HTMLをマスターする:開発者必須のベストプラクティス・ガイドライン・学習リソース完全解説
HTMLはWeb開発の柱の一つです。ほとんどのWebサイトのフロントエンドで重要な役割を担っているため、すべての開発者がこの言語を習得することが不可欠です。しかし、他のプログラミング言語と同様に、従うべきフレームワーク、ルール、ガイドラインが存在します。
本記事では、HTMLの意味や学習に必要な技術用語の解説から始めて、HTMLのベストプラクティスについて知っておくべきことをすべて紹介します。さらに、これらのベストプラクティスとガイドラインを適用することで克服できる一般的な課題についても取り上げます。
HTMLとは?
HTMLは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ言語)」の略称です。Webサイトのコンテンツ構造を決定する言語であり、静的ページと動的ページの両方で使用されます。通常はCSS(カスケーディングスタイルシート)やJavaScriptと組み合わせて使われ、開発者がサイト全体で統一感のあるデザインを維持するのに役立ちます。
HTMLによって、Webサイトのコンテンツを見出し、導入文、小見出し、箇条書きなどに構造化できます。サイトに構造を持たせるだけでなく、サイト内の別の場所へのハイパーリンク設定にも使用され、ナビゲーションメニューに欠かせないナビゲーションバーの基盤としても機能します。
HTMLは1993年以来、Web開発のゴールドスタンダードであり続けています。長年にわたり、HTML 1.0、HTML 2.0、HTML 3.2、HTML 4.01、そしてHTML5といったさまざまなバージョンが策定されてきました。
HTMLのベストプラクティスのために理解すべき5つの基本概念
HTML初心者の方は、ガイドラインを学ぶ前に、まず以下の基本概念を理解しておきましょう。これらの概念は、HTMLの仕組みとプロジェクトへの応用方法をより明確に把握する助けになります。
- タグ: タグはHTMLの中でも最も重要な要素の一つで、Webページ上のコマンドを定義するために使われます。HTMLタグは、ページに表示される視覚的コンテンツの品質と構造を決定します。
- 互換モード(Quirks Mode): ブラウザがサイト上のDOCTYPE宣言を読み取って検証できない場合、自動的に互換モードへ切り替わります。一部のモダンブラウザは古いDOCTYPE宣言に対して後方互換性を保ちますが、これはSEOやクローラビリティの観点から望ましくない手法です。
- ソースコード: HTMLプログラミングにおけるソースコードとは、プログラマーが記述しファイルとして保存した、人間が読める形式のコード行を指します。最も生の状態のコードであり、細心の注意を払って記述すべきものです。
- インラインスタイル: インラインスタイルとは、コードの開始タグ内にある特定の要素に直接スタイルルールを追加する手法です。この方法では、操作した単一の要素だけが影響を受け、ページ全体には影響しません。
- divタグ: divタグ(Divisionタグ)は、Webサイトのセクションや1ページ内のコンテンツを分割するために使われるHTMLタグです。ヘッダー、コンテンツブロック、フッター、画像などの要素をテンプレート上で分離する際によく使用され、HTML要素の入れ物(コンテナ)と考えるとよいでしょう。
HTMLガイドラインで解決できる5つの共通課題
HTMLは最も基本的なプログラミング言語の一つであるため、初心者が最初に選ぶことが多い言語です。しかし同時に、プログラミング全般が未経験であることも少なくありません。ベストプラクティスは、ソフトウェア開発プロセス全体の効率を高めるために存在します。ここで紹介するTipsを実践すれば、悪いコーディング習慣から脱却し、熟練Web開発者へとスキルを磨いていけるでしょう。以下に、練習中によく遭遇する5つの問題を挙げます。これらはすべて、HTMLのベストプラクティスの実践によって解決できます。
動的ページの作成
HTML単体では静的なマークアップ言語であるため、動的な出力を生成できません。しかしHTMLのベストプラクティスを身につければ、他のプログラミング言語やフレームワークと組み合わせて動的なページを作成する方法がわかります。
