Java 9でOptionalクラスからStreamを取得する方法をわかりやすく解説
Optionalクラスとは
Optionalクラスは、null以外の値を保持するかもしれないし、保持しないかもしれないコンテナ(入れ物)を提供するクラスです。Java 8で導入され、コード中でNullPointerExceptionが発生する箇所を減らすことを目的としています。
さらにJava 9では、Optionalをより便利に扱うための3つのメソッドが追加されました。
- ifPresentOrElse():値が存在する場合と存在しない場合の処理を1か所にまとめて記述できる
- or():値が存在しない場合に、別のOptionalを返す(デフォルト値の指定に便利)
- stream():OptionalをStreamに変換する
stream()メソッドでOptionalからStreamを取得する
Java 9で追加されたstream()メソッドを使うと、Optionalの中身をそのままStream APIの操作に渡せるようになります。値が存在すれば要素1つのStreamを、空のOptionalであれば空のStreamを返すため、nullチェックの分岐を書くことなく、mapやfilterなどの処理へスムーズにつなげられるのが大きなメリットです。
以下の例では、Personクラスを使って、OptionalからStreamを取得する方法を示しています。
サンプルコード
import java.util.Optional;
import java.util.stream.Stream;
public class OptionalTest {
public static void main(String args[]) {
// 値が存在するOptionalからStreamを取得
getPerson().stream()
.map(Person::getName)
.map("Jai "::concat)
.forEach(System.out::println);
// 空のOptionalからStreamを取得
getEmptyPerson().stream()
.map(Person::getName)
.map("Jai "::concat)
.forEach(System.out::println);
}
private static Optional<Person> getEmptyPerson() {
return Optional.empty();
}
private static Optional<Person> getPerson() {
return Optional.of(new Person("Adithya"));
}
static class Person {
private String name;
public Person(String name) {
this.name = name;
}
public String getName() {
return name;
}
public void setName(String name) {
this.name = name;
}
}
}実行結果
Jai Adithya
コードの解説
getPerson()は「Adithya」という名前のPersonオブジェクトを保持するOptionalを返します。このOptionalに対してstream()を呼び出すと、要素が1つだけ含まれたStreamが生成され、名前の取得(map(Person::getName))や文字列の連結(map("Jai "::concat))を経て、「Jai Adithya」が出力されます。
一方、getEmptyPerson()はOptional.empty()、つまり空のOptionalを返します。空のOptionalに対してstream()を呼び出すと空のStreamが返されるため、後続のmap処理は一切実行されず、何も出力されません。
このように、stream()メソッドを利用することで、値の有無を意識せずにStream APIのパイプラインへ統合でき、nullチェックのためのif文を減らして、より簡潔で安全なコードを書くことができます。
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