Rubyのredo・retry・nextキーワード徹底解説!ループと例外処理の制御方法
例外発生後の再試行について解説した際に、retryキーワードについて触れました。今回はあまり知られていないその仲間であるredoを紹介します。redoも似たような動作をしますが、ブロック全体ではなくループのイテレーション(繰り返し)を再実行する点が異なります。
redoキーワードとは
前回のAcademy記事で学んだように、retryを使うとブロック内のコードを再試行できます。
begin
puts "Iteration"
raise
rescue
retry
endこの例では、例外を発生させる前にコンソールに「Iteration」という文字列が出力されます。その後rescue節が実行され、retryが呼び出されてブロックの最初から再度実行されます。結果として、プログラムは無限に「Iteration」を出力し続けることになります。
redoキーワードを使うと、ループ使用時に同様の効果を実現できます。これは、たとえばイテレーション中に再試行が必要な状況で役立ちます。
10.times do |i|
puts "Iteration #{i}"
redo if i > 2
end実行結果は以下のようになります。
$ ruby redo.rb
Iteration 0
Iteration 1
Iteration 2
Iteration 3
Iteration 3
Iteration 3
...
注目すべきは、イテレーションのカウントが変わっていない点です。redoは実行位置をループの先頭に戻します。ちなみに、以下のようにretryを使ったコードでも、まったく同じ出力が得られます。
10.times do |i|
begin
puts "Iteration #{i}"
raise if i > 2
rescue
retry
end
endredoを使えば、ループ内でのリトライ処理を簡単に実装できます。次の例ではジョブのキューがあり、各ジョブは:successか:failureを返します。ジョブが成功するまで、同じイテレーションを繰り返し実行し続けます。
[job_1, job_2, job_3, job_4].each do |job|
redo unless job.call == :success
endRuby 1.8との違い
Ruby 1.8と1.9の間で、retryとredoの挙動が変更されました。以前はどちらもループのイテレーションを再開していましたが、それぞれ異なる方法で行われていました。1.9以降では、retryはbegin/rescueブロック内でのみ動作し、redoはループ内でのみ動作するようになっています。
nextキーワードとは
現在のイテレーションの先頭に戻るのではなく、次のイテレーションへ進みたい場合は、nextを使用します。
10.times do |i|
puts "Iteration #{i}"
next if i > 2
puts "Iteration done"
end実行結果は以下のようになります。
$ ruby next.rb
Iteration 0
Iteration done
Iteration 1
Iteration done
Iteration 2
Iteration done
Iteration 3
Iteration 4
...
イテレーションのカウンターが増加し続けているのがわかるでしょうか。ほとんどの場合、nextを使うのが適切です。一方、ループが正確な回数だけ実行される必要がある場合や、配列をイテレートする際にエラー処理を行いたい場合には、redoを検討するとよいでしょう。
この記事を通じて、ループ内のイテレーションのやり直しについて新しい発見があったなら幸いです。本記事(またはAppSignal Academyシリーズの他の記事)へのご感想をお聞かせください。また、さらに詳しく学びたいRubyのテーマがあれば、お気軽にお知らせください。
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