JavaScriptで配列が「ほぼ増加列」(almostIncreasingSequence)かどうかを判定する方法
問題の概要
整数の配列として与えられる数列について、最大1つの要素を取り除くだけで厳密に増加する数列(隣り合う要素がすべて a₀ < a₁ < … < aₙ を満たす並び)にできるかどうかを判定します。
なお、要素が1つだけの数列も厳密に増加しているものとみなします。
具体例
例1:false を返すケース
sequence = [1, 3, 2, 1] の場合の出力:
almostIncreasingSequence(sequence) = false
この配列では、どの要素を1つだけ削除しても厳密に増加する数列を作ることができません。
例2:true を返すケース
sequence = [1, 3, 2] の場合の出力:
almostIncreasingSequence(sequence) = true
3 を削除すれば [1, 2] という厳密に増加する数列が得られます。あるいは 2 を削除して [1, 3] としても同じ結果になります。
実装コード
const arr1 = [3, 5, 67, 98, 3];
const arr2 = [4, 3, 5, 67, 98, 3];
const almostIncreasingSequence = sequence => {
let removed = 0;
let i = 0;
let prev = -Infinity;
while(removed < 2 && i < sequence.length) {
if(sequence[i] > prev) {
prev = sequence[i];
} else {
prev = Math.min(prev, sequence[i]);
removed++;
}
i++;
}
return removed < 2;
};
console.log(almostIncreasingSequence(arr1)); // true
console.log(almostIncreasingSequence(arr2)); // false
コードの解説
このアルゴリズムは、配列を先頭から順に1回走査するだけで判定できる効率的な手法です。
- removed:「削除が必要」になった箇所の個数をカウントします。ループ条件 removed < 2 により、違反が2箇所見つかった時点で即座に走査を打ち切り、無駄な処理を省きます。
- prev:直前の値を保持する変数です。初期値を -Infinity にしておくことで、最初の要素は必ず受理されます。
- 現在の要素 sequence[i] が prev より大きければ、まだ増加関係が保たれているため prev を更新して先へ進みます。
- prev 以下だった場合は、どちらか一方を「削除した」ものとみなして removed を +1 します。このとき prev = Math.min(prev, sequence[i]) とすることで、「前の値を消すパターン」「今の値を消すパターン」の両方に柔軟に対応できます。
最終的に removed < 2 を返すことで、「削除は高々1回で済んだか」を判定します。時間計算量 O(n)・空間計算量 O(1) と、非常に効率的な解法です。
実行結果
true false
arr1 = [3, 5, 67, 98, 3] は末尾の 3 を1つ削除すれば [3, 5, 67, 98] という増加列になるため true。
一方 arr2 = [4, 3, 5, 67, 98, 3] は先頭付近(4 → 3)と末尾(98 → 3)の2箇所で減少が発生しているため、1つの削除では対応できず false となります。
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