C#で文字列の前に付ける「@」とは?逐語的文字列リテラルの意味と使い方
文字列の前に付いた @ は、その文字列が逐語的文字列リテラル(verbatim string literal)であることを示す記号です。
C#では、@ を使うことで特別な形式の文字列を作成できます。この @ は「逐語的識別子(verbatim identifier)」と呼ばれます。文字列の先頭に @ を付けると、コンパイラはその文字列を逐語的文字列として認識し、通常のエスケープ処理を行わずにコンパイルします。
この記号の最大のメリットは、文字列内のエスケープ文字(\n や \t など)や改行を無視して、書かれた通りに解釈させることです。特に Windows のファイルパスのようにバックスラッシュ(\)を多用する場合や、正規表現・JSON などの長い文字列を扱う際に、エスケープシーケンスの二重書き(\\)から解放され、コードが格段に読みやすくなります。
コード例
using System;
using System.IO;
namespace DemoApplication{
class Program{
static void Main(string[] args){
// 通常の文字列:\n が改行として解釈される
Console.WriteLine("test string\n test string");
// 逐語的文字列:\n がそのまま文字として出力される
Console.WriteLine(@"test string \n test string");
// 以下の2つの記述は同じ結果になる
string jsonString1 = File.ReadAllText(@"D:\Json.json");
string jsonString2 = File.ReadAllText("D:\\Json.json");
Console.ReadLine();
}
}
}実行結果
上記のコードを実行すると、次のような出力が得られます。
test string test string test string \n test string
1行目は通常の文字列のため \n が改行として機能し、2行が出力されています。一方、3行目は逐語的文字列なので \n が改行として解釈されず、そのまま表示されていることが分かります。
補足:逐語的文字列の注意点
- 逐語的文字列の中でダブルクォート(")を使用したい場合は、
""のように2つ重ねて記述します。 - C# 11 以降では、さらに便利な「生文字列リテラル(raw string literal)」も利用できるようになりました。
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