JavaScriptのreduce()を使って累積和より大きい配列要素だけを残す方法
JavaScriptで、数値の配列を受け取る関数を作成することを考えてみましょう。この関数の役割は、元の配列の中から「その要素までの累積和(それ以前の全要素の合計)」よりも大きい値を持つすべての要素を取り出し、新しい配列として返すことです。さらに重要な条件として、この問題は Array.prototype.reduce() メソッドを使って解決する必要があります。
コード例
それでは、実際に関数を実装してみましょう。
const arr = [1, 2, 30, 4, 5, 6];
const retainGreaterElements = arr => {
let res = [];
arr.reduce((acc, val) => {
return (val > acc && res.push(val), acc + val);
}, 0);
return res;
}
console.log(retainGreaterElements(arr));コードの仕組み
この実装のポイントは、reduce()のコールバック関数内でのカンマ演算子の使い方にあります。処理の流れは以下の通りです。
- 初期値として 0 を指定し、アキュムレータ
accにはこれまでの要素の合計が蓄積されていきます。 - 各要素
valについて、まずval > accという比較を行います。 - 比較が true の場合のみ
res.push(val)が評価され、結果配列に要素が追加されます。false の場合は何も行われません(短絡評価の活用)。 - 最後にカンマ演算子によって
acc + valが返され、次のイテレーションへ新しい累積和が渡されます。
出力
コンソールには次のように出力されます。
[1, 2, 30]
なぜ [1, 2, 30] になるのか
処理を順に追うと理解しやすくなります。
- 1:累積和 0 より大きい → 追加(累積和は 1)
- 2:累積和 1 より大きい → 追加(累積和は 3)
- 30:累積和 3 より大きい → 追加(累積和は 33)
- 4, 5, 6:いずれも累積和 33 より小さいため除外
このように、reduce() を単なる集計用途にとどまらず、副作用を伴うフィルタリングにも応用できるのがポイントです。ただし、可読性を重視する場合は通常のループや filter() との組み合わせを検討するのも良いでしょう。
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