E-Rモデルの具体例:病院・企業のERモデルをわかりやすく解説
ERモデル(エンティティ・リレーションシップモデル)は、現実世界の状況を「エンティティ(実体)」として表現するためのデータベース設計手法です。各エンティティが持つ性質は「属性」として、またエンティティ同士のつながりは「リレーションシップ(関係)」として表されます。
ここでは、ERモデルの代表的な例として、「病院のERモデル」と「企業のERモデル」の2つを紹介します。
病院のERモデル
モデルの概要

上図は病院を題材にしたERモデルです。エンティティは長方形(矩形)で表され、この例では「患者(Patient)」「検査(Tests)」「医師(Doctor)」の3つのエンティティで構成されています。
各エンティティの属性
- 患者(Patient):ID(主キー)、氏名、年齢、来院日
- 検査(Tests):検査名(主キー)、実施日、結果
- 医師(Doctor):ID(主キー)、氏名、専門分野
リレーションシップの表現方法
エンティティ間の関係は、ひし形(ダイヤモンド型)のボックスで表現します。たとえば「患者が検査を受ける」「医師が患者を診察する」といった関係が、ひし形の中に関係名を記述して示されます。
企業のERモデル
モデルの概要

続いて紹介するのは、企業を題材にしたERモデルです。エンティティは「従業員(Employee)」「部署(Department)」「プロジェクト(Project)」の3つで構成されています。
各エンティティの属性
- 従業員(Employee):従業員番号ENO(主キー)、氏名、給与
- 部署(Department):部署番号DNO(主キー)、名称、所在地
- プロジェクト(Project):プロジェクト番号PNO(主キー)、名称
リレーションシップの表現方法
このERモデルには、「Works for(所属する)」と「Controls(管理する)」という2つの関係が定義されています。従業員は部署に所属し、部署がプロジェクトを管理するなど、現実の組織構造がそのままモデルに反映されている点がポイントです。
まとめ
ERモデルでは、長方形=エンティティ、ひし形=リレーションシップ、楕円=属性を表すのが基本ルールで、主キーとなる属性には下線が引かれます。病院や企業のような身近な場面に当てはめて考えることで、データベース設計の全体像がぐっと理解しやすくなります。ぜひ自分の身の回りのシステムでもERモデルを作成してみてください。
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