Pryで例外をスマートに扱う方法|バックトレース表示からカスタマイズまで
Rails開発者なら、Railsコンソールを頻繁に使う方も多いのではないでしょうか。そして今や、RailsコンソールといえばPryが定番。素のIRBと比べると、その使い勝手は段違いです。
実はPryには、例外を扱う際に非常に便利な機能が標準で組み込まれています。この記事では、その中でも特に役立つ3つの機能を紹介します。
直近の例外の完全なバックトレースを表示する
Pry(IRBでも同様)で例外が発生すると、通常は短縮されたバックトレースが表示されます。多くの場合それで十分ですが、詳細を確認したい場面もありますよね。
そんなときは wtf -v コマンドを使いましょう。直近の例外の完全なバックトレースを表示できます。-v フラグを外せば、短縮版のバックトレースが表示されます。

wtfコマンドで直近のバックトレースにアクセスする
例外オブジェクトのデータにアクセスする
例外には、エラーの原因を突き止めるうえで有用なデータが付随していることがよくあります。IRBではクラス名とエラーメッセージしか確認できませんが、Pryなら実際の例外オブジェクトそのものにアクセスできます。つまり、必要なデータを自由に取り出せるのです。
直近で発生した例外を取得するには、_ex_ 変数を使用します。Ruby組み込みの $! 変数と異なり、rescueブロックの中にいる必要がないのがポイントです。

_ex_ ローカル変数で直近の例外にアクセスする
例外の表示方法をカスタマイズする
「Pryでは常に完全なバックトレースを見たい」という場合は、デフォルトの例外ハンドラを上書きすればOKです。
~/.pryrc を開いて、以下のように記述しましょう。
# このコードはPryのデフォルト例外ハンドラをもとにしています。
# 元のコード: https://github.com/pry/pry/blob/master/lib/pry.rb
Pry.config.exception_handler = proc do |output, exception, _|
if UserError === exception && SyntaxError === exception
output.puts "SyntaxError: #{exception.message.sub(/.*syntax error, */m, '')}"
else
output.puts "#{exception.class}: #{exception.message}"
output.puts "from #{exception.backtrace}"
end
end
さらに工夫すれば、「Pry内で発生したすべての例外をHoneybadgerにログとして送信する」といった応用も可能です。ぜひ自分のワークフローに合わせてカスタマイズしてみてください。:)
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