Linuxで使いたいコマンドラインテキストエディタ5選|自分に合った最適な1つを見つけよう
コマンドラインからファイルを素早く効率的に編集するスキルは、Linuxシステム管理者にとって欠かせないものです。設定ファイル、ユーザーファイル、テキストドキュメントなど、日々の業務で何らかのファイルを編集する機会は頻繁に訪れます。
お気に入りのコマンドラインテキストエディタを1つ選び、それを使いこなせるようになることをおすすめします。複数のエディタの使い方を知っておくことは有益ですが、少なくとも1つをしっかり習得しておくことが、より複雑なタスクに対応するうえで重要です。
本記事では、Linuxで最もよく使われているコマンドラインテキストエディタを紹介し、それぞれの長所と短所を解説します。
なお、各エディタの詳細な操作ガイドまでは扱いません。それぞれの内容だけで独立した記事が書けるほど奥深いからです。
1. Vi/Vimエディタ
最初に紹介するのは、悪名高いVi/Vim(Vimは「Vi IMproved」に由来します)です。非常に柔軟なテキストエディタで、テキストに対して多彩な操作を行えます。
たとえば、Vimでは正規表現を使ってファイル内のテキストを一括置換できます。もちろん、これだけが利点ではありません。行・単語・段落間のスムーズな移動や、テキストハイライト機能なども備えています。
Vimは初心者に優しいエディタとは言えませんが、開発者やLinux上級ユーザーに根強く支持されています。システムにVimをインストールしたい場合は、お使いのディストリビューションに対応するコマンドを実行してください。
LinuxへのVi/Vimのインストール
$ sudo apt install vim [On Debian, Ubuntu and Mint] $ sudo yum install vim [On RHEL/CentOS/Fedora and Rocky/AlmaLinux] $ sudo emerge -a sys-apps/vim [On Gentoo Linux] $ sudo apk add vim [On Alpine Linux] $ sudo pacman -S vim [On Arch Linux] $ sudo zypper install vim [On OpenSUSE]
Vimの包括的な解説については、関連記事をご参照ください。
2. Nanoエディタ
Nanoは、おそらく最も広く使われているコマンドラインテキストエディタのひとつです。その理由は、シンプルな操作性と、多くのLinuxディストリビューションにプリインストールされている点にあります。
NanoにはVimのような柔軟性はありませんが、大きなファイルを編集する必要がある場合でも十分に実用になります。ちなみに、picoとnanoは非常によく似たエディタです。
どちらもコマンドオプションが画面下部に表示されるため、実行したい操作をすぐに確認できます。コマンドは、Ctrlキーと下部に表示された英字の組み合わせで実行します。
Nanoには、以下の機能が標準で搭載されています。
- ヘルプ表示(Get Help)
- ファイル保存(Write Out)
- 段落整形(Justify)
- ファイル読み込み(Read File)
- 検索(Where Is)
- 前ページへ移動(Previous Page)
- 次ページへ移動(Next Page)
- テキスト切り取り(Cut Text)
- テキスト貼り付け(Uncut Text)
- 現在位置表示(Cur Pos)
- スペルチェック(Spell Check)
LinuxへのNanoのインストール
$ sudo apt install nano [On Debian, Ubuntu and Mint] $ sudo yum install nano [On RHEL/CentOS/Fedora and Rocky/AlmaLinux] $ sudo emerge -a sys-apps/nano [On Gentoo Linux] $ sudo apk add nano [On Alpine Linux] $ sudo pacman -S nano [On Arch Linux] $ sudo zypper install nano [On OpenSUSE]
Nanoエディタを使ったファイル編集の詳しい手順については、専用の解説記事をご覧ください。
3. Emacsエディタ
これは、本リストの中でおそらく最も複雑なテキストエディタです。Emacsは、LinuxおよびUNIX系システム向けに存在する最古のコマンドラインエディタであり、さまざまなタスクに対応できる統合環境を提供することで、作業の生産性向上に大きく貢献します。
