Pythonでマウスとキーボード操作を自動化する方法:pyautogui完全ガイド
この記事では、Pythonのpyautoguiモジュールを使って、マウスとキーボードの操作を自動化する方法を解説します。
PyAutoGUIは、マウスやキーボードをプログラムから制御できるライブラリです。画面上のクリック、文字入力、ショートカットキーの実行など、さまざまなGUI操作を自動化できます。クロスプラットフォームに対応しており、Windows・macOS・Linuxいずれでも動作する点が大きな特徴です。
PyAutoGUIはサードパーティ製のライブラリのため、使用前にインストールが必要です。以下のコマンドを実行しましょう。
pip install pyautogui
マウス操作の自動化
まずはマウスの動きを自動化するプログラムを見てみましょう。スクリプトを実行すると、コマンドごとにマウスが実際に動く様子を確認できます。ここではCLI(対話シェル)から実行して、マウスの挙動を確認しています。数値を変えながら、いろいろと試してみてください。
実行例
>>> import pyautogui >>> pyautogui.size() Size(width=1366, height=768) >>> width, height = pyautogui.size() >>> width 1366 >>> height 768 >>> pyautogui.position() Point(x=750, y=293) >>> pyautogui.moveTo(10, 10) >>> pyautogui.move(10, 10, duration=1.5) >>> pyautogui.moveRel(250, 0, duration=2.5) >>> pyautogui.moveRel(0, -150, duration=1.5) >>> pyautogui.position() Point(x=210, y=526) >>> pyautogui.click(339, 38) >>> pyautogui.click()
プログラムを実行すると、duration(所要時間)を指定した場合、マウスはその時間をかけてゆっくり移動します。最後のpyautogui.click()などで制御が暴走した場合は、Escキーを押すことで操作を取り戻せます。
主なマウス関数
size():画面の解像度(幅・高さ)を取得position():現在のマウスカーソル座標を取得moveTo(x, y):指定した絶対座標へマウスを移動move(x, y)/moveRel(x, y):現在位置からの相対座標で移動click(x, y):指定座標をクリック(引数なしで現在位置をクリック)
キーボード操作の自動化
typewrite() 関数
キーボード操作の基本となるのが typewrite() 関数です。引数に渡した文字列をそのまま入力します。オプションの interval キーワード引数に整数または浮動小数点数を指定すると、1文字ごとの入力間隔(遅延)を設定できます。
>>> pyautogui.typewrite('Hello, TutorialsPoint!') # 一瞬で入力される
Hello, TutorialsPoint!
>>> pyautogui.typewrite('Hello, TutorialsPoint!', interval=0.25) # 各文字の後に0.25秒の遅延
Hello, TutorialsPoint!
press() / keyDown() / keyUp() 関数
EnterやF1などの特殊キーを押すには、press() 関数を使います。引数には pyautogui.KEYBOARD_KEYS に含まれる文字列(例:enter、esc、f1)を渡します。
>>> pyautogui.press('enter') # Enterキーを押す
>>> pyautogui.press('f1') # F1キーを押す
>>> pyautogui.press('left') # 左矢印キーを押す
typewrite() のように複数のキーを連続して押したい場合は、文字列のリストを press() に渡します。
>>> pyautogui.press(['left', 'left', 'left'])
また、キーを押し続ける・離す操作を個別に制御したい場合は、keyDown() と keyUp() を使います。
hotkey() 関数
Ctrl+Cのようなホットキー(ショートカットキー)を簡単に実行するために、hotkey() 関数が用意されています。複数のキー名を渡すと、渡した順番でキーを押し下げ、逆順で解放します。
>>> pyautogui.hotkey('ctrl', 'shift', 'esc')
上記のコードをWindows環境で実行すると、「タスクマネージャー」のウィンドウが開きます。これは以下のコードと同じ動作です。
>>> pyautogui.keyDown('ctrl')
>>> pyautogui.keyDown('shift')
>>> pyautogui.keyDown('esc')
>>> pyautogui.keyUp('esc')
>>> pyautogui.keyUp('shift')
>>> pyautogui.keyUp('ctrl')
pyautoguiのキーボード機能まとめ
最後に、これまで紹介したキーボード関連の機能を組み合わせたデモプログラムを示します。
>>> import pyautogui
>>> pyautogui.click(90, 90)
>>> pyautogui.click(90, 90); pyautogui.typewrite('Hello, World!')
>>> pyautogui.click(150, 150); pyautogui.typewrite('Hello, World!', interval=0.2)
>>> pyautogui.click(150, 150); pyautogui.typewrite(['A', 'B', 'left', 'left', 'x', 'y'])
>>> pyautogui.typewrite(['a', 'b', 'left', 'left', 'X', 'Y'])
XYab
>>> pyautogui.press('f1')
このように、文字と特殊キーを混在させたリストも typewrite() に渡せます。上記の例では「a」「b」と入力した後、左矢印キーを2回押してカーソルを先頭に戻し、そこへ「X」「Y」を挿入しているため、結果は「XYab」になります。
なお、pyautogui.KEYBOARD_KEYS を参照すると、pyautoguiで扱えるすべてのキー名の一覧を確認できます。英数字や記号のほか、alt、ctrl、shift、ファンクションキー、矢印キー、音量キーなど、多数のキーが定義されています。
PyAutoGUIを活用すれば、定型作業の自動化やRPA的な処理、テストの自動化など、幅広い用途に応用できます。まずは簡単なマウス移動や文字入力から試してみてください。
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