Pythonでソート済みリストの順序を保ったまま要素を挿入する2つの方法
本記事では、ソート済みのリストに対して、その並び順を崩すことなく新しい要素を挿入する方法について解説します。
問題文
リストが与えられたとき、既存のソート順を維持したまま、指定した要素を適切な位置に挿入する必要があります。
この問題を解くには、主に以下の2つのアプローチがあります。
アプローチ1:線形探索による力まかせ法(ブルートフォース)
まず、挿入すべき位置をリストの先頭から順に走査して見つけ出し、そこへ要素を挿入するというシンプルな方法です。挿入する要素より大きい値が最初に現れた位置に、新しい要素を差し込みます。
コード例
def insert(list_, n):
# 挿入位置を探索
for i in range(len(list_)):
if list_[i] > n:
index = i
break
# 要素の挿入
list_ = list_[:i] + [n] + list_[i:]
return list_
# 動作確認
list_ = ['t','u','t','o','r']
n = 'e'
print(insert(list_, n))
出力
['e', 't', 'u', 't', 'o', 'r']
文字「e」が先頭に挿入され、アルファベット順が保たれていることがわかります。
アプローチ2:bisectモジュールを使う方法
Pythonの標準ライブラリには、二分探索を利用してソート済みリストへの挿入を簡単に行える bisect モジュールが用意されています。bisect.insort() を使えば、挿入位置の計算と実際の挿入を一度に行うことができます。
コード例
# 標準ライブラリのbisectモジュールを使用
import bisect
def insert(list_, n):
bisect.insort(list_, n)
return list_
list_ = ['t','u','t','o','r']
n = 'e'
print(insert(list_, n))
出力
['e', 't', 'u', 't', 'o', 'r']
両者の違いとパフォーマンス
アプローチ1の線形探索では挿入位置の特定にO(n)の計算量が必要ですが、bisectモジュールを使った二分探索ではO(log n)で挿入位置を見つけられます。そのため、要素数が多いリストを扱う場合には、bisectモジュールの利用が推奨されます。
まとめ
本記事では、ソート済みリストの並び順を維持しながら要素を挿入する2つの方法――自前で挿入位置を探索する方法と、標準ライブラリのbisectモジュールを活用する方法――について学びました。小規模なデータなら前者でも十分ですが、パフォーマンスを重視する場面では後者を選ぶとよいでしょう。
-
Pythonで3Dリスト(3次元配列)を作成する方法【サンプルコード付き】
3Dリストとは、いわゆる3次元配列のことです。本記事では、Pythonで3Dリストを作成し、その内容を整形して出力するプログラムを解説します。ここでは例として、文字列「*」を初期値とする3×2×2の3次元リストを生成しますが、仕組みを理解すれば整数など任意の要素を持つ配列にも簡単に応用できます。 3Dリストのイメージ 3次元リストは、リストの中にリスト、さらにその中にリストが入った多段構造のデータです。たとえば、3×3×2の3Dリストは次のように表現できます。 [[1,1,1],[2,2,2],[3,3,3]], [[4,4,4],[5,5,5],[6,6,6]] アルゴリズム ステップ1:
-
Pythonで文字のリストを文字列に変換する方法を解説
Pythonでは、リスト内の個々の要素をひとつの文字列にまとめたい場面がよくあります。たとえば、データを保存したり送信したりする際に必要となるシリアライズ(直列化)の処理では、このような変換が非常に役立ちます。具体的には、次のような変換を指します。[h, e, l, l, o, , w, o, r, l, d] → hello worldjoinメソッドを使った変換Pythonには、このような変換を実現するためのjoin()メソッドが標準で用意されています。joinメソッドは、区切り文字(デリミタ)として使う文字列に対して呼び出し、引数に渡したリストの各要素を連結します。今回は各文字をつなげ