【C/C++入門】raise()関数の使い方を解説!シグナル送信の基本とサンプルコード
raise()関数とは
C言語およびC++におけるraise()関数は、実行中のプログラムに対してシグナル(信号)を送信するために使用される関数です。raise()が呼び出されると、事前に定義されているsignal()関数が起動され、送信されたシグナルを無視するか、登録済みのシグナルハンドラを呼び出すかが判定されます。
raise()関数は「signal.h」ヘッダーファイルで宣言されており、処理が成功した場合は0を返し、失敗した場合は0以外の値を返します。
raise()関数の構文
int raise(int signal)
引数
signal − 呼び出したいシグナル番号を指定します。
戻り値
- 成功時:0
- 失敗時:0以外の値
raise()関数の使用例
ここで、C言語におけるraise()関数の具体的な使用例を見てみましょう。
#include <signal.h>
#include <stdio.h>
void handler(int sig) {
printf("Signal received : %d\n", sig);
}
int main() {
signal(SIGILL, handler);
printf("Sending signal : %d\n", SIGILL);
raise(SIGILL);
return 0;
}
実行結果
Sending signal : 4 Signal received : 4
プログラムの解説
上記のプログラムでは、main()関数の前にシグナルハンドラとなるhandler()関数を定義しています。main()関数内では、まずsignal()関数を使ってSIGILL(不正命令シグナル:Signal Illegal Instruction)に対するハンドラを登録し、その後raise()関数によってSIGILLシグナルを送信しています。送信されたシグナルは登録されたhandler()関数で受け取られ、シグナル番号「4」が出力されます。
signal(SIGILL, handler);
printf("Sending signal : %d\n", SIGILL);
raise(SIGILL);
主な標準シグナルの種類
参考までに、C/C++でよく使用される主な標準シグナルは以下の通りです。
- SIGABRT − プログラムの異常終了(abort関数による)
- SIGFPE − 浮動小数点演算例外(ゼロ除算など)
- SIGILL − 不正な命令の検出
- SIGINT − ユーザーからの割り込み要求(Ctrl+Cなど)
- SIGSEGV − 不正なメモリ参照
- SIGTERM − プログラムへの終了要求
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