C言語の列挙型(enum)とは?定義方法と使い方を実例付きで解説
列挙型(enumerated data type)は、プログラマが独自のデータ型を作成し、そのデータ型を持つ変数が取りうる値を明確に定義するために使用される仕組みです。宣言にはenumというキーワードを使用します。列挙型を使うことで、曜日や月などの関連する定数群に名前を付けられ、コードの可読性と保守性が向上します。
構文
列挙型の基本的な構文は以下の通りです。
enum タグ名{ 識別子1, 識別子2,……,識別子n};記述例
以下は、曜日を表す列挙型の定義例です。
enum week{ mon, tue, wed, thu, fri, sat, sun};この定義におけるポイントは次の通りです。
- 識別子の値は符号なし整数として扱われ、デフォルトでは0から順に割り当てられます。
- つまり、mon は 0、tue は 1、wed は 2 といった具合に、以降も同様に対応します。
Cプログラム例
列挙型を使用したC言語のプログラムは以下の通りです。
#include<stdio.h>main ( ){ enum week {mon, tue, wed, thu, fri, sat, sun}; printf ("Monday = %d", mon); printf ("Thursday = %d", thu); printf ("Sunday = %d", sun);}実行結果
上記のプログラムを実行すると、次のような出力が得られます。
Monday = 0Thursday =3Sunday =6
なお、列挙型の識別子には任意の初期値を明示的に代入することも可能です。初期値を指定した場合、それ以降の識別子には指定した値から順に1ずつ加算された値が自動的に割り当てられます。
初期値を指定したCプログラム例
次に、先頭の識別子に初期値「1」を設定したプログラムの例を示します。
#include<stdio.h>main ( ){ enum week {mon=1, tue, wed, thu, fri, sat, sun}; printf ("Monday = %d", mon); printf ("Thursday = %d", thu); printf ("Sunday = %d", sun);}実行結果
このプログラムを実行すると、以下の出力が得られます。
Monday = 1Thursday =4Sunday =7
このように、mon に 1 を代入すると、tue は 2、thu は 4、sun は 7 となり、以降の識別子にも連続した整数値が自動的に割り当てられていることが確認できます。列挙型を活用すれば、マジックナンバーを避け、意味のある名前で定数を管理できるため、バグの少ない読みやすいコードを書くのに役立ちます。
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