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SQLの学び方完全ガイド:データ管理を始める初心者のためのロードマップ

データ分野のキャリアを目指すなら、データベースに関する知識は欠かせません。データサイエンティストを目指す場合でも、エンジニアとして働きたい場合でも、必ずデータベースと向き合う場面が訪れます。

Structured Query Language(SQL)は、開発者がデータを効率的かつ安全に保存するための手段を提供する言語です。SQLは国際的な標準規格として確立されており、コードの書き方に関する明確な指針が定められている点も大きな特徴です。

実は、SQLは私たちが日常的に使うテクノロジーの多くを支えています。例えば、Amazonのようなサイトに会員登録すると、名前やメールアドレスはデータベースに保存されます。こうした事実を考えると、SQLを学ぶことがテック業界でのキャリアに大きなプラスをもたらすことは明らかでしょう。

本記事では、オンラインでSQLを学ぶための最適な方法を解説します。この強力で魅力的な技術を習得するための一歩を踏み出せるよう、初心者向けの明確なロードマップをご紹介します。

SQLとは?

SQLは、データベースを作成・管理するために使われる技術です。SQLが扱うのは「リレーショナルデータベース」と呼ばれる種類のデータベースで、これは列(カラム)と行(レコード)で構成されたデータ構造を指します。

テーブルの各列には、名前やメールアドレスといった特定のカテゴリの情報が格納されます。一方、行には個々のエントリに対応する値が保存されます。つまり、データベースの1行には、あるユーザー1人分の名前とメールアドレスが記録されるイメージです。

SQLには、学ぶ価値のある多彩な機能が備わっています。主なものは以下の通りです。

  • 行の追加・更新・削除
  • 情報を格納するテーブルの作成
  • データベース構造を変更するためのテーブル編集
  • データベースからの行の取得
  • データベース内のエントリの絞り込み(フィルタリング)

SQLは1970年代から存在する歴史ある言語であり、以来、標準的なデータベース技術としての地位を確立してきました。今後も第一線であり続けると予想されるため、今学んでおけば長期にわたってスキルを活かせるはずです。

ちなみに、米国のブートキャンプに関する調査では、受講者の81%が「受講後にテック業界でのキャリア展望への自信が高まった」と回答し、卒業生の平均的な転職期間は開始から初職獲得まで6ヶ月未満とされています。集中してスキルを身につける環境を選ぶのも一つの手です。

なぜSQLを学ぶべきなのか?

SQLは非常に人気がある。SQLはさまざまな分野で応用されており、以下のような業界ではすでに不可欠なツールとなっています。

  • 金融
  • 音楽
  • SNS(ソーシャルメディア)
  • データ分析
  • 科学技術計算
  • Web開発
  • ゲーム開発

挙げればきりがありません。大企業からスタートアップまで、あらゆる規模の会社が大小さまざまなアプリケーションでSQLを利用しています。

SQLは直感的で扱いやすい。SQLは非常に実用的で学びやすい言語です。ITのバックグラウンドがなくても、基礎をしっかり習得できます。英語に近い構文を採用しているため、学習曲線もなだらかです。

SQL人材への需要は高い。プログラミング言語の人気を検索エンジンのデータから測定するTIOBE指数によると、SQLはインターネット上で8番目に多く検索されている技術です。

さらに、米国労働統計局(BLS)の予測では、コンピュータ・情報科学研究職の雇用は2028年までに16%増加するとされ、これは「平均よりはるかに速い」成長率と評価されています。

SQLは何に使われるのか?

SQLはデータベースを操作するための仕組みであり、保存されたデータをクエリ(問い合わせ)によって取り出せます。プログラマーやデータアナリストは、顧客行動の分析からWebアプリケーションのデータ保管まで、幅広い目的でSQLを活用しています。

SQLはプログラマー専用の技術ではありません。仕事でデータを扱うすべての人にとって有益なツールです。例えば、マーケターやファイナンスの専門家も、SQLを使えばデータからインサイトを引き出せます。

SQLはデータ保存における事実上の標準です。そのため、大量のデータを扱うあらゆる場所で見かけます。企業が社員情報を管理したり、保険会社が保険金請求を追跡したりする際にも、SQLデータベースが使われます。また、SQLを学べばMySQLなどのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)も扱えるようになります。

SQLの習得にはどれくらい時間がかかる?

