JavaScriptのイベントバブリングとイベントキャプチャの違いを徹底解説
JavaScriptでは、DOM要素上で発生したイベントは特定の順序に従って伝播します。この伝播の仕組みには「イベントバブリング(Event Bubbling)」と「イベントキャプチャ(Event Capturing)」という2つの方式があります。本記事では、それぞれの特徴と違いを、実際に動かせるサンプルコードを交えてわかりやすく解説します。
イベントバブリングとは
イベントバブリングとは、ある要素でイベントが発生したとき、まずその要素自身に登録されたイベントハンドラが実行され、その後親要素へ、さらにはすべての祖先要素へと下から上へ(子 → 親)と伝わっていく仕組みです。
イベントキャプチャとは
イベントキャプチャは、イベントバブリングとは逆の動作をする伝播方式です。イベントは最上位の親要素から開始され、ターゲットとなる子要素へ向かって上から下へ(親 → 子)と伝わっていきます。
なお、addEventListener() の第3引数に true を指定するとキャプチャフェーズで、false(デフォルト)または省略した場合はバブリングフェーズでハンドラが実行されます。
以下は、JavaScriptにおけるイベントバブリングとイベントキャプチャの挙動の違いを比較できるサンプルコードです。
サンプルコード
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>Document</title>
<style>
body {
font-family: "Segoe UI", Tahoma, Geneva, Verdana, sans-serif;
}
.result {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
color: blueviolet;
}
.outer {
display: inline-block;
width: 400px;
height: 200px;
font-size: 20px;
background-color: chartreuse;
}
.inner {
width: 200px;
height: 100px;
font-size: 20px;
background-color: blueviolet;
text-align: center;
margin: 20px;
}
.tags {
display: inline-block;
width: 400px;
font-weight: bold;
font-size: 18px;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Event bubbling vs event capturing</h1>
<div class="outer">
OUTER
<div class="inner">INNER</div>
</div>
<div class="outer">
OUTER
<div class="inner">INNER</div>
</div>
<br />
<div class="tags">Bubbling</div>
<div class="tags">Capturing</div>
<div class="result"></div>
<script>
let outerDiv = document.querySelectorAll(".outer");
let innerDiv = document.querySelectorAll(".inner");
let resEle = document.querySelector(".result");
outerDiv[0].addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML += "Outer div has been clicked" + "<br>";
});
innerDiv[0].addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML = "";
resEle.innerHTML += "Inner div has been clicked" + "<br>";
});
outerDiv[1].addEventListener("click",() => {
resEle.innerHTML = "";
resEle.innerHTML += "Outer div has been clicked" + "<br>";
},true);
innerDiv[1].addEventListener("click",() => {
resEle.innerHTML += "Inner div has been clicked" + "<br>";
}, true);
</script>
</body>
</html>
実行結果

左側(バブリング)の内側のdivをクリックした場合は、まず「Inner div has been clicked」が表示され、その後に「Outer div has been clicked」が続いて表示されます。これはイベントが子から親へ伝播していることを示しています。

一方、右側(キャプチャ)の内側のdivをクリックした場合は、先に「Outer div has been clicked」が表示され、その後に「Inner div has been clicked」が表示されます。こちらはイベントが親から子へ伝播していることを示しています。

まとめ
イベントバブリングとイベントキャプチャは、DOMツリー上でイベントが伝わる方向が逆になるという点が最大の違いです。デフォルトではバブリングが使われますが、addEventListener() の第3引数を活用することで伝播のタイミングを制御できます。この仕組みを理解しておくと、イベント委譲(Event Delegation)などの実践的なテクニックにも応用できます。
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