DOCTYPE宣言の誤り
正しいDOCTYPE宣言に関するベストプラクティスを理解していないと、さまざまなブラウザで意図したとおりに表示されるページを適切に構築できません。DOCTYPEが間違っていたり宣言自体がないと、ドキュメントは自動的に互換モードになります。
検索エンジンでの低い順位
Website Setupによると、現在毎日約57万6,000件のWebサイトが作成されています。その中で上位表示されるためには、サイト設計時にHTMLのベストプラクティスに従うことが有効な手段の一つとなります。
高い直帰率
WebサイトやWebアプリケーションへのアクセスごとに、訪問者の滞在時間が自動的に計測されます。コンテンツを見ずに訪問してすぐ離脱されると、直帰率が上昇します。直帰率を上げる要因の多くは、HTMLのベストプラクティスを適用することで改善できます。
W3C標準に反するコーディング
World Wide Web Consortium(W3C)は、インターネットの持続可能性を確保するためのベストプラクティスとガイドラインを提唱する国際コミュニティです。HTMLのコーディング規約もその推奨事項に含まれます。HTMLのベストプラクティスをしっかり習得していれば、制作するサイトやアプリはW3C標準に準拠したものになります。
HTMLのベストプラクティスには、フォールバックコンテンツの作成から絶対パスの書き方、開発プロセスへの支援技術(アクセシビリティ技術)の組み込みまで、多岐にわたる項目が含まれます。
HTMLのベストプラクティスは、一冊のルールブックにまとめられているわけでも、特定の開発者が単独で執筆したものでもありません。さまざまなHTML専門家がコミュニティに提案することで、ベストプラクティスは拡充されています。あなた自身も、発見や改善点をレビューとして発信し、HTMLプログラミングをより良いものに貢献できるかもしれません。まずは、以下のリストをHTML学習の出発点として活用してください。
DOCTYPE宣言を軽視しない
前述のとおり、HTMLには複数のバージョンが存在します。DOCTYPE(文書型宣言)とは、Webページを作成する際に使用したHTMLのバージョンをブラウザに正しく認識させるための指示です。
DOCTYPE宣言を誤ったり無視したりすると、ページが正しいレンダリング経路をたどらず、意図した見た目にならないことがあります。DOCTYPEを選択したら、言語タグやヘッダーより前に、ドキュメントの先頭に必ず記述しましょう。適切に使用すれば、W3C HTMLバリデーターがドキュメントを検証する際の判断材料にもなります。
サイト構造に合わせてタグを最適化する
コンテンツ階層でのタグの扱い方を知らなければ、HTMLを使いこなせません。HTMLにはさまざまなタグがあり、適切に使えばページを成功に導く一方、誤用すれば台無しにしかねません。DOCTYPE宣言の次にはヘッダータグ、続いてbodyタグとフッタータグを配置するのが基本です。
構造タグに加えて、titleタグ、imgタグ、brタグ、太字・斜体タグなどの書式設定用タグも組み込みましょう。これらを元のHTMLソースコードに追加することで、完成物はより明快で機能的かつ読みやすくなります。タグの正しい使用は、SEOの観点からも重要です。
ページの乱雑さを避ける
ページの各要素は、見た目も動作も正常である必要があります。しかし、要素が多すぎたり整理が不十分だったりすると、乱雑さによってページサイズが大幅に増大します。不必要に大きなサイトは読み込みに時間がかかるため、セマンティックコードの最適化によって余分な要素を取り除きましょう。
不要な要素の削除に加えて、レスポンシブ対応フォントの採用、ページ階層の明確化、カラーやフォント種類の絞り込みなども有効な対策です。また、プロジェクト完成後に整理するのではなく、開発プロセスの初期段階から最適化を始めると効果的です。
インラインスタイルに注意する
インラインスタイルのような単純なものが、サイトのアップグレード時に全体を台無しにすることがあります。インラインスタイルはソースコードから直接デザインをカスタマイズできる便利な手法ですが、サイトの大規模な改修が必要になった場合には大きな障害となります。
