列の値を連結する際にNULLが含まれる場合、CONCAT_WS()関数はCONCAT()関数よりどのような利点があるのか?
CONCAT()関数とCONCAT_WS()関数のNULL処理の違い
MySQLでは、CONCAT()関数は引数のいずれかにNULLが含まれていると、結果としてNULLを返します。一方、CONCAT_WS()関数は、第一引数(区切り文字)がNULLである場合にのみNULLを返し、それ以外の引数に含まれるNULLは自動的に無視してくれます。
この仕様により、テーブルの複数の列の値を連結したい場合に、いずれかの列にNULLが含まれる可能性があるときは、CONCAT_WS()関数を使用する方が圧倒的に有利です。実際の例で確認してみましょう。
サンプルデータ:Student_Nameテーブル
次のようなデータを持つ「Student_Name」テーブルを用意しました。
mysql> Select * from Student_Name; +---------+-------+---------+ | FName | Mname | Lname | +---------+-------+---------+ | Rahul | NULL | Singh | | Gaurav | Kumar | NULL | | Harshit | NULL | Khurana | | Yash | Pal | Sharma | +---------+-------+---------+ 4 rows in set (0.00 sec)
このテーブルには、ミドルネーム(Mname)やラストネーム(Lname)がNULLになっている行が含まれています。
CONCAT()関数を使った場合
Fname、Mname、Lnameの3つの列の値を連結してみます。
mysql> Select CONCAT(Fname,Mname,Lname)AS Name from Student_Name; +---------------+ | Name | +---------------+ | NULL | | NULL | | NULL | | YashPalSharma | +---------------+ 4 rows in set (0.00 sec)
ご覧のとおり、いずれかの列にNULLが含まれる行は、名前全体がNULLになってしまいました。4行中3行がNULLという、実用上は非常に困った結果になります。
CONCAT_WS()関数を使った場合
同じ処理をCONCAT_WS()関数で行うと、NULLは無視されるため、以下のように期待通りの結果が得られます。
mysql> Select CONCAT_WS(' ',Fname,Mname,Lname)AS Name from student_name;
+-----------------+
| Name |
+-----------------+
| Rahul Singh |
| Gaurav Kumar |
| Harshit Khurana |
| Yash Pal Sharma |
+-----------------+
4 rows in set (0.00 sec)CONCAT_WS()関数の第一引数には区切り文字として半角スペース(' ')を指定しているため、各要素がスペースで区切られた自然な氏名として出力されています。
まとめ
NULLを含む可能性のある列の値を連結する場合は、CONCAT_WS()関数を使うことで、NULLを無視したまま残りの値だけを正しく連結できます。また、IFNULL()関数などでNULLを別の値に置き換えてからCONCAT()関数を使う方法もありますが、コードが冗長になるため、単純にNULLを除外したいケースではCONCAT_WS()関数が最もシンプルで実用的な選択肢といえます。
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