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MySQLで他のカラムの値から新しいカラムの値を導出する方法

MySQLではユーザー定義変数(ユーザー変数)を活用することで、既存のカラムの値をもとに別のカラムの値を計算・導出できます。本記事では、累積和(累積合計)を求める具体例を通して、その方法をわかりやすく解説します。

サンプルテーブルの作成

まず、テーブルを作成します。

mysql> create table DemoTable1868
    (
    Value int
    );
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

レコードの挿入

insertコマンドを使って、テーブルにデータを挿入します。

mysql> insert into DemoTable1868 values(10);
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> insert into DemoTable1868 values(20);
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> insert into DemoTable1868 values(30);
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> insert into DemoTable1868 values(40);
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

登録データの確認

select文ですべてのレコードを表示してみましょう。

mysql> select * from DemoTable1868;

実行すると、以下のような結果が出力されます。

+-------+
| Value |
+-------+
|    10 |
|    20 |
|    30 |
|    40 |
+-------+
4 rows in set (0.00 sec)

別のカラムから値を導出するクエリ

それでは、既存のValueカラムの値をもとに、新しいカラムの値を導出するクエリを見てみましょう。

mysql> select Value,(@iterator:=Value+@iterator) as SecondColumn from DemoTable1868,( select @iterator:=0) tbl;

このクエリのポイントは、ユーザー定義変数「@iterator」を使っている点です。クロス結合したサブクエリ「(select @iterator:=0) tbl」で変数を0に初期化し、各行を読み込むたびにValueの値を加算していくことで、累積和を計算しています。

実行すると、以下の出力が得られます。

+-------+--------------+
| Value | SecondColumn |
+-------+--------------+
|    10 |           10 |
|    20 |           30 |
|    30 |           60 |
|    40 |          100 |
+-------+--------------+
4 rows in set (0.00 sec)

SecondColumnには、その行までのValueの合計(10 → 10+20=30 → 30+30=60 → 60+40=100)が順番に格納されていることが確認できます。このように、ユーザー定義変数を組み合わせれば、SELECT文の中で動的に値を導出できるのです。

補足:MySQL 8.0以降での推奨方法

なお、ユーザー定義変数をSELECT文内で代入に使用する書き方は、現在非推奨(deprecated)とされています。MySQL 8.0以降では、代わりにウィンドウ関数を使うのが安全かつ推奨される方法です。

mysql> select Value, SUM(Value) OVER (ORDER BY Value) AS SecondColumn FROM DemoTable1868;

こちらの方法なら、同じ累積和の結果をより明確かつ安定して取得できます。環境が許す場合は、ウィンドウ関数の利用を検討するとよいでしょう。

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