C言語のvoidポインタとは?特徴・制限・使い方をサンプルコード付きで解説
voidポインタ(void pointer)とは、C言語において特定のデータ型に紐づいていないポインタのことです。メモリ上のデータ位置、すなわち変数のアドレスを指すことができ、汎用ポインタ(general purpose pointer)とも呼ばれます。
C言語では、動的メモリ確保に使われる malloc() や calloc() 関数が、戻り値として void * 型(ジェネリックポインタ)を返すことでも知られています。
voidポインタの制限
voidポインタは柔軟に使える反面、以下のような制限があります。
1) ポインタ演算ができない
voidポインタは指し示すデータのサイズが確定していないため、インクリメントや加算などのポインタ演算を行うことができません。
2) そのまま参照解除(デリファレンス)できない
voidポインタを直接参照解除することはできません。値にアクセスするには、(int*) や (float*) のように適切な型へキャストする必要があります。
処理の流れ(アルゴリズム)
Begin
整数型の変数 a を宣言する
a = 7 で初期化する
float型の変数 b を宣言する
b = 7.6 で初期化する
void型のポインタ p を宣言する
ポインタ p に a のアドレスを代入する
「Integer variable is」を出力する
ポインタ p を使って a の値を出力する
ポインタ p に b のアドレスを代入する
「Float variable is」を出力する
ポインタ p を使って b の値を出力する
End.以下に、voidポインタの基本的な使い方を示すシンプルなサンプルコードを紹介します。
サンプルコード
#include<stdlib.h>
int main() {
int a = 7;
float b = 7.6;
void *p;
p = &a;
printf("Integer variable is = %d", *( (int*) p) );
p = &b;
printf("\nFloat variable is = %f", *( (float*) p) );
return 0;
}実行結果
Integer variable is = 7 Float variable is = 7.600000
このように、同じvoidポインタ p を使って、int型の変数にもfloat型の変数にも対応できることが分かります。ポイントは、値を取り出す際に (int*) や (float*) と明示的にキャストしている点です。voidポインタを活用することで、さまざまなデータ型を扱う汎用的な関数やデータ構造を実装できます。
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