SQLの基本的な概念なら、最短2〜3週間で習得できます。もちろん、どの程度深く学びたいか、何のために学ぶのかによって所要時間は変わります。

実務で活躍したり、SQLを本格的なキャリアにしたりするには、基礎以上の知識が必要です。幸い、その部分は実務を通じて磨いていくことができます。

習熟までの期間は学習方法にも大きく左右されます。ここからは、具体的な学習アプローチを見ていきましょう。

SQLを効率的に学ぶ5つのステップ

ここまで、SQLの基礎と、プログラマーでなくても学ぶ価値がある理由を解説してきました。次に知りたいのは「どうやって学べばいいのか」という点ですよね。ここでは、SQL学習を始める際に押さえておくべきステップを順番に紹介します。

ステップ1:まずは基本を固める

SQLで大きなことをやりたい気持ちがあっても、まずは小さく始めて基礎をマスターすることが大切です。SQLは広く普及しているため、学習リソースには困りません。

最初のステップは、SQLの構文、クエリ、コマンドの理解です。これらに慣れてきたら、より複雑な応用へと進みましょう。学習序盤で押さえるべき主要トピックは以下の通りです。

データ操作

「データ操作」という言葉は少し難しく聞こえるかもしれませんが、要はデータベースへのデータの追加・変更・削除の方法を学ぶことです。

SQL習得の第一歩は、SQLステートメント(文)の書き方を覚えることです。ステートメントとはデータベースに送る命令文で、特定のアクションの実行を指示します。

クエリの作成

SQLでは、条件に基づいてデータを絞り込むクエリを記述できます。例えば、「s」で始まるメールアドレスだけを検索したいといったケースです。SQLが提供するクエリ用キーワードの使い方を調べてみましょう。

集計関数

前述の通り、SQLはデータ分析でもよく使われます。そのため、データベース内のデータに対して数学的な演算を行える関数が多数用意されています。こうした関数は「集計関数」と呼ばれ、保存されたデータからインサイトを抽出できます。

テーブルの結合

SQLでは複数のテーブルを同時に扱い、それらを参照するクエリを実行できます。これは、構造化されたデータベースを維持するうえで非常に重要な要素です。テーブルを結合できれば、異なるテーブルに分散した複数のデータソースを横断的に扱えます。

ステップ2:SQLプロジェクトに取り組む

SQLのコードを練習するなら、実際のプロジェクトに取り組むのが一番の近道です。オンライン講座やチュートリアルに用意された課題ではなく、自分の興味のある題材に挑戦できます。

基礎をマスターしたら、「SQLを使って何をしたいか」を考えてみましょう。例えば、ブログ用のデータベースを構築したり、ネットで見つけた興味深いデータセットを分析したりするのも良いアイデアです。

ネタ探しに悩んだときは、次のようなプロジェクトがおすすめです。

  • 在庫管理システム
  • レストランの注文管理システム
  • 社員情報管理システム
  • 航空券予約システム
  • オンラインショッピングカート

自前でデータベースを構築する代わりに、Kaggleのようなプラットフォームでデータセットを見つけて、SQLで分析するのも良い方法です。

プロジェクトの規模は自由ですが、最初は小さく始めるのが鉄則です。一度に多くのタスクを抱え込まず、慣れてきたら徐々にクエリの数やSQLコマンドの複雑さを増やしていきましょう。

ステップ3:学習内容を記録する

凝ったSQLクエリを書いて結果をダウンロードすれば、それで終わり……と思いがちです。しかし、このやり方には開発プロセスの重要な一歩である「ドキュメンテーション(記録)」が抜けています。

記録を残すことで、自分の findings を分析し、結果を検証できるようになります。クエリやプロジェクトの結果が期待どおりだったかを確認する力が養われます。最初のうちは、開発過程のメモを取る程度のシンプルな記録で十分です。

「なぜこのステートメントを使ってこのクエリを書いたのか?」「もっと効率的な方法はないか?」といった問いを自問してみてください。学びを深め、意思決定の理由を整理するのに役立ちます。