インラインスタイルの代わりに、外部スタイルシートの使用を検討しましょう。外部スタイルシートはカスタマイズ性が高く実用的で、元のサイトコードを作り直すことなく変更できます。外部スタイルシートの使用はHTMLのベストプラクティスであるだけでなく、CSSのベストプラクティスでもあります。
metaタグを最適化する
metaタグはページに意味と情報をもたらします。サイトの内容を検索エンジンやユーザーエージェントに伝えるものであり、SEOを意識したコーディングを行っている証にもなります。metaタグは、より記述的にすることで最適化できます。これらのタグは、サイトの各投稿に追加されるmetaタイトルやmetaディスクリプションの枠を提供します。
metaタグを記述する際は、サイトが提供するサービスを明確に表すアクティブなキーワードを使用しましょう。例えば、宿題支援サービスのサイトであれば、「宿題ヘルプ」「宿題サポート」といった言葉をmetaディスクリプションに必ず含めます。
divタグの使い方に気を配る
divタグは、テンプレートに構造を与え、さまざまなHTML要素を格納するのに優れています。しかし、使いすぎたり不適切に使ったりすると、テンプレートを壊してしまうだけです。divタグは必要なとき、他に方法がどうしてもない場合にのみ使いましょう。
divタグはテンプレート設計の初期段階で組み込むべきです。後から挿入箇所を探して追加すると、はるかに時間がかかってしまいます。
スタイリングはCSSに任せる
Web開発において、CSSとHTMLは相互に補完し合う関係にあります。CSSはXML属性ベースのあらゆるマークアップ言語で使用できますが、最も一般的なのはHTMLとの組み合わせです。GoogleやBingなどの主要検索エンジンは、HTML・CSS・JavaScriptで構築されたサイトを好む傾向があります。
CSSファイルは、インライン、外部、内部の3つの方法で実装できます。それぞれにメリットとデメリットがあり、プロジェクトの計画に応じて選択します。CSSの使い方をしっかり学び、テンプレートごとに一つのスタイルに統一しましょう。
「Career Karmaは私が最も必要としていたときに現れ、すぐにブートキャンプとのマッチングを助けてくれました。卒業から2ヶ月後、自分の価値観や人生の目標に合致した理想の仕事を見つけることができました!」
— Venus(Rockbotのソフトウェアエンジニア)
小文字表記を徹底する
プロフェッショナルなHTML開発者の多くは、同じコードブロック内で大文字と小文字を混在させるよりも、小文字のマークアップに統一する方が良いと考えています。これは厳密なルールというよりもノウハウに近いもので、大小混在はページのレンダリングには影響しませんが、コードの可読性を下げてしまうためです。
小文字のマークアップはXHTMLとの互換性があり、HTTPやGZIP圧縮にも適しています。Webデザイナーにとってコードの可読性は重要なので、早い段階でこのベストプラクティスを身につけましょう。より複雑な言語を学ぶ際にも作業が楽になります。
自動マークアップ検証を活用する
コード検証は、プログラミングプロセス全体において見過ごせない重要な工程です。簡単に言えば、記述したコードの品質をチェックし、W3Cの国際標準に適合していることを確認する作業です。
W3Cは無料の自動マークアップ検証を提供していますが、W3Cのコーディング標準に準拠しているからといってサイトが完璧になるわけではありません。あくまでガイドとして活用し、必要に応じて改善を加えましょう。
すべてのタグを閉じる
HTMLコードを書く際は、ブラウザでサイトが正しくレンダリングされるよう、すべてのタグを閉じることが重要です。閉じタグの追加は、W3Cの最重要仕様の一つです。これを怠ると、一部のブラウザでは互換モードで表示される可能性があり、多くの主要ブラウザではサイトが無視されたり、誤った形式で表示されたりします。
HTMLのベストプラクティスの学び方
HTMLを学べば、ベストプラクティスはカリキュラムの一部として習得できます。ブートキャンプ、オンライン講座、または正式なソフトウェア開発の学位課程などを通じて、HTMLのガイドラインとベストプラクティスを学ぶことが可能です。
ブートキャンプでHTMLのベストプラクティスを学べる?
