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MySQLで複数のWHERE句にそれぞれLIMITを適用する方法

MySQLでは、1つのSELECT文の中で複数のWHERE条件にそれぞれ異なるLIMITを設定することができません。そこで役立つのがUNION ALL演算子です。各SELECT文に個別のWHERE句とLIMIT句を記述し、それらをUNION ALLで連結することで、条件ごとに異なる取得件数を指定できます。

この記事では、実際にテーブルを作成し、サンプルデータを使いながら具体的な手順を解説します。

1. サンプルテーブルの作成

まず、以下のCREATE TABLE文でテーブルを作成します。

mysql> create table DemoTable
   &;-> (
   &;-> Id int NOT NULL AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
   &;-> Subject varchar(100)
   &;-> );
Query OK, 0 rows affected (0.64 sec)

2. テストデータの挿入

続いて、INSERT文でレコードを挿入していきます。

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MySQL');
Query OK, 1 row affected (0.13 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MySQL');
Query OK, 1 row affected (0.19 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MongoDB');
Query OK, 1 row affected (0.14 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MongoDB');
Query OK, 1 row affected (0.13 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MySQL');
Query OK, 1 row affected (0.27 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('Java');
Query OK, 1 row affected (0.25 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MySQL');
Query OK, 1 row affected (0.11 sec)

mysql> insert into DemoTable(Subject) values('MongoDB');
Query OK, 1 row affected (0.14 sec)

3. データの確認

SELECT文ですべてのレコードを表示してみましょう。

mysql> select *from DemoTable;

出力結果

+----+---------+
| Id | Subject |
+----+---------+
| 1  | MySQL   |
| 2  | MySQL   |
| 3  | MongoDB |
| 4  | MongoDB |
| 5  | MySQL   |
| 6  | Java    |
| 7  | MySQL   |
| 8  | MongoDB |
+----+---------+
8 rows in set (0.00 sec)

4. 複数のWHERE句にLIMITを適用するクエリ

ここが本題です。以下のクエリでは、「Subject='MySQL'」の条件にLIMIT 3、「Subject='MongoDB'」の条件にLIMIT 5をそれぞれ設定しています。重要なポイントは、各SELECT文を括弧( )で囲むことです。これにより、それぞれのSELECT文に対して独立したLIMITが機能します。

mysql> (select *from DemoTable where Subject='MySQL' limit 3)
   -> union all
   -> (select *from DemoTable where Subject='MongoDB' limit 5)
   -> ;

出力結果

+----+---------+
| Id | Subject |
+----+---------+
| 1  | MySQL   |
| 2  | MySQL   |
| 5  | MySQL   |
| 3  | MongoDB |
| 4  | MongoDB |
| 8  | MongoDB |
+----+---------+
6 rows in set (0.00 sec)

結果の解説

出力結果を見ると、「MySQL」のレコードが3件(Id: 1, 2, 5)、「MongoDB」のレコードが3件(Id: 3, 4, 8)取得されていることがわかります。「MongoDB」はテーブル内に合計3件しか存在しないため、LIMIT 5を指定しても3件のみの取得となっています。

補足:UNION ALLとUNIONの違い

  • UNION ALL: 重複行もそのまますべて返します。重複チェックを行わないため高速です。
  • UNION: 重複行を自動的に削除して返します。その分、処理コストが高くなります。

今回のように「条件ごとに件数を制限して結果を結合したい」場合は、重複を残したいケースが多いため、UNION ALLを使用するのが一般的です。また、結合後の結果を並べ替えたい場合は、最後のSELECT文の末尾でORDER BY句を使用してください。

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