記録を振り返れば、なぜそのアプローチを選んだのかを再確認でき、プロジェクトの結果が本当に目指していたものだったのかを冷静に評価できるようになります。

ステップ4:レポートを書く

レポート作成は、記録よりも踏み込んだ作業ですが、SQL業務において重要なスキルです。クエリさえ書ければ、調査結果に関する洞察に富んだレポートをまとめる材料はすべて揃っています。

レポートには大きく2つの役割があります。第一に、ビジネスの現場では、マネージャーやデータアナリストがデータセット分析後のレポートを好んで使います。レポートは関係知識を持つ誰もが内容を理解できる形式で書かれるため、読み手にSQLの経験はほぼ不要だからです。第二に、企業はエンジニアやデータアナリストのレポートをもとに意思決定を行います。さらに、レポートを書くことは自分自身の思考を整理し、問題への理解を深めることにもつながります。

ステップ5:成果を共有する

作業を記録しておけば、他の人からフィードバックをもらいやすくなります。

SQL学習中の成果共有にはいくつかの方法があります。職場でSQLを使っているなら、同僚にレビューを依頼するのも良いでしょう。あるいは、ブログで連載を書きながらプロジェクトを進め、自分自身を鼓舞する方法もあります。

ブログはいつでも誰でも読めるため、優れた共有手段です。SQLを学び始めたばかりの人があなたの記事を参考にするかもしれませんし、逆にSQLの専門家が問題解決の過程でたどり着き、改善のためのコメントをくれる可能性もあります。中にはリクルーターや採用担当者が読むかもしれません。まだテック業界にいないなら、キャリアへの扉を開くきっかけになることもあります。

ブログを始めるハードルが高い場合は、Dev.toのようなコミュニティでクエリやプロジェクトを共有するのも一案です。SQL特化型のコミュニティに参加して知見を交換するのも効果的です。

SQLはどこで学べる?

次に気になるのは「どこで学べばいいのか」という点でしょう。ここでは、SQL入門に役立つオンラインリソースを厳選して紹介します。

無料のオンラインSQL講座

Codecademy「Learn SQL」

  • 料金:無料
  • 対象:初心者

約7時間でSQLの基本操作を学べるコースです。データベース内のデータ操作、クエリ、集計関数、複数テーブルの扱いまでカバーします。Pro会員になると修了証が発行されます。

Coursera「Introduction to Structured Query Language」

  • 料金:無料
  • 対象:初心者

SQLの基礎をマスターするための入門コースです。データベースの作成方法や基本的なSQL構文を学び、多対多のリレーションから複数テーブルの操作まで幅広く扱います。修了すると共有可能な修了証を取得できます。

Alison「Introduction to Transact-SQL」

  • 料金:無料
  • 対象:初心者

データベースへのクエリ方法を学びたい人に最適な修了証取得コースです。Microsoft独自のSQL方言であるTransact-SQLを学びたい人にもおすすめです。SELECT文によるクエリ作成や適用できる句、データベースが保持できる各種データ型などもカリキュラムに含まれます。

有料のオンラインSQL講座

Udemy「Ultimate MySQL Bootcamp」

  • 料金:179.99ドル
  • 対象:初心者

SQLとMySQLの使い方を学ぶのに最適な入門コースです。300以上のレクチャー、20時間超の動画にアクセスでき、MySQLのインストールから実アプリケーション向けデータベースの設計・構築までを網羅します。もちろん修了証付きです。

DataCamp「Introduction to SQL」

  • 料金:スタンダードプラン 月額12.42ドル(第1章は無料)
  • 対象:初心者

MySQLやSQL Serverを含むリレーショナルデータベースのテーブルからデータを抽出する基礎を徹底的に学べるコースです。列の選択、行のフィルタリング、集計関数などのトピックを扱います。

Pluralsight「Introduction to SQL」

  • 料金:月額29ドル(10日間無料トライアルあり)
  • 対象:初心者

SQLの確かな土台を築きたい人に理想的なコースです。データのクエリ方法と結果の整形から始まり、データの作成・変更、テーブル自体の変更方法まで学べます。プレミアム会員(年額299ドル)になると、認定試験の模擬問題にもアクセスできます。

