SeleniumのFluent Waitとは?仕組み・構文・Java実装例を解説
Fluent Wait(Fluent待機)は、Seleniumにおける動的な待機処理の一つです。指定した条件が満たされるまでドライバーを一時停止させ、例外をスローする前に、その条件を設定した頻度で繰り返しチェックします。
大きな特徴は、要素をDOM内で常時検索するのではなく、一定の時間間隔(ポーリング)ごとに定期的に検索するという点です。これにより、不要な負荷を抑えながら柔軟に要素の出現を待つことができます。
例えば、最大待機時間を5秒に設定した場合、FluentWaitは「pollingEvery」で定義した間隔おきにDOMを監視します。なお、FluentWaitでは、条件に基づいたカスタム待機メソッドを自身で構築して利用する必要があります。
Fluent Waitの基本構文
Wait<WebDriver> w = new FluentWait< WebDriver >(driver) .withTimeout (10, SECONDS) .pollingEvery (2, SECONDS) .ignoring (NoSuchElementException.class)
各メソッドの役割
- withTimeout():要素を待つ最大待機時間を指定します(例:10秒)。
- pollingEvery():DOMをチェックするポーリング間隔を指定します(例:2秒ごと)。
- ignoring():待機中に無視したい例外を指定します。ここでは要素が見つからないことを示す NoSuchElementException を無視しています。
この構文では、「最大10秒間、2秒ごとに条件を確認し、その間にNoSuchElementExceptionが発生しても無視して再試行する」という動作になります。
Selenium Javaでの実装例
import org.openqa.selenium.By;
import org.openqa.selenium.Keys;
import org.openqa.selenium.WebDriver;
import org.openqa.selenium.WebElement;
import org.openqa.selenium.chrome.ChromeDriver;
import java.util.concurrent.TimeUnit;
import org.openqa.selenium.support.ui.Wait;
import org.openqa.selenium.support.ui.FluentWait;
public class Fluentwt {
public static void main(String[] args) {
System.setProperty("webdriver.chrome.driver", "C:\\Users\\ghs6kor\\Desktop\\Java\\chromedriver.exe");
WebDriver driver = new ChromeDriver();
String url = "https://www.tutorialspoint.com/index.htm";
driver.get(url);
//implicit wait with time in seconds applied to each elements
driver.manage().timeouts().implicitlyWait(12, TimeUnit.SECONDS);
//Clicking on Coding Ground link
driver.findElement(By.xpath("//span[text()='Coding Ground']")).click();
// fluent wait declaration
Wait<WebDriver> w = new FluentWait<WebDriver>(driver).withTimeout
(Duration.ofSeconds(30))
.pollingEvery(Duration.ofSeconds(3)).ignoring(
NoSuchElementException.class);
WebElement fl = w.until(new Function<WebDriver, WebElement>() {
// customized condition for fluent wait
public WebElement apply(WebDriver driver) {
if (driver.findElement(By.xpath("[//img[@title='Whiteboard'"))
.isDisplayed()) {
return true;
}else {
return null;
}
}
});
driver.quit();
}
}コードのポイント
- まずChromeDriverを起動し、対象URLにアクセスしています。
- 全要素に適用される暗黙的待機(implicit wait)として12秒を設定しています。
- リンクをクリックした後、最大30秒の待機時間・3秒ごとのポーリング間隔でFluentWaitを宣言しています。
w.until()の中でFunctionインターフェースを使い、「Whiteboard」タイトルの画像が表示されているかどうかを判定するカスタム条件を実装しています。- 条件が満たされれば処理を継続し、最後に
driver.quit()でブラウザを終了します。
Fluent Waitを使うメリット
- ページの読み込み速度やAjax通信など、不安定なタイミングに左右されにくく、テストの安定性が向上します。
- 待機時間とポーリング間隔を個別に制御できるため、暗黙的待機よりも細かいチューニングが可能です。
- 無視する例外を指定できるので、一時的な要素の欠如などに対して柔軟に対応できます。
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