【Java】Jacksonの@JacksonInjectアノテーションで値を注入する方法を解説
@JacksonInjectアノテーションとは?
Jacksonの@JacksonInjectアノテーションは、JSONから値を読み込む代わりに、デシリアライズされたオブジェクトに対して外部から値を注入(インジェクト)するために使用されます。フィールドへ値を注入するには、InjectableValuesクラスを使用し、さらにObjectMapperクラスを適切に設定することで、InjectableValuesから供給される注入値と、JSON文字列から読み込まれるその他の値の両方を同時に扱えるようになります。
この仕組みは、APIレスポンスやJSONファイルに含まれていない付加情報(内部IDやセッション・コンテキスト情報など)を、パース時に自動的に補完したいケースで非常に便利です。
構文
@Target(value={ANNOTATION_TYPE,METHOD,FIELD,PARAMETER})
@Retention(value=RUNTIME)
public @interface JacksonInjectこのアノテーションは、アノテーション型・メソッド・フィールド・パラメータに対して付与でき、実行時(RUNTIME)にリフレクションによって参照されます。
使用例
次のサンプルコードでは、JSON文字列には社員名(empName)だけが含まれています。一方、社員ID(empId)には@JacksonInjectアノテーションが付与されており、InjectableValues.Stdを通じて値「110」が注入されます。
import com.fasterxml.jackson.annotation.*;
import com.fasterxml.jackson.databind.*;
import java.io.*;
public class JacksonInjectTest {
public static void main(String args[]) throws IOException {
String jsonString = "{\"empName\": \"Raja Ramesh\"}";
InjectableValues injectableValues = new InjectableValues.Std().addValue(int.class, 110);
Employee emp = new ObjectMapper().reader(injectableValues)
.forType(Employee.class)
.readValue(jsonString);
System.out.println(emp);
}
}
// Employeeクラス
class Employee {
@JacksonInject
public int empId = 0;
public String empName = "Adithya";
@Override
public String toString() {
return "Employee{" +
"empId=" + empId +
", empName='" + empName + '\'' +
'}';
}
}実行結果
Employee{empId=110, empName='Raja Ramesh'}コードのポイント解説
- InjectableValues.Std().addValue(int.class, 110):int型に対して値「110」を登録しています。ここでは型をキーとして注入値をマッピングしています。
- new ObjectMapper().reader(injectableValues):通常のObjectMapperではなく、InjectableValuesを渡して生成したReaderを使用することで、JSONと注入値の両方を読み込める状態にしています。
- @JacksonInject:empIdフィールドに付与することで、「このフィールドの値はJSONからではなくInjectableValuesから取得する」ことをJacksonに指示しています。
- empName:アノテーションが付与されていないため、従来どおりJSON文字列から値が読み込まれます。
実行結果から、empIdには注入された「110」が、empNameにはJSONから読み込まれた「Raja Ramesh」がそれぞれ正しく設定されていることが確認できます。このように@JacksonInjectを活用すれば、JSONデータとアプリケーション側のコンテキスト情報を柔軟に組み合わせたデシリアライズが可能になります。
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