)でも双方向リンクリスト(Doubly Linked List)でも、この循環リンクリストとして実装することが可能です。 以下のプログラムでは、片方向リンクリストを循環リンクリストとして実装し、その中に含まれるノード数をカウントする方法を紹介します。 具体
-
【C++】連結リストが二分木の下向きパスと一致するかを判定するアルゴリズム
二分木のルート(root)と、先頭ノードheadを持つ連結リストが与えられたとします。連結リストのhead以降のすべての要素が、二分木内のどこかの下向きパス(downward path)に一致する場合はTrueを、一致しない場合はFalseを返す必要があります。例えば、次のような二分木があったとします。このとき、連結リストが [1, 4, 2, 6] であれば、出力は true になります。実際に、ルートの1から始まり4→2→6とたどるパスが存在するためです。解法のアプローチこの問題を解くために、再帰とメモ化(動的計画法)を組み合わせた以下の手順に従います。メモ化用のマップ dp を定義します