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C++0xはC言語と完全に互換性があるのか?互換性の実態を解説

C++0xとC言語の互換性について

結論から言うと、C++0x(後のC++11)はC言語と完全な互換性を持ちません。実は、C++98であっても、そして新しい標準であるC++0x(C++11)であっても、C言語との完全な互換性は実現されていません。そもそもC++は、誕生当初からC言語と完全に互換性のある言語として設計されてはいなかったのです。

C++は「ほぼ互換」だが「完全互換」ではない

C++はC言語をベースに開発された言語であり、多くのCのコードをそのままコンパイルできる「高い互換性」を意識して設計されています。しかし、言語仕様のレベルでは細かい違いが数多く存在し、すべてのCのコードがC++コンパイラで動作するわけではありません。

代表的な非互換点の例

以下のような相違点が、CとC++の間には存在します。

  • voidポインタの暗黙的変換:Cではvoid*から任意のポインタ型への暗黙的な変換が許されますが、C++では明示的なキャストが必要です。
  • 文字リテラルの型:Cでは'a'のような文字リテラルはint型ですが、C++ではchar型として扱われます。
  • キーワードの衝突newclasstemplateなど、C++では予約語になっている識別子を、Cでは自由に変数名として使用できます。
  • 構造体タグの扱い:Cでは構造体名にstructキーワードが必須ですが、C++では省略可能であるため、同名の変数や関数が存在する場合に挙動が異なります。

C++0x(C++11)での変化

C++0xとして策定が進められた新標準(2011年にC++11として正式化)では、long long型や可変長引数マクロなど、C99で導入された機能の一部を取り込むことで、C言語との整合性を高める努力が行われました。しかし、それでも互換性は「完全」には程遠く、C99以降のC標準で追加された機能(可変長配列やrestrict修飾子など)の多くはC++には採用されていません。

まとめ

C++はC言語のスーパーセットではなく、あくまで「大部分のCコードを扱える、独立した言語」です。C++98、C++0x(C++11)のいずれにおいても、既存のCコードをそのまま移行する場合は、コンパイルエラーや動作の違いが発生する可能性を常に考慮する必要があります。CからC++への移行を検討する際は、これらの非互換点を事前に把握しておくことが重要です。

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