Pythonで二分探索木(BST)の各内部ノードが子を1つだけ持つかどうかを判定する方法
問題概要
二分探索木(BST)の先行順走査(プレオーダー走査)の結果が与えられたとき、すべての内部ノードが子を1つだけ持っているかどうかを判定する問題を考えます。
たとえば、入力が preorder = [22, 12, 13, 15, 14] の場合、この先行順走査に対応するBSTは下図のようになります。すべての内部ノードが子を1つだけ持っているため、出力は True となります。

効率的な解法のポイント
ここで重要な性質があります。あるノードが子を1つだけ持つ場合、そのノードのすべての子孫は、現在のノードよりも「すべて小さい」か「すべて大きい」のどちらかに必ずなります。逆に、子を2つ持つノードが存在すれば、その子孫には現在のノードより小さいものと大きいものが混在することになります。
この性質を利用すると、以下の手順で判定できます。
- 現在のノードの直後の要素(次の先行順後続ノード)を取得する
- 先行順走査の最後の要素(最後の後続ノード)を取得する
- 両方の後続ノードが現在のノードより小さい、または両方とも大きい場合は次へ進み、そうでなければ False を返す
アルゴリズムの手順
- 変数 next と last を 0 で初期化する
- i を 0 から len(preorder) - 2 まで繰り返す
- next := preorder[i] - preorder[i+1]
- last := preorder[i] - preorder[-1]
- もし next * last < 0 ならば False を返す(後続ノードに大小が混在している=子を2つ持つノードが存在する)
- ループが完了したら True を返す
この方法では配列を一度走査するだけなので、時間計算量は O(n)、追加の空間計算量は O(1) という非常に効率的なアルゴリズムになります。
実装例
def solve(preorder):
next = 0
last = 0
for i in range(len(preorder) - 1):
next = preorder[i] - preorder[i + 1]
last = preorder[i] - preorder[-1]
if next * last < 0:
return False
return True
preorder = [22, 12, 13, 15, 14]
print(solve(preorder))
入力
[22, 12, 13, 15, 14]
出力
True
まとめ
先行順走査において、「隣接要素との差」と「末尾要素との差」の積が負になる箇所が存在するかどうかを調べるだけで、BSTの全内部ノードが子を1つだけ持つかどうかを線形時間で判定できます。シンプルでありながら強力なテクニックなので、コーディング面接などでも活用できるでしょう。
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