SQLの資格

資格がなくても就職は可能ですが、持っていれば確実に有利になります。ただし、SQLの認定制度はやや混乱しやすい状況です。SQLには唯一の「公式」資格が存在せず、各社が独自の基準で認定を発行しています。ここでは、特に注目すべき資格を紹介します。

MicrosoftのSQL資格

Microsoft SQL Serverの認定資格は、データベース管理、分析、開発のキャリアを目指す人にとって大きな武器になります。Microsoftは初心者から上級者まで幅広いレベルの資格を用意しています。初心者は「Microsoft Technology Associate(MTA):Database Fundamentals」、中級以上は「Microsoft Certified Solutions Associate(MCSA):SQL 2016 Database Development」を目標にすると良いでしょう。

Oracle Databaseの資格

「Oracle Database SQL Certified Associate」も狙い目の資格です。Oracle Database SQL(1Z0-071)試験に合格した候補者のみに授与され、実務に関連するトピックが出題範囲となります。

SAPの資格

ドイツのソフトウェア大手SAPも、SQLとデータ管理に関する多数のコース・認定を提供しています。例えば「HDW410 – SAP SQL Data Warehousing」や「HA150 – SAP HANA 2.0 SPS05 SQLScript for SAP HANA」などが挙げられます。

SQLのおすすめ書籍

『Sams Teach Yourself SQL in Ten Minutes』(Ben Forta著)

先ほど「SQLの習得には数週間かかる」と述べましたが、この本はその限界に挑戦する一冊です。約10分で読み切れる22の短いレッスンを通じて、SQL記述の基本を学べます。SQL初心者全員におすすめです。

『Learning SQL』(Alan Beaulieu著)

初心者向けの良書です。基礎をじっくり掘り下げた後、高度な機能へ素早く進みます。終盤では、インデックス、制約、サブクエリの作成方法まで学べます。

『SQL: The Ultimate Beginner's Guide』(Steve Tail著)

表紙どおりの内容が詰まった一冊です。著者は極めて平易な言葉でSQLを説明しており、プログラミング経験のない人でも基礎を習得できるように工夫されています。

役立つオンラインSQLリソース

LearnSQLブログ

SQLの初心者から経験者まで、読み応えのある記事が揃うブログです。常に更新されており、「クックブック」セクションには初心者向けからエキスパート向けまで一連のガイドが掲載されています。

SQLZoo

チュートリアルとリファレンスガイドを豊富に提供するサイトです。SQLの基本を学べるだけでなく、よく使うクエリや組み合わせに関するページもあり、行き詰まったときの助けになります。

Career KarmaのSQLガイド

SELECTクエリの書き方からサブクエリの管理まで、基本的なSQLクエリを網羅したガイドシリーズが公開されています。

これらのリソースでSQLの基礎知識を固めたら、次のステップは実際にプロジェクトに取り組むことです。

まとめ

SQLの学習には時間がかかりますが、マーケターを目指す場合でもデータサイエンスの道に進みたい場合でも、十分に価値ある投資です。データセットを扱うテック系キャリアにおいて、SQLはいたるところで活躍しています。

繰り返しになりますが、SQLはコーディング経験のない人にとってもデータ分析の中核技術となっています。他の多くのプログラミング言語と違って技術的な参入障壁が非常に低いのも魅力です。学ぶ意志さえあれば、誰でもすぐに始められます。

学習を進めるうちに、より複雑なプロジェクトに挑戦したり、クエリのチューニング方法を習得したりできるようになるはずです。まずは今日、小さな一歩を踏み出してみましょう。

  1. SQL(構造化照会言語)とは?基本概念・用途・メリット・デメリットを徹底解説

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  2. E.F.コッドのRDBMSに関する12の規則(十二戒律)を徹底解説

    データベース管理システム(DBMS)とはデータベース管理システム(DBMS)とは、相互に関連付けられ、永続的に保持されるデータに対して、アクセス・管理・更新を行うための包括的なアプリケーションプログラム群を指します。他の管理システムと同様に、DBMSの目的は、データベースへの情報の格納や取得を効率的かつ便利に行える環境を提供することにあります。データベースが大量の情報を格納・管理するために使われていることは、言うまでもありません。これを実現するために、DBMSには以下の要素が不可欠です。データモデリング:情報を格納するための構造を定義することです。操作メカニズムの提供:処理されたデータを操作し