Java MatcherクラスのregionStart()メソッドを例題でわかりやすく解説
MatcherクラスとregionStart()メソッドとは
java.util.regex.Matcherクラスは、入力文字列に対してパターン照合(マッチング)を行うエンジンを表すクラスです。このクラスにはコンストラクタが用意されていないため、java.util.regex.Patternクラスのmatcher()メソッドを使ってMatcherオブジェクトを取得します。
regionStart()メソッドは、現在のMatcherオブジェクトに設定されているリージョン(検索対象となる範囲)の開始インデックスをint型の整数値として返します。リージョンはregion(int start, int end)メソッドで設定でき、特に指定しない場合は文字列全体が対象となり、開始位置は0になります。
構文
public int regionStart()
例1:find()メソッドと組み合わせた使用例
次の例では、ユーザーに文字列の入力を求め、リージョンを2〜4番目の範囲に設定したうえで、文字「#」を検索しています。
import java.util.Scanner;
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class RegionStartExample {
public static void main(String[] args) {
// 文字「#」に一致する正規表現
String regex = "[#]";
System.out.println("文字列を入力してください:");
Scanner sc = new Scanner(System.in);
String input = sc.nextLine();
// Patternオブジェクトを作成
Pattern pattern = Pattern.compile(regex);
// Matcherオブジェクトを作成
Matcher matcher = pattern.matcher(input);
// リージョン(検索範囲)を2〜4に設定
matcher.region(2, 4);
if(matcher.find()) {
System.out.println("一致が見つかりました");
} else {
System.out.println("一致は見つかりませんでした");
}
System.out.println("リージョンの開始位置:" + matcher.regionStart());
}
}
実行結果
文字列を入力してください: #sample text 一致は見つかりませんでした リージョンの開始位置:2
入力された文字列「#sample text」に対してリージョンを2〜4に設定すると、検索対象は3文字目から4文字目までの「am」という部分だけになります。この範囲には「#」が含まれていないため一致は見つかりませんが、regionStart()は設定されたリージョンの開始位置である「2」を正しく返しています。
例2:matches()メソッドと組み合わせた使用例
次の例では、数字を含むパターンに対して、リージョンを5〜20に設定してmatches()を実行しています。
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class RegionStartExample {
public static void main(String[] args) {
String regex = "(.*)(\\d+)(.*)";
String input = "124 This is a sample Text, 1234, with numbers in between.";
// Patternオブジェクトを作成
Pattern pattern = Pattern.compile(regex);
// Matcherオブジェクトを作成
Matcher matcher = pattern.matcher(input);
// リージョンを5〜20に設定
matcher.region(5, 20);
if(matcher.matches()) {
System.out.println("一致が見つかりました");
} else {
System.out.println("一致は見つかりませんでした");
}
System.out.print("リージョンの開始位置:" + matcher.regionStart());
}
}
実行結果
一致は見つかりませんでした リージョンの開始位置:5
正規表現「(.*)(\d+)(.*)」は1つ以上の数字(\d+)を含む必要があります。しかし、リージョン(5〜20)として切り出された部分文字列「his is a sample」には数字が含まれていないため、matches()はfalseを返します。それでもregionStart()は、設定どおりの開始位置「5」を返します。
ポイントまとめ
- regionStart()は、現在のリージョンの開始インデックスをint型で返します。
- リージョンはregion(int start, int end)メソッドで変更でき、デフォルトでは0(文字列の先頭)です。
- リージョンを設定すると、find()やmatches()などのマッチ操作はその範囲内でのみ実行されます。
- リージョンの終了インデックスを取得したい場合は、regionEnd()メソッドを使用します。
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