Java PatternクラスのDOTALLフィールドとは?具体例でわかりやすく解説
Javaの Pattern クラスには、正規表現の動作を制御するためのさまざまなフラグが用意されています。そのひとつである DOTALL フィールドを有効にすると、いわゆる「dotallモード」がオンになります。
デフォルトの状態では、正規表現の「.」(ドット)というメタ文字は、改行などの行末記号を除くすべての文字に一致します。しかし、DOTALLモードを有効にすると、「.」は行末記号も含めたすべての文字に一致するようになります。
例1:通常モードでの「.」の挙動
まず、フラグを指定せずにパターンをコンパイルした場合の動作を見てみましょう。
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class DOTALL_Example {
public static void main( String args[] ) {
String regex = ".";
String input = "this is a sample \nthis is second line";
Pattern pattern = Pattern.compile(regex);
Matcher matcher = pattern.matcher(input);
int count =0;
while(matcher.find()) {
count++;
System.out.print(matcher.group());
}
System.out.println();
System.out.println("Number of new line characters: \n"+count);
}
}実行結果
this is a sample this is second line Number of new line characters: 36
この例では、入力文字列中の改行文字(\n)は「.」のマッチ対象から除外されるため、出力結果では2行がつながって表示され、マッチした文字数は36となっています。
DOTALLモードの意味
DOTALLモードでは、改行文字を含むすべての文字がマッチ対象になります。言い換えると、compile() メソッドの第2引数としてこのフラグ値を渡すことで、「.」メタ文字が行末記号を含むすべての文字に一致するようになります。
例2:DOTALLフラグを使用した場合
次に、Pattern.DOTALL を指定してコンパイルした場合の動作を確認します。
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class DOTALL_Example {
public static void main( String args[] ) {
String regex = ".";
String input = "this is a sample \nthis is second line";
Pattern pattern = Pattern.compile(regex, Pattern.DOTALL);
Matcher matcher = pattern.matcher(input);
int count = 0;
while(matcher.find()) {
count++;
System.out.print(matcher.group());
}
System.out.println();
System.out.println("Number of new line characters: \n"+count);
}
}実行結果
this is a sample this is second line Number of new line characters: 37
今度は改行文字自体も「.」にマッチして出力されるため、2行に分かれたまま表示され、マッチした文字数は37(改行1文字ぶん増加)となっています。
まとめ
- デフォルトでは「
.」は改行などの行末記号にマッチしない。 Pattern.DOTALLフラグをcompile()メソッドに渡すと、dotallモードが有効になる。- dotallモードでは「
.」が改行文字を含むすべての文字にマッチするようになる。 - 複数行にまたがるテキストを1つのパターンで扱いたい場合に便利。
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