Python Kivy入門:AnchorLayoutでウィジェットを端に配置する方法
Kivyとは
Kivyは、マルチタッチアプリに代表される革新的なユーザーインターフェースを持つアプリケーションを迅速に開発するための、オープンソースのPythonライブラリです。Androidアプリはもちろん、デスクトップアプリケーションの開発にも幅広く活用されています。
本記事では、その中でも「AnchorLayout(アンカーレイアウト)」を使ったウィジェットの配置方法について、具体的なサンプルコードとともに解説します。
AnchorLayoutの基本
AnchorLayoutを使用すると、ウィジェットをレイアウト領域の端(上下左右)や中央に簡単に配置できます。この機能は kivy.uix.anchorlayout.AnchorLayout クラスによって実装されており、以下の2つのパラメータで位置を指定します。
- anchor_x:水平方向の位置。「
'left'」「'right'」「'center'」のいずれかを指定します。 - anchor_y:垂直方向の位置。「
'top'」「'bottom'」「'center'」のいずれかを指定します。
これらのパラメータを組み合わせることで、「左下」「右上」「中央」など、計9通りの位置にウィジェットを固定できます。
サンプルコード
以下のプログラムでは、2つのボタンを作成し、それぞれ別のアンカー位置に配置したうえで、BoxLayoutの中にまとめています。
from kivy.app import App
from kivy.uix.anchorlayout import AnchorLayout
from kivy.uix.boxlayout import BoxLayout
from kivy.uix.button import Button
class AnchorLayoutApp(App):
def build(self):
# アンカーレイアウト1(左下に配置)
anchor1 = AnchorLayout(anchor_x='left', anchor_y='bottom')
button1 = Button(text='Bottom-Left', size_hint=(0.3, 0.3),
background_color=(1.0, 0.0, 0.0, 1.0))
anchor1.add_widget(button1)
# アンカーレイアウト2(右上に配置)
anchor2 = AnchorLayout(anchor_x='right', anchor_y='top')
button2 = Button(text='Top-Right', size_hint=(0.3, 0.3),
background_color=(1.0, 0.0, 0.0, 1.0))
anchor2.add_widget(button2)
# BoxLayoutを作成
BL = BoxLayout()
# 2つのアンカーレイアウトをBoxLayoutに追加
BL.add_widget(anchor1)
BL.add_widget(anchor2)
# BoxLayoutを返す
return BL
# Kivyアプリを実行
if __name__ == '__main__':
AnchorLayoutApp().run()コードのポイント
- anchor1:
anchor_x='left'とanchor_y='bottom'を指定することで、ボタン「Bottom-Left」を左下に配置しています。 - anchor2:
anchor_x='right'とanchor_y='top'を指定することで、ボタン「Top-Right」を右上に配置しています。 - size_hint:ボタンのサイズを親レイアウトに対する比率(0.3=30%)で指定しています。
実行結果
上記のコードを実行すると、赤いボタンが画面の左下と右上にそれぞれ配置されたアプリが起動します。

まとめ
AnchorLayoutを使えば、ウィジェットを画面の任意の端や中央に直感的に配置できます。複数のAnchorLayoutをBoxLayoutなどの他のレイアウトと組み合わせることで、より柔軟で見やすいUIを構築できるので、ぜひ実際に試してみてください。
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