Pythonリストの内部動作を徹底解説!オブジェクトとフレームの仕組み
このチュートリアルでは、Python 3.x(およびそれ以前のバージョン)におけるリストの内部動作について詳しく解説します。Pythonのステートメントを1行ずつ実行したときに、メモリ上でどのようにオブジェクトやフレームが形成されるのかを、図解を交えながら見ていきましょう。
リストの初期化
まずはリストの初期化です。これは、いくつかの要素を持つリストを作成することを意味します。
>>> lis=[1,2,3,4]

上図のように、リスト変数 lis はグローバルフレーム内で宣言され、リストオブジェクトへの参照(ポインタ)を保持しています。重要なのは、変数そのものがデータを格納しているのではなく、オブジェクトを「指し示している」という点です。
要素の追加(append)
次に、リストに要素を追加したときに何が起こるかを見てみましょう。
>>> lis.append(8)

append() を使うと、要素はリストの末尾に追加され、リストのサイズが1つ増加します。Pythonのリストは内部的に動的配列として実装されているため、末尾への追加は平均して高速(償却定数時間 O(1))に処理されます。
特定の要素の削除(remove)
続いて、リストから特定の値を持つ要素を削除する方法を観察してみます。
>>> lis.remove(2)

リストから要素を削除すると、削除された位置より後ろにあるすべての要素が左側へ順にシフトされます。このため、remove() や途中位置への挿入は、リストの長さに比例した時間(O(n))がかかる点に注意が必要です。
スライスによる新しいリストの作成
次に、新しい変数を宣言し、リストの一部をスライスして参照させてみます。
>>> p=lis[0:3]

スライスを行うと、元のリストとは別の新しいリストオブジェクトが生成され、変数 p はその新オブジェクトを参照します。つまり、p への変更は元の lis には影響しないため、この挙動を理解しておくことはバグ防止にも役立ちます。
インデックスを指定した削除(del)
最後に、特定のインデックス位置にある要素を削除する方法を見てみましょう。
>>> del p[0]
del 文を使うと、指定したインデックスの要素が削除され、remove() の場合と同様に、後続の要素が左へ詰められます。
まとめ
この記事では、Python 3.x(およびそれ以前のバージョン)におけるリストの内部動作について学びました。リストの初期化、append() による末尾への追加、remove() による値の削除、スライスによる新オブジェクトの生成、そして del によるインデックス指定削除といった一連の操作において、変数・オブジェクト・フレームがどのように関係しているかを理解できたかと思います。これらの仕組みを把握しておくことで、より効率的で安全なPythonコードを書くことができるでしょう。
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