PostgreSQLをマスターしよう:初心者向け完全ガイド
PostgreSQLとは?
PostgreSQLは、世界中のボランティア開発者チームによって開発されているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。特定の企業や個人が所有しているわけではなく、ソースコードは無料で公開されています。
PostgreSQLは最も歴史のあるRDBMSのひとつで、その起源は1997年にリリースされた初期バージョンまでさかのぼります。リレーショナルデータベース管理システムとは、相互に関連付けられたテーブル形式でデータを保存できる仕組みのことです。PostgreSQLはメンテナンスがシンプルで、複数のデータセンターへの分散運用もしやすいことから高い信頼性を誇り、現代の本番環境データベースで大きなシェアを占めています。利用者が多いぶん、PostgreSQLの知識はエンジニアにとって必須スキルといえるでしょう。この記事では、PostgreSQLを学べるさまざまなリソースをご紹介します。
PostgreSQLの歴史
PostgreSQLの起源は、1981年にカリフォルニア大学で始まった「Ingres」プロジェクトにまでさかのぼります。Ingresの後継として開発されたため、「post-Ingres」を意味する「Postgres」という名称が使われるようになりました。そして1996年には公式サイト「PostgreSQL.org」が開設され、これはSQL標準への新たな対応と、同ソリューションのオンラインでの存在確立という2つの大きな節目を意味しました。
正式名称「PostgreSQL」としての初回リリースは1997年です。以来、このデータベースシステムは絶え間なく開発・改善が続けられており、PostgreSQLグローバル開発グループによって現在もメンテナンスが行われ、新しいリリースが頻繁に公開されています。
PostgreSQLは、データベース管理ソリューションとして際立ったパフォーマンスを発揮します。20年以上にわたるコミュニティ開発に支えられた非常に安定したDBMSであり、高度なデータ型への対応実績も豊富です。さらに、OracleやSQL Serverといった商用製品に匹敵するレベルのパフォーマンス最適化も実現しています。
PostgreSQLの主な用途
PostgreSQLは、リモートデータベースの構築において人気の選択肢へと成長しました。学習を始める前に、代表的なユースケースを見てみましょう。
汎用データベース
PostgreSQLは汎用的な処理を高い水準でこなせます。スタートアップから大企業まで、プライマリなデータストアとして採用するケースが数多くあります。リアルタイム処理への対応力も高く、本番環境でも十分なスケーラビリティを発揮します。
LAPPオープンソーススタック
LAMPスタック(Linux、Apache、MySQL、PHP/Python/Perl)は長年人気の高い構成でしたが、PostgreSQLの登場により、LAPP(Linux、Apache、PostgreSQL、PHP/Python/Perl)という新しいバリエーションが生まれました。これにより、信頼性の高い動的なWebサイトをより迅速に構築できます。
地理空間データベース
PostgreSQLは「PostGIS」という拡張機能をサポートしています。PostGISを使えば地理情報オブジェクトを簡単に格納でき、位置情報サービスや地理情報システム(GIS)向けの地理空間データストアとして活用できます。
つまりPostgreSQLなら、位置情報関連のデータを保存するデータベースを手軽に構築できます。リアルタイムの位置共有アプリや、位置情報をビジネスロジックの中核とするサービスの開発にも役立ちます。位置情報データの保存に対応するDBMS自体が多くない中で、PostgreSQLはその代表格と言えます。
フェデレーテッドハブデータベース
PostgreSQLは他のデータベース管理ソリューションとの連携にも優れています。Foreign Data Wrappers(FDW)やJSONサポートなどの機能により、他のデータストアと接続し、多様なデータベースシステムを横断するフェデレーテッドハブ(統合ハブ)として機能させられます。
科学技術データの取り扱い
科学分野のデータでは、テラバイト級のデータを処理して結果を導き出す必要があり、その規模のデータを保存すること自体が大きな課題となります。PostgreSQLは長年の実績から、こうした大量データを扱うための信頼性と堅牢性に優れたソリューションであり、この用途に理想的な選択肢です。
PostgreSQLの学び方
PostgreSQLは強力なデータベース管理ソリューションであるため、LAMP/LAPPスタック開発者を目指すなら、主要スキルのひとつとして習得しておくことが重要です。以下に、学習を始めるのに役立つリソースをまとめました。
おすすめのPostgreSQL動画講座
PostgreSQLはオープンソースツールであるため、初心者がスムーズに始められるよう、多くの学習コンテンツが作られてきました。まずは無料・有料の動画講座から見ていきましょう。
Learn PostgreSQL Tutorial(freeCodeCamp)
- プラットフォーム:YouTube
- 所要時間:約4時間
- 価格:無料
- 前提条件:なし
- 受講開始:いつでも(オンデマンド)
60万回以上の再生数と1万3000件を超える高評価を誇る、freeCodeCampによる「Learn PostgreSQL Tutorial」は、他の講座を大きく引き離してダントツの人気を誇ります。
freeCodeCampの講座は内容が充実していて広告もなく、「質の高い教育を届けること」を最優先している点が魅力です。PostgreSQLの世界へ最初の一歩を踏み出したいなら、まずこの講座から始めるのがおすすめです。
SQL & PostgreSQL for Beginners: Become an SQL Expert
- プラットフォーム:Udemy
- 所要時間:9時間
- 価格:公式サイトで確認
- 前提条件:なし
- 受講開始:いつでも(オンデマンド)
執筆時点で約3000人の受講者から4.5つ星の評価を獲得しており、数ある講座の中でもひときわ目立つ存在です。オンデマンド形式なので、基ンド形式なので、基礎をしっかり固めたい初心者にとって最適な動画リソースと言えるでしょう。
Learn SQL Using PostgreSQL: From Zero to Hero
- プラットフォーム:Udemy
- 所要時間:13.5時間
- 価格:公式サイトで確認
- 前提条件:なし
- 受講開始:いつでも(オンデマンド)
PostgreSQLの仕組みや環境構築方法を一通り理解できたら、次に役立つのがこの講座です。PythonとPostgreSQLを組み合わせたカリキュラムになっているため、単一の技術だけでなく、スタック全体をまとめて学べる可能性が広がります。
600人以上の受講者から4.6つ星の評価を得ており、受講者が増え続けている注目の講座です。PostgreSQLを詳細にカバーしつつPythonの概念も紹介しているため、Web開発に素早く取り掛かりたい場合の最適な入口になります。
PostgreSQLのおすすめ書籍
動画講座以外にも、PostgreSQLの学習に役立つ書籍が多数出版されています。特におすすめの一冊はこちらです。
Hans-Jürgen Schönig著『Mastering PostgreSQL 13 – Fourth Edition』