初めて触れるときは、ユーザーインターフェースが少し分かりにくく感じられるかもしれません。幸い、Emacsには非常に詳細な公式マニュアルが用意されており、ファイルのナビゲーション、編集、カスタマイズ、コマンドの設定などを学ぶのに役立ちます。Emacsは、上級*Nixユーザーが愛用する「究極のツール」と呼ばれています。
ここでは、前述のエディタよりも選ばれる理由となる主な特徴を紹介します。
- Emacsサーバープラットフォームにより、複数のホストが同じEmacsサーバーに接続し、バッファリストを共有できる
- 強力かつ拡張性の高いファイルマネージャーを内蔵
- 通常のエディタの枠を超えたカスタマイズ性——「OSの中のOS」と評する人もいるほど
- コマンドの自由なカスタマイズが可能
- Vi(m)風のモードに切り替えて使える
LinuxへのEmacsのインストール
Emacsはマルチプラットフォーム対応のエディタで、以下のコマンドで簡単にインストールできます。
$ sudo apt install emacs [On Debian, Ubuntu and Mint] $ sudo yum install emacs [On RHEL/CentOS/Fedora and Rocky/AlmaLinux] $ sudo emerge -a sys-apps/emacs [On Gentoo Linux] $ sudo apk add emacs [On Alpine Linux] $ sudo pacman -S emacs [On Arch Linux] $ sudo zypper install emacs [On OpenSUSE]
4. Microテキストエディタ
Microは、モダンで直感的なターミナルベースのテキストエディタです。従来のコマンドラインエディタと、現代のユーザーが期待する使いやすさとのギャップを埋める存在として注目されています。
VimやEmacsのような急峻な学習曲線とは異なり、Microはよりユーザーフレンドリーなアプローチを採用しており、初心者から経験豊富なユーザーまで幅広く扱えます。
Microの際立った特徴のひとつが、マウス操作への対応です。GUIエディタと同じ感覚で、テキストの選択・コピー・貼り付けが行えます。
さらに、堅牢なプラグインシステムを備えており、自分のニーズに合わせて機能を拡張できます。シンタックスハイライト、画面分割ペイン、カスタマイズ可能なキーバインドなども、その魅力を高めています。
要するに、Microエディタは「両方の長所」を兼ね備えたエディタです。ターミナル編集ならではのパワーと効率性に加え、モダンなテキストエディタの手軽さと親しみやすさを同時に実現しています。
LinuxへのMicroのインストール
curlコマンドで最新のプリビルドバイナリをダウンロードしてくれる、便利なインストールスクリプトが用意されています。
$ curl https://getmic.ro | bash
このスクリプトを実行すると、microバイナリがカレントディレクトリにインストールされます。
5. ne(Nice Editor)
「ne」テキストエディタは「Nice Editor」の略称です。「nano」のようなシンプルなエディタと、「vim」や「emacs」のような高機能なエディタの中間を目指して設計された、軽量で扱いやすいターミナル向けエディタです。
Linuxへのneのインストール
neはマルチプラットフォーム対応のエディタで、以下のコマンドで簡単にインストールできます。
$ sudo apt install ne [On Debian, Ubuntu and Mint] $ sudo yum install ne [On RHEL/CentOS/Fedora and Rocky/AlmaLinux] $ sudo emerge -a sys-apps/ne [On Gentoo Linux] $ sudo apk add ne [On Alpine Linux] $ sudo pacman -S ne [On Arch Linux] $ sudo zypper install ne [On OpenSUSE]
まとめ
コマンドラインエディタは他にも多数存在しますが、本記事で紹介したエディタが提供する機能性に匹敵するものはほとんどありません。Linux初心者であれ、ベテランユーザーであれ、上記のエディタのうち少なくとも1つは習得しておくことをおすすめします。
もし本記事で取り上げていないおすすめのコマンドラインエディタがあれば、ぜひコメント欄でお知らせください。
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