はい、コーディングブートキャンプでもHTMLのガイドラインとベストプラクティスを学べます。ほとんどのブートキャンプでは、JavaScriptやCSSとともにHTMLを含むWeb・アプリ開発コースが提供されています。
ただし、HTMLのベストプラクティスだけを扱う単独プログラムを持つブートキャンプはほぼ存在しないため、より幅広いWeb開発クラスを受講する必要があるでしょう。
Googleで「HTML ブートキャンプ」などと検索しても直接的な結果は多く出ないかもしれませんが、トップクラスのコーディングブートキャンプは見つかります。Flatiron School、Thinkful、Nucampなどが有力な選択肢です。
HTMLベストプラクティス学習におすすめの講座・研修プログラム
| 提供元 | 講座名 | 価格 |
|---|---|---|
| edX | HTML5 Coding Essentials and Best Practices | 無料 |
| Coursera | HTML, CSS, and Javascript for Web Developers | 79ドル |
| edX | HTML5 and CSS Fundamentals | 無料 |
| Udemy | The Complete Web Developer in 2022: Zero to Mastery | 90ドル |
| Udemy | Build Modern Responsive Website With HTML5, CSS3 & Bootstrap | 9.99ドル |
HTMLのベストプラクティスを学ぶべきか?
Web開発で成功したいのであれば、答えは「イエス」です。HTMLは世界で最も重要なコードの一つであり、そのベストプラクティスは開発者たちによって長い時間をかけて磨き上げられてきました。一つや二つのベストプラクティスの習得では不十分かもしれませんが、本記事で紹介した10のベストプラクティスをすべて学べば、素晴らしいスタートを切れるでしょう。
HTMLベストプラクティス・FAQ
Web開発者に必須の5つのスキルとは?
HTML、CSS、JavaScriptに加えて、ソフトウェアテストとソフトスキルです。ソフトスキルとは、時間管理、問題解決、注意力、批判的思考といった非技術系スキルを指します。それぞれのベストプラクティスを学ぶことが極めて重要です。
HTMLタグの3つの種類とは?
主なHTMLタグは、用途ベースのタグ、空要素(自己完結型)タグ、ペア/非ペアタグの3種類に分類できます。用途ベースのタグは、その名のとおり目的に基づいて分類されます。空要素タグは、書式設定のためにペアとなるタグを必要としないタグです。ペアタグは開始タグと終了タグを持ち、非ペアタグは開始タグのみで終了タグを必要としません。
HTMLを使う職業にはどんなものがある?
JavaScript開発、Java開発、.NET開発などの職業ではHTMLの使用が求められますが、すべてのアプリ・Webサイト開発者がHTMLの学習から恩恵を受けられます。ビジネスアナリストでさえ、HTMLを効率的に使えるようになるとメリットがあります。
HTMLプログラマーの年収は?
ZipRecruiterによると、HTMLプログラマーの平均年収は94,491ドルです。給与は経験年数、職務内容、勤務地によって49,500ドルから159,500ドルの幅があります。現在、開発者の給与水準が特に高い都市はカリフォルニア州のサンタクララ、サンフランシスコ、フリーモントです。
-
HTML DOMのstepDown()メソッドとは?number型入力の値を減らす方法を解説
HTML DOMのstepDown()メソッドは、<input type=number>で作成した数値入力フィールドの値を、指定した数値分だけ減少させるためのメソッドです。ユーザーが手入力しなくてもボタン操作などで簡単に値を減らせるため、数量や年齢などを入力するフォームで活用できます。構文stepDown()メソッドの基本的な構文は以下の通りです。object.stepDown(number)numberパラメータには、一度に減らしたい値を指定します。このパラメータを省略した場合、値は1ずつ減少します。stepUp()メソッドとの違いstepDown()が値を「減らす」メソッドであ
-
HTMLキャンバスのstroke()メソッドとは?使い方とサンプルコードを解説
HTMLキャンバスのstroke()メソッドは、定義されたパス(軌跡)を実際に描画するためのメソッドです。パスそのものはmoveTo()やlineTo()などのメソッドで定義しますが、この段階ではまだ画面には表示されません。stroke()を呼び出すことで、はじめて線として描き出されます。<canvas>要素の基本<canvas>要素を使うと、JavaScriptを通じてWebページ上に図形やグラフィックを自由に描画できます。canvas要素には、描画領域のサイズを指定する2つの属性があります。width:キャンバスの幅を指定height:キャンバスの高さを指定stro