現在およそ25ドルで販売されている(最新価格は要確認)『Mastering PostgreSQL 13』は、postgresql.org公式自身も推薦するトップクラスのPostgreSQL書籍です。データベースの超基本から始めて、段階的な学習ステップを経ながら、パフォーマンスチューニングや監視といった高度な機能まで網羅します。
Luca Ferrari & Enrico Pirozzi著『Learn PostgreSQL』

こちらも現在約25ドル(最新価格は要確認)で、postgresql.orgの推薦書籍のひとつです。他の書籍と異なり、初心者向けの内容を端折らず、先へ進む前にデータベース管理の根本的な概念をしっかり理解することに重点を置いています。
PostgreSQLのオンラインチュートリアル
動画講座や書籍以外にも、インターネット上には多数のチュートリアルが公開されています。まず読むべき良質なコンテンツをいくつかご紹介します。
PostgreSQL Tutorial(postgresqltutorial.com)
PostgreSQLに関するあらゆるトピックを幅広くカバーしており、初心者にとって強力な出発点となるチュートリアルです。コンテンツの充実度と深さは他の追随を許しません。さらに、修了後に挑戦できる上級チュートリアルのリストも掲載されており、PostgreSQL学習のワンストップソリューションとして機能します。
PostgreSQL Tutorial(TutorialsPoint)
連続した章立てではなく、重要トピックの用語集のような形式で構成されているのが特徴です。PostgreSQLの基本的なトピックのほとんどをカバーしており、基礎をひと通り理解した後の参照リソースとして最適です。
PostgreSQLの習得にかかる期間は?
PostgreSQLはSQL言語ベースの堅牢なソリューションなので、良いスタートラインに立つまでには通常約4週間ほどかかります。そこからさらに4週間程度、実際のプロジェクトを通じて集中的に練習すれば、基礎がしっかり身につき、このソリューションのポテンシャルを最大限に引き出せるようになるでしょう。
PostgreSQLを学ぶべきか?
ここまでPostgreSQLに関する講座やコンテンツを多数ご紹介してきましたが、最後に最も重要な問いがあります。それは「果たしてPostgreSQLを学ぶべきなのか?」ということです。答えはシンプルです。LAMP/LAPPスタックを使ったプロジェクトに携わりたいなら、PostgreSQLは必須です。SQLへの深い理解が得られるだけでなく、堅牢なデータストアの設計・構築力も身につきます。

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Venus氏(Rockbot ソフトウェアエンジニア)
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SQLを学ぼうと考えているなら、PostgreSQLを使ってSQLを教えてくれる講座やリソースから始めるのがおすすめです。そうすることで、SQLの確かな基礎とPostgreSQLエコシステムの両方を同時に習得できます。
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