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C#でコレクションをスレッドセーフにする方法:Concurrentコレクション徹底解説

C#におけるスレッドセーフなコレクションとは

.NET Framework 4では、System.Collections.Concurrent名前空間が導入されました。この名前空間には、複数のスレッドから同時に安全にアクセスできる、スレッドセーフかつスケーラブルなコレクションクラスが多数含まれています。これらのコレクションは、同時に複数のスレッドからアクセス可能であることから「並行(コンカレント)コレクション」と呼ばれています。

従来のList<T>やDictionary<TKey, TValue>などをマルチスレッド環境で使用する場合、開発者自身がロック機構を実装する必要がありました。しかし、Concurrentコレクションを利用すれば、そのような手間をかけずに高いパフォーマンスと安全性を両立できます。

軽量な同期メカニズム

以下の並行コレクション型は、SpinLockSpinWaitなどの軽量な同期メカニズムを使用しています。これらは.NET Framework 4で新たに追加された機能です。重いロックを避けることで、マルチスレッド環境下でも優れたパフォーマンスを発揮します。

主なConcurrentコレクションの一覧

C#で利用できる主な並行コレクションは以下の通りです。

説明
BlockingCollection<T>あらゆる型に対して境界設定およびブロッキング機能を提供します。
ConcurrentDictionary<TKey,TValue>キーと値のペアからなるディクショナリのスレッドセーフな実装です。
ConcurrentQueue<T>FIFO(先入れ先出し)キューのスレッドセーフな実装です。
ConcurrentStack<T>LIFO(後入れ先出し)スタックのスレッドセーフな実装です。
ConcurrentBag<T>順序を持たない要素のコレクションのスレッドセーフな実装です。
IProducerConsumerCollection<T>BlockingCollectionで使用するために型が実装すべきインターフェースです。

ConcurrentStack<T>の使用例

それでは、スレッドセーフなLIFO(後入れ先出し)コレクションであるConcurrentStack<T>の使い方を見てみましょう。

ConcurrentStack<int> cs = new ConcurrentStack<int>();
cs.Push(95);
cs.Push(120);
cs.Push(130);

上記のコードでは、整数型のConcurrentStackを作成し、Pushメソッドを使って3つの値を順番に追加しています。通常のStack<T>と同じAPIで操作できるため、既存コードからの移行も容易です。マルチスレッド環境でスタック操作を行う場合は、ConcurrentStack<T>を採用することで、明示的なロックなしにデータ競合を防ぐことができます。

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