Java正規表現のPOSIX文字クラス\p{Space}とは?空白文字へのマッチ方法を実例付きで解説
POSIX文字クラス\p{Space}とは
Javaの正規表現におけるPOSIX文字クラス\p{Space}は、空白文字全般にマッチする便利な文字クラスです。このクラスがマッチ対象とするのは、次の6種類の文字です。
- 半角スペース(U+0020)
- \t … 水平タブ(U+0009)
- \n … 改行(ラインフィード/U+000A)
- \x0B … 垂直タブ(U+000B)
- \f … フォームフィード(U+000C)
- \r … キャリッジリターン(U+000D)
この文字クラスを活用すると、「文字列内の空白の数を数える」「空白を含む行だけを抽出する」といった処理を、個別のエスケープシーケンスを列挙することなくシンプルに実装できます。以下に代表的なサンプルコードを2つ紹介します。
例1:入力文字列に含まれる空白文字の数を数える
import java.util.Scanner;
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class SpaceCharacters {
public static void main(String args[]) {
// ユーザーから文字列を読み込む
System.out.println("文字列を入力してください");
Scanner sc = new Scanner(System.in);
String input = sc.nextLine();
// 空白文字にマッチする正規表現
String regex = "[\\p{Space}]";
// 正規表現をコンパイルしてPatternオブジェクトを作成
Pattern pattern = Pattern.compile(regex);
// Matcherオブジェクトを取得
Matcher matcher = pattern.matcher(input);
int count = 0;
while(matcher.find()) {
count++;
}
System.out.println("空白文字の数: " + count);
}
}
このプログラムでは、[\p{Space}]という正規表現をPattern.compile()でコンパイルし、Matcherのfind()メソッドによって文字列を先頭から順に走査しながら、空白文字が出現するたびにカウントを増やしていきます。
実行結果:
文字列を入力してください space tab test 空白文字の数: 2
入力された「space tab test」には半角スペースが2つ含まれているため、結果として「2」が出力されます。
例2:空白を含む文字列だけを抽出する
import java.util.Scanner;
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;
public class Example {
public static void main(String args[]) {
// 空白文字を含む行にマッチする正規表現
String regex = "^.*\\p{Space}.*$";
Scanner sc = new Scanner(System.in);
System.out.println("5つの文字列を入力してください: ");
String input[] = new String[5];
for (int i=0; i<5; i++) {
input[i] = sc.nextLine();
}
// Patternオブジェクトを作成
Pattern p = Pattern.compile(regex);
System.out.println("空白を含む文字列: ");
for(int i=0; i<5; i++) {
// Matcherオブジェクトを作成
Matcher m = p.matcher(input[i]);
if(m.matches()) {
System.out.println(m.group());
}
}
}
}
この例では、^.*\p{Space}.*$という正規表現を使用しています。「行頭から任意の文字が続き、途中に空白文字が現れ、その後も任意の文字が続いて行末まで至る」というパターンを意味します。Matcherのmatches()メソッドは文字列全体との完全一致を判定するため、空白を1つでも含む文字列のみがマッチします。
実行結果:
5つの文字列を入力してください: sample data hello welcome to tutorialspoint 12345 ab bc cd da 空白を含む文字列: sample data welcome to tutorialspoint ab bc cd da
5つの入力のうち、「sample data」「welcome to tutorialspoint」「ab bc cd da」の3つが空白を含んでいたため、これらだけが出力されました。空白を含まない「hello」「12345」は除外されています。
まとめ
\p{Space}は、半角スペース・タブ・改行・フォームフィードなど、あらゆる空白文字をひとつのパターンで扱えるPOSIX文字クラスです。[\\t\\n\\x0B\\f\\r ]のように個別に列挙する必要がなく、コードの可読性と保守性が大きく向上します。空白文字のカウント、空白を含む文字列の抽出、入力値のバリデーションなど、テキスト処理のさまざまな場面で活用できるので、ぜひ覚えておきましょう。
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