MySQLのNOT NULL制約付き文字型列に「NULL」という値を挿入する方法
NOT NULL制約が設定された文字型列に「NULL」というキーワードを値として挿入することは十分に可能です。なぜなら、この場合のNULLは特殊な値ではなく、それ自体が一つの文字列(値)として扱われるためです。以下の例で具体的に確認していきましょう。
具体例
ここでは、文字型の列「Name」にNOT NULL制約が設定されたテーブル「test2」を例に説明します。DESCRIBE文を実行すると、テーブルの構造は以下のようになっていることがわかります。
mysql> Describe test2\G
*************************** 1. row ***************************
Field: id
Type: int(11)
Null: NO
Key:
Default: NULL
Extra:
*************************** 2. row ***************************
Field: NAME
Type: varchar(20)
Null: NO
Key:
Default: NULL
Extra:
2 rows in set (0.03 sec)
次に、以下のクエリを実行すると、列「Name」に「NULL」という文字列を値として挿入できます。
mysql> Insert into test2 values(2, 'NULL'); Query OK, 1 row affected (0.06 sec) mysql> select * from test2; +----+--------+ | id | NAME | +----+--------+ | 1 | Gaurav | | 2 | NULL | +----+--------+ 2 rows in set (0.00 sec)
「'NULL'」と「NULL値」の違い
引用符で囲まれた文字列「'NULL'」と、特殊な値であるNULLの違いを理解するために、次の2つのクエリを実行して比較してみましょう。
まず、IS NULLを使って削除を試みます。
mysql> delete from test2 where name IS NULL; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
このクエリでは0行しか影響を受けていません。つまり、テーブル内にNULL値を持つ行は存在しないということです。SELECTクエリを実行しても、何も削除されていないことが確認できます。
mysql> select * from test2; +----+--------+ | id | NAME | +----+--------+ | 1 | Gaurav | | 2 | NULL | +----+--------+ 2 rows in set (0.00 sec)
次に、「'NULL'」という文字列との一致で削除を試みます。
mysql> delete from test2 where name = 'NULL'; Query OK, 1 row affected (0.09 sec)
今度は1行が影響を受けています。つまり、「NAME」列に「NULL」という文字列を値として持つ行が存在したということです。SELECTクエリを実行すると、その行が実際に削除されたことが確認できます。
mysql> select * from test2; +----+--------+ | id | NAME | +----+--------+ | 1 | Gaurav | +----+--------+ 1 row in set (0.00 sec)
このように、引用符で囲んだ「'NULL'」は単なる文字列として扱われるため、NOT NULL制約があっても問題なく挿入できます。一方、引用符なしのNULLは「値が存在しないこと」を表す特殊な値であり、NOT NULL制約のある列には挿入できません。この2つの違いを正しく理解しておくことは、データの整合性を保つ上で非常に重要です。
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