Javaのユーザースレッドとデーモンスレッドの違いとは?基本と使い方を解説
Javaのデーモンスレッドは、主にユーザースレッドに対してバックグラウンドでサービス(補助的な処理)を提供するために使われるスレッドです。
アプリケーションのエントリポイントであるmain()メソッドが実行されるメインスレッドは、ユーザースレッド(非デーモンスレッド)です。JVMは、すべてのユーザースレッド(非デーモンスレッド)が終了しない限り、プログラムを終了しません。一方、残っているのがデーモンスレッドだけになった時点で、JVMは即座に終了します。
ユーザースレッド内で作成したスレッドをデーモンスレッドとして扱いたい場合は、setDaemon(true)を呼び出して明示的に指定します。なお、このメソッドはstart()を呼び出す前に実行する必要がある点に注意してください。また、あるスレッドがデーモンスレッドかどうかを確認するには、isDaemon()メソッドを使用します。
サンプルコード
public class UserDaemonThreadTest extends Thread {
public static void main(String args[]) {
System.out.println("Thread name is : " + Thread.currentThread().getName());
// メインスレッドがデーモンスレッドかどうかを確認
System.out.println("Is main thread daemon ? : " + Thread.currentThread().isDaemon());
UserDaemonThreadTest t1 = new UserDaemonThreadTest();
UserDaemonThreadTest t2 = new UserDaemonThreadTest();
// t1(ユーザースレッド)をデーモンスレッドに変換
t1.setDaemon(true);
t1.start();
t2.start();
}
public void run() {
// スレッドがデーモンかどうかを確認
if (Thread.currentThread().isDaemon()) {
System.out.println(Thread.currentThread().getName() + " is a Daemon Thread");
} else {
System.out.println(Thread.currentThread().getName() + " is an User Thread");
}
}
}実行結果
Thread name is : main Is main thread daemon ? : false Thread-0 is a Daemon Thread Thread-1 is an User Thread
実行結果のポイント
- メインスレッド(main)はデーモンスレッドではないため、
isDaemon()はfalseを返します。 t1はsetDaemon(true)によってデーモンスレッドに変換されているため、「Daemon Thread」と表示されます。t2は特に設定していないため、デフォルトのままユーザースレッドとして動作します。
まとめ
- ユーザースレッド: すべてのユーザースレッドが終了するまで、JVMは終了しない。
- デーモンスレッド: ユーザースレッドのバックグラウンド処理(GC、ログ収集など)を担い、ユーザースレッドがすべて終了すると自動的に終了する。
- setDaemon(true)でデーモン化でき、isDaemon()で種別を判定できる。
-
JavaのisDaemon()メソッドとは?デーモンスレッドの判定方法と重要性を解説
Javaにおけるデーモンスレッド(daemon thread)とは、低優先度のバックグラウンドスレッドのことです。主にJVMによって生成され、ガベージコレクション(GC)などの裏方の処理を担当します。デーモンスレッドの最大の特徴は、ユーザースレッドがすべて終了すると、デーモンスレッドの処理中であってもJVMが即座に終了するという点です。つまり、デーモンスレッドの唯一の目的はユーザースレッドを支援することにあり、単独ではプログラムの実行を維持できません。isDaemon()メソッドの役割isDaemon()メソッドを使用すると、あるスレッドがデーモンスレッドかどうかを判定できます。戻り値はboo
-
Javaにおける抽象化とは?抽象クラスとインターフェースを使った実装方法をわかりやすく解説
抽象化(Abstraction)とは辞書によると、抽象化(abstraction)とは「個別の出来事ではなく、考え方や本質を扱う性質」と定義されています。プログラミングの世界では、これを「複雑な内部の仕組みを隠し、必要な機能だけを利用者に見せること」と捉えることができます。身近な例:電子メール例えば、電子メールを考えてみましょう。メールを送信するとき、実際にはサーバー間でどのようなプロトコル(SMTPなど)が使われ、どのような処理が行われているのか、利用者は知る必要がありません。私たちがすべきことは、以下の3つだけです。メールの本文を入力する受信者のアドレスを指定する送信ボタンをクリックするこ