Pythonで隣接要素間の絶対差がk以下となる最長部分列の長さを求める方法
数値のリスト nums と整数 k が与えられたとき、「隣接する要素同士の絶対差がすべて k 以下」という条件を満たす最長の部分列(サブシーケンス)の長さを求める問題を考えてみましょう。
たとえば、入力が nums = [5, 6, 2, 1, -6, 0, -1]、k = 4 の場合、答えは 6 になります。
アプローチ:セグメント木による効率的な解法
この問題を素朴な動的計画法で解くと O(n²) の計算量が必要になり、要素数が多い場合には非効率です。そこでセグメント木(segment tree)を活用すると、各要素の処理を O(log n) に抑えられ、全体を O(n log n) で解くことができます。
基本的なアイデアは次のとおりです。
- 配列をソートし、値をインデックスに対応付ける(座標圧縮)。
- 各要素
xについて、値が[x - k, x + k]の範囲内にある要素から伸びる最長部分列の長さの最大値を、セグメント木への区間最大値クエリで取得する。 - その最大値 + 1 を現在の要素での部分列の長さとしてセグメント木に書き戻す。
アルゴリズムの手順
update(i, x):位置iの値をxで更新する関数を定義します。i := i + niが 0 でない間、次を繰り返します。segtree[i] := max(segtree[i], x)i := i / 2(親ノードへ移動)
query(i, j):区間[i, j]の最大値を取得する関数を定義します。ans := -∞i := i + n、j := j + n + 1i < jの間、次を繰り返します。iが奇数ならans := max(ans, segtree[i])とし、i := i + 1jが奇数ならj := j - 1とし、ans := max(ans, segtree[j])i := i / 2、j := j / 2
ansを返します。
- メイン処理では、次のように進めます。
n = 2^(log2(len(nums) + 1) + 1)としてセグメント木のサイズを決めます。snums:=numsをソートしたリストindex:= 各値xをソート後のインデックスに対応付けた辞書ans := 0numsの各要素xについて:lo:=x - kをソート順を保ったまま挿入できる最左位置(bisect_left)hi:=x + kを挿入できる最左位置 - 1(bisect_right)count := query(lo, hi)update(index[x], count + 1)ans := max(ans, count + 1)
ansを返します。
それでは、実際の実装を見て理解を深めましょう。
実装例
import math, bisect
class Solution:
def solve(self, nums, k):
n = 2 ** int(math.log2(len(nums) + 1) + 1)
segtree = [0] * 100000
def update(i, x):
i += n
while i:
segtree[i] = max(segtree[i], x)
i //= 2
def query(i, j):
ans = -float('inf')
i += n
j += n + 1
while i < j:
if i % 2 == 1:
ans = max(ans, segtree[i])
i += 1
if j % 2 == 1:
j -= 1
ans = max(ans, segtree[j])
i //= 2
j //= 2
return ans
snums = sorted(nums)
index = {x: i for i, x in enumerate(snums)}
ans = 0
for x in nums:
lo = bisect.bisect_left(snums, x - k)
hi = bisect.bisect_right(snums, x + k) - 1
count = query(lo, hi)
update(index[x], count + 1)
ans = max(ans, count + 1)
return ans
ob = Solution()
print(ob.solve([5, 6, 2, 1, -6, 0, -1], 4))
入力
[5, 6, 2, 1, -6, 0, -1], 4
出力
6
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