JavaScriptで配列内の順序が乱れた要素を検索・抽出する方法
数値の配列が昇順に並んでいるはずなのに、一部の要素だけが本来の順序から外れてしまっている――そんなケースを想定してみましょう。
本記事では、そのような配列を受け取り、順序が乱れている要素だけを集めた部分配列を返すJavaScript関数の実装方法をわかりやすく解説します。
実装の考え方
Array.prototype.filter()メソッドを使い、各要素を「次に期待される値」と比較することで、順序から外れた要素だけを抽出できます。filter()の第2引数(thisArg)にオブジェクトを渡すことで、コールバック関数内で比較用の状態を保持できるのがポイントです。
サンプルコード
コードは次のとおりです。
const arr = ["2", "3", "7", "4", "5", "6", "1"];
const findOutOfOrder = arr => {
let notInOrder = [];
notInOrder = arr.filter((el, ind) => {
return ind && this.next !== +el || (this.next = +el + 1, false);
}, {
next: null
});
return notInOrder;
};
console.log(findOutOfOrder(arr));出力結果
コンソールには以下のように表示されます。
[ '7', '1' ]
コードの仕組み
このコードの動作を順を追って見ていきましょう。
- filter()の第2引数として{ next: null }というオブジェクトを渡すことで、コールバック内のthis.nextに「次に期待される数値」を保持できます。
- +elにより、文字列の配列要素を数値へ変換して比較しています。
- 先頭の要素(インデックス0)には比較対象がないため、条件のind &&によって必ずスキップされます。
- 要素が期待値と一致すれば、期待値を+1して更新し、falseを返すので結果には含まれません。
- 期待値と一致しなければtrueを返し、その要素は「順序が乱れた要素」として結果の配列に追加されます。このとき期待値は更新されない点に注意してください。
実行例での判定の流れ
配列["2", "3", "7", "4", "5", "6", "1"]の場合、「2」「3」までは連続した並びとして処理され、次に期待される値は「4」になります。しかしインデックス2の実際の要素は「7」なので、「7」は順序が乱れた要素として記録されます。その後は「4」「5」「6」が期待値どおりに並んでいますが、末尾の「1」が期待値「7」と一致しないため、最終的な出力は['7', '1']となるのです。
なお、この実装は「最初の要素から始まる連続する数値列」を基準に順序を判定している点にも留意してください。基準となる並び方が異なる場合は、比較ロジックを適宜調整するとよいでしょう。
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