【保存版】MySQLのrootユーザーから失われた全権限を復元する方法
MySQLのrootユーザーから権限が失われてしまった場合でも、UPDATE文を使えば全権限を復元することができます。本記事では、rootユーザーの特権(Super_priv)や権限委譲権限(Grant_priv)を復旧させる具体的な手順を解説します。
手順1:mysqldを--skip-grant-tablesオプションで再起動する
まず、現在稼働しているmysqld(MySQLサーバー)を停止します。その後、--skip-grant-tablesオプションを付けて再起動してください。このオプションを指定すると、権限テーブル(grant tables)が読み込まれずにサーバーが起動するため、認証なしでログインできるようになります。
次に、mysqlクライアントでサーバーに接続します。このとき、パスワードを求める-pオプションは不要で、ユーザー名の指定も省略できる場合があります。
# mysqldを停止 $ systemctl stop mysqld # --skip-grant-tablesオプション付きで起動 $ mysqld_safe --skip-grant-tables & # 認証なしで接続 $ mysql
手順2:UPDATE文でrootユーザーの権限を復元する
mysqlクライアントに接続したら、以下のSQLを実行してrootユーザーに全権限を付与します。
mysql> UPDATE mysql.user SET Grant_priv = 'Y', Super_priv = 'Y' WHERE User = 'root'; Query OK, 0 rows affected (0.04 sec) Rows matched: 1 Changed: 0 Warnings: 0
このコマンドでは、以下の2つの重要な権限フラグを「Y」に設定しています。
- Grant_priv = 'Y':他のユーザーへ権限を付与(GRANT)できる権限
- Super_priv = 'Y':スーパー特権(サーバー管理に関する強力な権限)
手順3:FLUSH PRIVILEGESで権限情報を再読み込みする
最後に、FLUSH PRIVILEGESコマンドを実行して、変更した権限テーブルの内容をサーバーに反映させます。これにより、メモリ上の権限キャッシュが更新され、新しい設定が即座に有効になります。
mysql> FLUSH PRIVILEGES; Query OK, 0 rows affected (0.18 sec)
注意点
--skip-grant-tablesモードでは誰でも認証なしでデータベースにアクセスできてしまうため、作業中はサーバーを外部ネットワークから隔離するか、--skip-networkingオプションを併用することを推奨します。権限の復元が完了したら、必ず通常モードでmysqldを再起動してください。
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